仲間の皆様

 

 長野県松川町の3小中学校の給食で、町内の小麦を100%使用したパンが提供された。同町上片桐の農福連携企業ウッズファーム(森下博紀社長)が栽培した小麦「ハナチカラ」を、飯田市今宮町のゆめのや(後藤聡代表)がフランスパンをベースに、子どもでも食べやすいよう柔らかめに仕上げた。地元産小麦の香りが楽しめ、子どもたちの笑顔が広がった。

 

 就労継続支援B型事業所の運営などを手掛けるウィズファームは、町の基幹産業でありながら人手不足に悩む農業と、就労機会が限られている障害者とを結ぶ「農福連携」を推進。利用者たちが、リンゴ栽培を中心とする農業に取り組んでいる。

 

 小麦は昨年初めて収穫し、学校給食への提供も今回が初めて。この日、森下さんと後藤さんが松川中央小学校を訪れ、6年生の教室で農福連携の取り組みや町内で栽培した小麦の特徴、普段の給食で提供されるパンとの違いなどを説明した。

 

 6年生の岡村大司さん(11)はあっという間に完食し、「柔らかくて食べやすく、味もとてもおいしかった。町内でつくられた小麦と聞いて、いっそうおいしく感じた」と笑顔。「農福連携を知ることができた。また食べたい」と力を込めた。

 

 「給食を通じ、子どもたちに農福連携を知ってもらえてうれしい」と喜ぶ森下さん。

 今後も定期的に小麦を提供する方向で検討を進めているとし、「栽培に携わった障害者が、子どもたちが食べている姿を見る機会が持てたら励みになる」と期待を寄せていた。

 

「毎日新聞」2024年6月20日付け朝刊  引用

 

(コメント)

 農福連携なども含め、地産地消の考えでさらには有機作物など安全な作物で学校給食を進めることが広がればいいですね。