【本】わたしに影響を与えた、オネエの美学。 | ゆるっとマインドで過ごす方法~婚活と結婚、時々マインドフルネス~

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読書の秋です。



最近、「いい本」ってどんな本なのかなーと考える機会がありました。


わたし個人の見解は


読書は単なる趣味であって

すごいことでも、高尚なことでもなく

反対に、読書しないからといって

人からバカにされるものでもない。

だって、ただの趣味なんだから。



と、思っていたわけですが


話題が豊富な人と話したりすると

自分の引き出しのなさを痛感しまして。。。


知識ってやっぱり言葉なわけだから

”読まないと入ってこない”よなーと思い

本を読むって大事だな!と。


そして、限られた時間のなかで

どんな知識や文章や作品をINするのか

選択することも必要だな!と思い直したばかりです。



いい本の定義は人それぞれですが

この本はわたしに衝撃を与えてくれました。


最後の息子 (文春文庫)/文藝春秋
¥545
Amazon.co.jp



悪人」や「パレード」など、多くの作品が映像化されている

吉田修一さんのデビュー作「最後の息子」です。


読んだ当初は、あまりにも衝撃的だったので

友達にすすめたら、「よくわからんかった」と言われて

最近、10年ぶりに読み返してみたところ

「意味はわかるけどよくわからん」と思いました。


この物語は、オカマの「閻魔」ちゃんと同棲している「ぼく」が

ビデオ日記と文字の日記をつけていて

文字の日記を修正しながら回想するはなしです。


なにが衝撃的だったかというと

新宿にお店を持つオカマの閻魔ちゃんの

知性と教養に対する「美学」です。


主人公「ぼく」の語りを要約すると

閻魔ちゃんを喜ばせるためには

あらゆる知識(や性技)を習得しなければならないけど

それを実際の生活では役立ててはいけない、のだそう。

「ひけらかした時点で燃えるゴミ。

 知らなかった時点で粗大ゴミだ。」


(「最後の息子」P36より引用)


つまり、知っているけれど、ひけらかさない。

ひけらかさないからといって、知らないわけではない。


それが、閻魔ちゃんの美学なのです。


これこそが「教養」ってものだな。

と、わたしはこの小説から学びました。


知識は詰め込めば習得できるけど

それとどのように付き合うのかが教養なのだな、と。


この小説を読んでからは

それが、「わたしの美学」として追加されました。

こういうふうに影響を与えてくれた本が

良い本なのだと、わたしは定義づけています。


ちなみに

この小説を読んでから意識してみたところ

案外、ひけらかす人っていなくて

教養ある人ばっかりだなー、と感じているところです。

まぁ、ひけらかされたところで

対抗できるような知識もないので

「へぇー」くらいで話が終わるんでしょうけど。



最近耳にしたこの話題と通じるものがありました。

誰がどうだと議論するつもりはないけれど

ポケモンに手を噛まれる。って感じですな 
ぴか!




9月のスイッチ読書会は「ブクブク交換」です。

2014年9月11日(木)19時30分~21時30分
和歌山市@北ぶらくり丁会館2階
詳細・お申込み


ご参加をお待ちしております!


◆◆9月の心理学講座スケジュール◆◆


カフェで学ぶ心理学yucafe塾
9月19日
 和歌山
9月28日
 大阪

婚活女子のための心理学講座「秘密の女子会」
京都

次回*第2講座「幸せ体質になる準備と恋の断捨離」
9月9日(火)19時~21時
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女子力UP講座
自分が輝くために・・・
ココロ&メイクの秘密のシンプルテクニック
9月23日(祝・火)15時~17時
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