風邪は英語で「cold」というように「冷え」による病気である。

 体が冷やされると、平均36.5℃の体温で適切に営まれている反応・代謝が十分に行えず、体内に中間代謝物や老廃物が溜まるようになる。それを燃やすために、ウイルスや細菌が入ってきてくれて、扁桃腺や気管支に「炎症」を起こすのである。「発熱(発酵)」で有害な老廃物が減るのだから、風邪には感謝しなければならない。

 

 腐りかけた食物や体に合わない食物を食べた場合、嘔吐や下痢がおこる。有害物質を胃腸からの吸収を抑え、速やかに体外へ排泄させようとする反応だ。

 体に合わないクスリ💊を飲んで、「嘔吐したり」「下痢をしたり」「発疹」が出るのも同様の反応である。

 

 春になると、スギ花粉で日本全国のかなりの人が「くしゃみ」「鼻水」「」に悩まされるが、これもスギに感謝しなければならない。

 というのも、冬の寒さに対抗して栄養と老廃物をいっぱい溜め込んで保温に努めていた体を、暑い夏に向けてスリムにするために、老廃物余分な水分を体外に出す反応がスギ花粉症だと考えられるからだ。

 

※近年、サウナブームで汗をかくことによって、花粉症だった人が楽になったり、ならない人が増えている