こんばんは。現役介護員&介護福祉ライターのさがらゆみこです。いつも読んでくださってありがとうございます。
認知症について書いているシリーズ記事。今日はBPSD(行動・心理症状)についてです。
BPSDは、記憶障害などの中核症状に加えて、その人の性格や身体や精神状態、ストレス、生活環境などが影響して出てくる症状です。
・徘徊
・幻覚や幻聴
・うつ状態
・不安や焦り
・暴言や暴力
といったものがあります。
徘徊と聞いて思い出すのは祖父のことです。祖父はお店を経営していました。経営を後継者に引き継いだこと、引っ越しをしたことがきっかけで認知症が進みました。「お店に行く」と言っては、毎日のように家の近所、時にはかなり遠くまで歩き回るいたと聞いています。幸い、お店のお客さんなど知り合いの方が見つけてくれて一緒に帰ってくれることが多く、大事には至りませんでした。でも次の日にはやっぱり外に出てしまっていました。
そのころは認知症が痴呆と呼ばれていた時代。今みたいに介護保険もなかったし、介護に対する知識をみんなが知っているわけではありません。なので私の両親やおじおば達は大変だったと思います。
こうやって徘徊と書いていますが、本人には目的があるのです。ただ、時間や場所が分からなくなるという見当識障害があると、今自分がどこにいるのかや帰り道がが分からず結局徘徊になってしまうのです。
あとは、今いるところが安心できないから「家に帰る」と訴えたり外に出ようとする人もいます。デイサービスの利用者さんでも、そういう人は多いです。また、自宅にいるのに家に帰ると訴える人も多いと聞きます。住み慣れた家のはずなのに、何かが不安なのでしょう。その「何か」を特定するのはとても難しいです。
徘徊していた方が行方不明になったり、亡くなられたりすることもあります。そのようなことが怒らないように、徘徊SOSネットワークというものが全国で作られつつあります。次のブログでは、このことについて書いていきます。
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