80才の読者さんからお手紙をいただきました | うめブロ

うめブロ

ライター梅津有希子の取材裏話、おいしいもの、美容、犬ネコ話など。

何度見ても泣けてしかたない。

『吾輩は看板猫である』の読者の方から
お手紙をいただいた。

担当編集さんが、

「読んでいてとてもうれしかったので、
急ぎメールにてお送りしますね」

と、ハガキをスキャンして送ってくれた。

個人情報はもちろん伏せますので、
ぜひご紹介させてください。

----------------------------------------
前略

『吾輩は看板猫である』楽しく読ませて戴きました。
購入したきっかけは、三月十一日の東日本大震災、
続いて原発事故。

被災された方達には申し訳ないが、
毎日々々怖しい津波のテレビ映像に
正直目をそむけたい…。
うつうつとしてやりきれない毎日でした。

そんな時、何かの本の広告に、
八百屋の店先でフワーッとアクビをした
猫の写真にいやされ、
すぐ本屋さんに行って手に入れました。

一頁々々、大切に見ました。

私が可愛いと思った猫は、
青果店のミミ、中華店のトラジロウです。

企画された梅津有希子様に感謝しています。

八十才のババより
----------------------------------------

これまで、「可愛い」「癒される」
という感想は、とてもたくさんいただいてきましたが、
震災に触れられた内容は初めてでした。

私自身が、3月11日以降は精神的に全然ダメで、
震災前日の10日に発売になったこの初の著書のことも、
とてもとても宣伝する気になれず、
この方と同様、うつうつとした日々を送っていました。

「『吾輩は看板猫である』に救われた」
と言ってくださる友人もいましたが、
著者である自分自身は、まったく開くことができませんでした。

自分の本だけじゃなく、すべての本を開く気になれなかった。

だからこそ、八十才の方から
このようなお手紙をいただくなんて、
ほんとうに、本を出してよかったと、
しみじみ思いました。

私の2人の祖母はもういないから、

「おばあちゃんが書店に買いに行って
わざわざお手紙を書いてくれた」

と考えるだけで、すごいこと。

動物の力ってすごいなぁ…。

みんな無条件で可愛くて、癒される。

この夏を費やして作った
『CREA Due Life 困難な時代にしっかり生きる 女のサバイバル術』
が出来たばっかりだったので、
このタイミングでのお手紙に、
いろいろと考えさせられました。

このムックは明日発売。

また明日、ブログ書きます。

今日は、とてもうれしい1日でした。

「八十才のババ」様、
本当にありがとうございました。

第二弾も可愛いのつくります。

「また見ていただけるよう、
素晴らしい本に仕上げよう」

と、心に誓った8月30日でした。

ありがとうございました。