2021新年のご挨拶

                                             

新年あけましておめでとうございます。

 

 2020年は世界中を襲った新型コロナウイルス感染拡大の影響により日本国内でもコロナで廃業・休業、解雇など労働者にとって厳しい一年でした。

特にしわ寄せを受けたのは、非正規労働者や外国人労働者など低賃金不安定雇用労働者です。コロナによる解雇・雇止めは約8万人にのぼり、2020年11月の自殺者数は1798人(前年同月比182人増)で7ケ月連続の増加です。

解雇・雇止めは、厚生労働省の集計には把握されないシフト減による事実上の解雇・離職は含まれてはいません。ですから、コロナによる解雇雇止めされたり、自分でやめたりした労働者はもっと多いと思われます。

 

コロナ下で最も生活の影響を受けているのが、飲食・サービス業や観光・宿泊業などで非正規で働く女性労働者である、と言えます。

山梨でも、観光・宿泊業や飲食・サービス業で、会社が休業しても休業補償が支給されない、あるいは解雇されたなどの相談が、多くありました。しかし自公政権による生活支援は全く不十分です。こうした実態は、20世紀末から続く「自助」優先の市場原理主義によって社会が壊されてきていることを明白にしています。

 

私たち山梨ユニオンは、昨年、生活支援のNPOや弁護士などと連携し、連続的に雇用や生活の相談会を開催し、働く仲間の不当解雇、休業補償請求、生活困窮対策の相談対応から会社との交渉を行ってきました。しかし、働く仲間のなかでは「自助」優先社会の中で、「共助」・「公助」を求めるより「自己責任だからしようがない」と、泣き寝入りと思われる実態も多くありました。

 

とはいえ、生活が苦しく働く仲間の権利がないがしろにされている時こそ、人々の助け合いと労働者の団結が必要です。

ですから山梨ユニオンは

第1に、「職場にユニオンを!」、さらにユニオン・合同労組の全国的連携と大同団結を作り上げること。

第2に、「共助」・「公助」拡充を掲げて、いのちと暮らしを守る社会を取り戻す活動を進めること。

第3に、第2を進めるためにも「公助」を削減し、さらに「自助」社会を進める自公政権の政策転換が必要です。


 菅政権は、「国民のために働く」などと言いつつ、GOTO優先し、結果コロナ感染を再拡散してしまいました。菅政権のコロナ感染対策の失敗は明らかであり、人々のいのちや暮らしを守るためには自公政権の転換が不可欠です。

昨年、安倍政権はコロナ感染対策失敗で退陣し、安倍政権を継承するとした菅政権も、経済優先に固執しコロナ感染対策では失敗が続き、支持率が急落しています。

菅政権では、働く仲間のいのちと暮らしを守ってはくれません。

 

 

今年は丑年です。また衆議院議員選挙の年でもあります。

 牛の角に刀をつけ、尾に松明をつけて、敵陣に突入させる「火牛の計」というのがあります。

  日本では、

 倶利伽羅峠での木曽義仲、小田原城攻めの北条早雲(伊勢氏)が有名ですが、

 「火牛の計」による勝利により、木曽義仲は武家政権誕生の前哨戦を、北条早雲は戦国乱世の扉をこじ開けました。

 

 菅政権のコロナ対策失敗は明白です。

 「自助」優先では、コロナ感染対策はできません。

 「火牛の計」にあやかり、丑年の2021年を「自助」優先の菅政権を打倒し、共助・公助を拡充する政権転換の年としようではありませんか。

 

 

 

 2021年1月3日