毎日俳壇より

人々はやがて無言で雪を掻く」 青森 小山内さん

青森は、雪搔きが日常の作業

挨拶の他、話すこともない ひたすら除雪の朝

 

何年か前、大雪の日、早朝、駅までの道路

歩道の雪が除かれ、地面が露出していて、歩きやすい

所々、雪かきできていないところがある

多分、忙しいか、老人だけで掻き手のいない家の前

そんなことを思いながら、通勤した

 

数年後、我が家も腰痛の

年寄りだけになり

雪掻きができなくなった

そんな時の拙句

老いの家雪掻く人に声をかけ