※少し愚痴も含む内容です。


体の病気と自閉症の影響で
息子は成長の遅い子でした。

前の記事にも書きましたが
一歳の誕生日の体重は6009g。
もちろん一般的な一歳の赤ちゃんの動きはできなくて
それでも首は座っていたし
寝返りもできました。
おすわりはまだ安定せず、ゴロゴロしてる事が多かったです。
ハイハイをしたのは一歳半
歩いたのは2歳でした。

感覚過敏でだっこ紐は拒否だったので
結構しんどい日々でした。

私が周囲に
『なかなか歩かなくて…』と漏らすと

決まって
『歩いたら大変だよ』と言われました。

『目が離せなくて大変だから歩かない方がいいよ。』と。

おしゃべりも遅くて
奇声以外声を発しませんでした(喃語もなし)

言語外来も行ってたけれど
全く効果はなくて
ようやく『ママ』という言葉が出たのは4歳の少し前。

その間私が周囲に
『おしゃべりしないんだよね…』と漏らすと

決まって
『しゃべるとうるさいだけだよ〜。喋らない方が静かでいいよ。』と。

『絵本の読み聞かせをするといいよ』や『いっぱい話しかけてる?』等もよく言われました。

絵本は読んであげてもただただ私が音読をしているだけで、息子は全く興味を示さず。
むしろ絵本を奪い取って食べてました。本当に紙が無くなってるページもたくさんあります。
『食べちゃだめだよ』と本を取ると決まって奇声をあげて暴れるし。


当時の私は。

歩いたら大変だから歩かない方がいい
とか
喋るとうるさいから喋らない方がいい
とか
そういう慰めの言葉が欲しかったわけではないし、

絵本を読んであげるといいよ
とか
話しかけが足りないんじゃない?
というアドバイスが欲しかったわけでもない。


私は。
『早く歩けるようになるといいね』
とか
『早くおしゃべりしてほしいね』
とか
そういう言葉が欲しかった
寄り添った言葉が欲しかっただけなのです。


子どもがいる友達や子育て経験者である親に不満を漏らしてもこういう事しか言われないので

独身の友達に漏らすと今度は

『〇〇(私のこと)は贅沢だよ〜。私なんて結婚もしてなくてそれ以前の問題だからね!』とバシッと遮断されたような感じでした。

あ、私って贅沢なの…?

子どもに重度の病気があって
何度も生死を彷徨って
いつまで生きていられるかわからなくて
先の事なんて考えられないのに
それでも育てていかなければならなくて
発達も遅くて
それで悩んでる私って…贅沢なの?

そうなんだ…


↑この友達は
『私も早く結婚して子ども作って仕事辞めたいよ〜。〇〇(私)はいいな〜』
とばかり言っていたけど
今では旦那さんにも二人の子どもにも恵まれて
でも『私子育て向いてないみたい…家に子どもといるの辛いから働くわ。今ならあの時の〇〇(私)の気持ちわかるわぁ〜』
と言われました。

たぶん…あなたには全然わからないと思うけど
私って他人から見たらそんなふうに見えるんだね、と思いました。


一方で
この子はいつまで生きられるかという不安を漏らすと

『親が信じなくてどうするの!』や『〇〇君は頑張ってるんだからそんなこと言っちゃダメ!』とかそういう喝を入れられました。

これに関しても
喝を入れるのは簡単な事…
私だって自分自身に何度も何度も何度も何度も喝を入れたよ。
だけど不安に支配されてどうにかなってしまいそうな時に声に漏らしただけなのに…

結局
息子の体の事や発達の事で
誰かに相談したり言葉にして聞いてもらう行為は
私を何倍にも苦しめるだけでした。
とても馬鹿らしい行為なんだと諦めました。



話は全然変わりますが。

以前、知的障がいのお子さんを持つ母親は

〝外で性犯罪を犯すくらいなら…〟

と、自分の体を差し出す人が少なくないという事を知りました。

彼女たちはいったいどんな気持ちで…?

想像を絶します。

私のように大声で『子どもが亡くなって辛い』と言えるのは(別に大声で言ってるわけではないけれど、こうやってブログに想いを綴っているし)

彼女たちにとってはまだしあわせな事なのかもしれません。。


人知れず…
誰にも相談できず…
我が子に体を差し出すなんて…


誰かに相談したところで
みんなその立場にならないと
場違いな発言をして余計に傷つけたりしますものね。


慰めもアドバイスもいらない


ただただ『そうなんだ…』と聞いてくれる人が身近にいればいいけれど…



今を幸せに生きてる人は
こういう人がいるということを知らない
知ろうともしない
知ったところで関係ないと思ってる


知る事から始めてほしい


なにごとも知らない事が
言葉の刃に繋がると思うから…


寄り添ってくれる人がいる事で
現状は変わらなくても
心が軽くなることは、ある


だれもが生きやすい
優しさ溢れる世の中になったらいいのにな…