仲間の皆さん

 

 生活の困窮する人々の年末年始を支援しようと昨年の12月30日と年明けの1日、東京都新宿区西早稲田の反貧困ネットワークサポートセンターで「年越し大人食堂2024」が開かれた。貧困問題を取り組む反貧困ネットワークの主催で、2日間で約300人が暖かい食事や衣料の提供、生活相談などの支援を受け、のべ100人のボランティアが活動を支えた。

 

 年越し大人食堂は、物価が高騰するなど生活に困窮する人たちが増える中、公的機関が閉じる年末年始を安心して過ごせるようにと企画された。料理研究家の枝元なほみさんらが作ったお雑煮や正月の料理など温かい食事が提供された。食堂ではメッセージソングを歌う音楽活動家のジョニーHさんが音楽で楽しい場を作った。

 

 1日は食堂が始まる1時間以上前から利用者が並び始めた。列に並んだ約3割が女性で、高齢者から若年者まで多様な人々が並び、中には小さな子供2人を連れた女性もおり、食事と衣料の提供を受けていた。

 

 コートなどの防寒具をもらった女性は「寒さが厳しくなってきても新しい防寒具を買う余裕がなかったので助かった。人と話をしながら食事をして心も温まった」と喜んだ。

 

 また12月に入ってから仕事がなくなったという建設業関連の男性は寝袋で野宿をしているといい、住居を確保するために生活保護申請の説明などを聞いていた。

 

 同ネットワークの瀬戸大作事務局長は「靴や防寒具など衣料の希望も多く、困窮は深まっている。相談も医療相談を含めた複合的な相談になっていて簡単ではない。つながる場が必要だと感じる」と話していた。

【東海林智】

 

「毎日新聞」2024年1月9日付け朝刊 引用

 

 

  甲府市内では

  NPO法人やまなしライフサポートが毎週木曜日に炊き出しを甲府カトリック教会で行っています。

 

 第1木曜日は食事会(温かい食事が出ます)

 それ以外は、食料配布と持ち帰り