命の大地。雄大な自然。野生動物の楽園。

アフリカと言えば、サファリツアー。

舞台は南アフリカで最大の動物保護区、クルーガー国立公園。

日本の四国とほぼ同じ面積を有しており、140種以上の哺乳類が生息しているという。


公園内のロッジに宿泊。



5時半起床 → 6時過ぎ〜9時半までモーニングサファリ → 朝食 → 14時に昼食 → 15時半〜19時までナイトサファリ → 夕食 → 就寝

という流れを滞在中は繰り返す。

贅沢なタイムスケジュールだ。


BIG (ライオン、ゾウ、ヒョウ、サイ、バッファロー) との出会いを求め、いざ車に乗り込む。

前方右にドライバーがおり、左には少し高い位置に腰を下ろし、最前線で動物を探す人がいる。

ドライブ中は彼らが連携を取りながら、動物を探していく。



当たり前だが、高い建物がひとつもない。

自然だらけの壮大な景色が目の前に広がっている。

こうして風にあたっているだけで心が踊る。

開始早々、一頭の巨大なゾウが現れた。



ゾウは温厚で人間をあまり警戒しないという。

こちらに向かって堂々と、ゆっくり歩を進めている。

こちらはバックをし、道を開け、ゾウが通り過ぎるのをしばらく待つ。

威圧感で感じる強さとはまた違った、確かな強さを感じた。


木の上では、ヒョウがニアラ(ウシ科に分類される、見た目はシカに近い動物)を黙々と食していた。


ヒョウはBIG5の中でもサイズが小さい上に、木に登っていることが多く、見つけるのが難しいという。

口元を真っ赤に染めたヒョウにばかり気を取られていたが、木の下に目を向けると、一匹の動物がいた。

ハイエナだ。



ヒョウのおこぼれを待っているようだ。

正にハイエナ。

人のご飯をひと口貰おうとする僕のようだった。


凶暴だと聞いていたサイは案外大人しかった。

ただ、のんびりと草を食べ続けるサイのお尻を、もし思いっきり蹴り上げてしまったら、すてみタックルで殺されるだろうなと、小学生が考えそうなことを考えた。



暫く奥地に進んでいくと、遠くの方でバッファローの群れが見えた。

ドライバーが車を止め、口を開く。

「バッファローはとても危険だ。少しずつ、慎重に近づく以外方法はない。声も極力出さないようにね」

着実に近づいていた。ただ、まだまだ木々が邪魔をしてはっきりと姿が捉えられない。

我慢の時間が続いていた。

そんな時、無線でライオンの群れを目撃したという情報が入った。

ドライバーは常に他の車のドライバーと動物の目撃情報をその無線で共有している。


「どうする」


バッファローには近づきつつあるが、凶暴で警戒心が強い為、確実に近くで見られるとは限らない。

ライオンに辿り着けば、近くで見られる可能性は高いが、この場所から少し離れている。他の車の順番待ちの後、機会を逃してしまうかもしれない。

多数決を取った。結果は丁度同数。

悩んでいる時間はない。

ドライバー陣は僅かな確率を取り、ライオンの元へ向かうことを選択。

動物界のキングこと、ライオンは1日の睡眠時間が平均15時間と長く、中々出会えないという。


結果、またも遠くの方でうっすらと姿が見えただけで、近くまで辿り着けなかった。

ただ、「これぞ自然!これぞサファリ!」と、この攻防戦に皆が拍手。

この間に見られた動物は少なかったが、4日間を通して一番ドキドキした時間だった。


攻防戦が終わり、あたりは日没の時間に差し掛かっていた。

オレンジのような、ピンクのような、紫のような、変わりゆく不確かな夕日の色味は、

その日の動物達の予測不能な動きを表しているようだった。



あっという間に暗くなり、見上げると、満天の星空が広がっていた。

ペトラ遺跡で見た星も綺麗だったが、正直レベルが違った。




ふと、星に詳しい、前の会社の同期のことを思い出した。

これだけ美しいものを説明できる、その知識と心が何より美しい。

「本物の二枚目」とは、キムタクでもブラピでもない。

彼のような、「星に詳しい男」なのだ。


夜は冷えるので、夕食の後は焚き火で暖を取りながら、皆でお酒を飲む。



そして動物達の鳴き声をBGMにして眠りにつく。

ちなみに起床と食事の時間の際は、アフリカ民族特有の太鼓の心地良い音で知らせてくれる。

素敵な演出のオンパレードだ。


その後、先述した際は見られなかったライオン、バッファローにもしっかり出会えた。




キリン、カバ等にも出会えた。




予測不能な出現、捕まえ、逃げられ、まるでポケモンの世界にいるような、

ワクワクが止まらない日々だった。



YS