以前のブログで、最近はまっている漫画を紹介しました。それが、「ぼくの素晴らしい人生」です。
この作品が4月に最終回を迎え、このたび単行本第5巻(最終巻)も出版されました。上記リンクに詳細を書いていますが、改めて内容を紹介します。
文字の読み書きがうまく出来ない、ディスレクシアという障害を持った青年・朝倉忍。人生をあきらめかけてた彼が出会ったのは、同じ障害を持つカフェのイケメンマスター水野遥でした。ひょんなことから遥と同じ劇団で活動を始めた忍は、脚本家になる夢に向かって動き始めます。
最終巻では、亡くなった両親が残した手作り絵本が、重要なモチーフになります。絵を描くことが得意だった父が忍に唯一残してくれたもの。子供の頃、母が読み聞かせてくれたその絵本には文字がありませんでした。なぜなら、父も忍と同じ障害があったからです。
絵本に秘められた思いを脚本にする忍。そのストーリーの主役を演じてほしいと頼まれるも拒否する遥。
障害のことを受け入れ、こともなげに生きてきたような遥でしたが、実は父親との確執から家族と絶縁状態だったのです。遥と家族を救いたい、その思いで、忍は脚本を書きました。
そして迎えた舞台初日。忍の脚本と遥の演技は父の心を動かし、父と子は和解しました。
「だれも完璧じゃない。みんな何かを背負って、みんな何か足りない。だけどみんな愛おしい。たとえ何かが足りなくても、人生は素晴らしい」
いいセリフですね。みんながこういう気持ちでいたら、辛い思いを抱えている人も少しは救われるだろうなって思いました。
終わってしまって寂しいですが、単行本を何度も読み返したり、スピンオフストーリーを妄想したりして、これからもこの作品を楽しもうと思います。
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