仲間の皆様

 

 山梨ユニオンは、9月28日(土)、甲府市内において「職場にユニオンを」掲げて、第29回定期大会を開催しました。

 以下、大会宣言を掲載します。

 

 「有給休暇が取れない」「残業代が支給されない」「賃金が上がらない」「いじめを受けている」などなどに対し、一人で我慢することなく、ユニオンに相談してください。

 上司や同僚によるいじめ・ハラスメントには我慢し続けると、心身の具合が悪化することがあります。

 

 山梨ユニオン第29回定期大会 大会宣言

 

 私たちは、本日仕事をおえここに集い、この一年間の活動と向こう一年間の運動方針について話し合い確認しました。

日本の労働運動は企業内労組主導の運動で「塀の中の運動」(連合評価委委員会)とも言われてきました。労組組織率が2割を切っている現在、これでは労働者の代表とは言えません。私たちは微力ですが、みんなで地域・職場に個人加入ユニオンを広め、同時に職場での多数派づくりをめざしていきます。

 

 第一は、労働者の正規・非正規の「連帯と助け合い」、「今こそ職場にユニオンを」

 民間も公務も、正規・非正規で分断されている職場の中で、2024春闘で大企業などは5%賃上げがなされたと言われていますが、中小企業の仲間や非正規労働者の低賃金は放置されたままです。4割にも達する非正規労働者はじめ低賃金労働者の権利確立、賃金・労働条件改善なくして、労働者全体の改善は実現できません。

 私たちは、中小企業で働く労働者、非正規労働者など低賃金労働者の生活向上にむけて2025春闘において賃金大幅引き上げ、最低賃金を早急に1,500円を求めていきます。

 

 第二は、いのちと暮らしを守る地域連帯活動です。

 私たちは、リーマン・ショック以降、「年越し派遣村」に学び、ワーキングプア、失業者への支援活動を、多くの仲間の皆さんと一緒に進め、「NPO法人やまなしライフサポート」結成に参加し、生活困窮者支援活動を進めてきました。同時にまた、職場での過労自死が増大する中で、「自殺予防ネットワーク山梨」にも有志で参加し活動の一部を担ってきました。

 コロナ禍、その後の物価高騰のなかで生活困窮が増大しています。自公政権により雇用流動政策や自助優先の社会政策が進められるなかで、持てる者と持たざる者の所得格差が大きく拡大し、人びとが生活する社会の弱体化が明白となりました。

私たち自身も含め、働く仲間のいのちと暮らしを守る地域連帯活動を進めていきます。

 

 私たちの歩みは小さな歩みであっても、一滴のしずくが大河になるように、権利を希求する労働者一人の決起は必ず大きな流れをつくります。

 この一年間、労働者が泣きをみないように全国の闘う仲間とともに、力を合わせて「職場にユニオンを!」を合言葉に、労働者の権利を守り、憲法改悪反対に向けてともに頑張りましょう。そのためにもユニオン・合同労組の全国的な大同団結を進めましょう。

 中小企業労働者、非正規労働者、ユニオンに力を!

以上、宣言する。

 

2024年9月28日

  山梨ユニオン 第29回定期大会 参加者一同