仲間の皆さん
日本電気（NEC)の子会社NECマネジメントパートナー（川崎市）に勤務していた男性（当時43歳）が脳幹出血で死亡したのは過重労働が原因だとして、川崎北労働基準監督署が労災認定した。遺族らが31日、記者会見して明らかにした。
遺族の代理人弁護士によると、男性はショールームやオンライン配信用スタジオの管理を担当する「プロデューサー」で、企画の提案や予算管理、スタッフの作業の進捗管理なども担っていた。労働者本人に始業や終業時刻が委ねられる裁量労働制が適用されていたが、休日なしの連続勤務や月3回の出張を余儀なくされ、2021年3月に死亡した。
労基署は発症前１カ月の時間外労働について月８０時間とされる「過労死ライン」を超える約８２時間と認定。終業から次の始業までの間に１１時間の休息時間が取れない日が発症前半年で１７回あったことや、出張の頻度も高いことを労災認定の理由とした。
【宇田川はるか】
「毎日新聞」2024年2月1日付け朝刊 引用
