昨日、拙作の金繕いをした片口を披露した
金繕いとは
割れた食器を修復し、金粉で装飾する技術
(授業料2万円程度で教えているところもある)
「金繕い」ではないが、
我が国には割れたものを修復して使う歴史がある
平安時代、中国の宋から伝来した
青磁の見事な茶碗、割れてしまった
何とかならないかと
宋へ修復を依頼したものと
伝えられている (ほんとかどうかは別の事)
それが 名物茶器「馬蝗絆」(ばこうはん)
重要文化財/青磁茶碗(馬蝗絆)龍泉窯
(東京国立博物館所蔵)
鉄の鎹が、蝗に似ているからと言うが、蝗には見えない
「鎹(かすがい)のことを、中国で馬蝗絆ということから」という説もある 私はこれを取る
割れた青磁器の茶碗を「ウルシで接着し、くさびで止めた」
と思われる
倹約ではなく、優れたものへの敬意と愛着 美意識
以後、この技法をクサビでなく、金粉で飾ったのが、
我が国の金繕い
金繕いした抹茶茶碗
金繕いは、私の趣味の一つ
次回、私の作品を披露したい