(お手本)は、
「東京の客がある唐黍をもぐ」 栗林一石路
この客は,息子一家 年に一度の帰郷
幼い時と同じように
湯気の立つモロコシを食べさせたい
母は、そんな思いで畑に立ち、モロコシをもぐ
「もろこしを 食うたび おふくろ 思い出し」 拙句
お隣のSさんが、また、トウモロコシを届けてくれた
実をナイフで切り落として食らう
その昔、毎年、夏に帰省すると
おふくろが、早朝、畑から取ってきた
トウモロコシが朝飯の食卓に並んだ
やわらくて 甘かった
毎年、この時期、
モロコシがおふくろを思い出させてくれる
しみじみと味合う おふくろの味