こんばんは。yumikoです。 いつも読んでくださってありがとうございます。
 
先日、病院を受診した帰りに久しぶりに某大型書店に行きました。
 
そこで平積みになっていたのがこちらの1冊です。帯には、「もう覚悟を決めるしかない。見えない新型コロナの不安の時代を生き抜く哲学」と書かれてあり、その文に心惹かれて買いました。

 

 

いつも通りのレゾナンスリーディングで読んでみました。今回この本を読むにあたっては、「ネガティブな自分も受け入れて生きていくために必要なことは何ですか?」という目的を設定しました。
 
 
 
印象に残った部分を抜粋して紹介します。
 
・人間にはプラス思考というものも役に立つけれども、ひょっとしたらマイナス思考とか、あるいはネガティブ・シンキングとか、こういうものもすごく大事なことではなかろうかと考えるようになってきました。
 
・ぼくらは光と影の両方に生きているのです。
 
・光があれば影があり、プラスがあればマイナスがある。生があれば必ず死がある。
 
・精神科医だったフランクル(注:アウシュヴィッツから奇跡の生還を果たした人物)は、人間がこの極限状態のなかを耐えて最後まで生き抜いていくためには、感動することが大事、喜怒哀楽の人間的な感情が大切だ、と考えるのです。無感動の後にくるのは死のみである
 
・喜ぶのと同じように、本当に悲しむことが大事なのです。本当に悲しむというのは、どういうことか。自分のために悲しむだけでなく、他人のために悲しみ、涙を流すことでもあります。
 
・喜ぶことと悲しむことは同じ人間の大事な感情である。
 
・おまえもきっといつか本当のさびしさを感じる時がくるであろう。そのときにはそのさびしさから逃げるな。そのさびしさをごまかすな。適当にやりすごすな。きちんとそのさびしさと正面から向き合って、そのさびしさをしっかりと見つめるがよい。そのさびしさこそは運命がおまえを育てようとしているのだから(注:親鸞が弟子の唯円に伝えた言葉)
 
 
先ほども書きましたが、本の帯に「もう覚悟を決めるしかない」と書かれていたので、強い心の必要性などが書かれているのではと勝手に解釈していました。でも読んでみたら違いました。マイナス思考、悲しむこと、そして寂しさと向き合うなど、生きる上での影の部分も必要であると書かれていたのです。私はネガティブ思考になることが多いのですが、それを無理にポジティブにしなくてもいいと言われたように感じて、とても安心できました。
 
でもネガティブだけでもダメで、両方大事にすることが今の私に必要なのだと感じました。
 
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、世界中が大きく変化しています。私自身も母を失うという大きな喪失体験をしました。色々変わっていく中で大事なものを学べた1冊でした。読んでみてよかったです。