枕草子の再学習 ― 7回目は、

              「心ときめきするもの」の段

                原文

 

         心ときめきするもの。
         雀の子飼ひ。稚児遊ばする所の前渡る。
         よき薫き物たきて、一人臥(ふ)したる。

       唐鏡の少し暗き見たる。
        よき男の車とどめて、案内問はせたる。

        頭洗ひ、化粧じて、香ばしう染みたる衣など着たる。
       ことに見る人なき所にても、心のうちはなほいとをかし。
   待つ人などのある夜、雨の音、風の吹きゆるがすも、

   ふと驚かる。

 

    「心ときめく」には、以下の心の動きが考えられる

    1      好きだという気持ち                

    2      期待する気持ち                 

    3      興奮する気持ち                  

    4      満足する気持ち                  

    5      好奇心

    6      不安

 

 

     心がときめくもの

    さんのときめき(黒字)

    ・私のときめき(青字)


     ・スズメの子を飼う              好感

      現代、小鳥の飼育は、犯罪ですよ

      飼ったらびくびく                   

 

     ・赤ん坊を遊ばせている所の前を通る      好感

      保育園、赤ちゃんのなき声 

      元気な証拠 子宝の声               


     ・良い香をたいて、一人で横になっている時   安心

     「香の香」を焚いて、リラックスしていたら      

      訪ねてきた人が「お線香ですか」と 

      興ざめでなくざめ                       

 

     ・舶来の鏡が少し曇ったのを覗き込んだ時    不満

      洗面時 年老いた老人、どこの爺だ        


     ・身分の高そうな男が牛車を止めて、

      供の者に何か尋ねさせている         好奇心

      ベンツが通る  乗っているのはヤクザかな

      そばにも寄れなかったが             

      今では、お隣さんにも  BMW 

     

     ・髪を洗い、お化粧をして、

      香りをよくたきこんで染み込ませた着物などを着た時

      別に見る人もない所でも、心の中は はずんでとても素敵だ 満足

      連れ合いもそうでした 見直しました 

      おなごは、何時の時代も同じ   


     ・待っている男のある夜、雨の音、風が吹き、がたがた音がするのも、

      はっと胸が騒ぐ                    興奮                            

      平安時代のこと 夜這いという風習 清さんも隅おけない 

      現代、ありえない 犯罪?  

      連れ合いとデートしたとき、そんなこともあったかな 

      半世紀も前の事