枕草子の再学習、週に一度の枕草子の学び直しは
今日は第41段「夏の昼寝」
第四一段:原文
七月ばかりに、風のいたう吹きて、雨などさわがしき日、
おほかたいと涼しければ、扇もうち忘れたるに、
汗の香少しかかへたる綿衣の薄きをいとよく引き着て、
昼寝したるこそ、をかしけれ。
現代語訳
七月ごろ(今の八月末)、
風がひどく吹いて雨音がうるさい日に、
たいていはとても涼しいので、
もう夏扇のことなど忘れてしまって、
汗の香が少し残っている綿入れの薄いのをすっぽりと被って
昼寝をしたのは、良い気持ちだった。
「私の解釈」
夏の終わり頃、風がひどく吹いて、
雨音がうるさい日、涼しいので、扇を使うことも忘れて、
汗の香りのする夏掛けを羽織って
昼寝してしまったが、気持ちがよかった
今なら、
「夏の終わりの頃、台風が来て、風が吹き、
大粒の雨が音を立てて降る日、
クーラーなしで汗の香のする夏掛けを掛けて、
何時の間にか、気持ちよく寝てしまった」
よくあることだが、幸せの一刻です