以前通院中の患者さんが
自宅で急死してしまいそのご兄弟が
通院中の経過を聞くため遠方から
面談に来られた。
独居だったので亡くなった連絡がきたのは
警察からだったと。
解剖を希望せず原因は分からなかったため
通院中のことを聞けばなにか分かるだろう
と思い面談を申し込んだそう。
もともと死に直結する疾患で通院していたわけではないので結果医師との面談をしても原因は分からなかったけど、、ご兄弟の方は
「今でも亡くなったことは信じられないけど
話を聞けて良かった、遠くから出てきた甲斐があった、こんなにいい先生に診ていただいていたなんて
良かった」と感謝されていた。
嫌な医師だったら？と会うまで不安だったそう。
まさに同じ気持ちだった、、
あたしはその勇気がなく直接話を聞くことをせず
カルテ開示という方法をとった。
もし、面談をしていたら少しでも父の死に寄り添うことができたのだろうか。
昨日のご兄弟は晴れやかな表情で帰られた。
もう前を向いて歩いているようだった。