食育講座 食品表示のキホン ~栄養成分表示を活用しよう!~(オンライン)  | 立川市議会議員/公明党 高口やすひこブログ

食育講座 食品表示のキホン ~栄養成分表示を活用しよう!~(オンライン) 

20日、東京都多摩消費生活センター主催『食育講座 食品表示のキホン ~栄養成分表示を活用しよう!~』をオンライン視聴しました。

 

講師は、管理栄養士で公益社団法人 日本食品衛生協会 技術参与の横田久美氏です。食品表示とは、消費者と食品製造業者をつなぐ情報です。食品の内容を正しく理解し、選択するための極めて需要な情報源です。

 

食品のパッケージには様々な情報が記載されています。販売会社名、商品名、中身の写真やイラスト、広告・宣伝文言等があり、それぞれ様々なルール(法律、食品表示法、景品表示法、健康増進法等)にのっとり、記載されます。その他に、原材料表示、添加物表示、原料・原産地表示、期限表示、アレルギー表示、そして栄養成分表示があります。

 

先ず、自身の身体を知ることが大切と言われます。体格指数(体重と身長から算出される肥満度)、1日あたりの必要なエネルギー量(Kcal)、タンパク質量等々です。自身に足りないもの、摂り過ぎのもの、適正なものを知るということでしょうか。

 

加工食品は、2020年4月から栄養成分表示が義務付けられています。(消費者庁:栄養成分表示について) 義務のものとしてエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量)があり、そのほか任意のものとして飽和脂肪酸、食物繊維、糖類、糖質、コレステロール、ビタミン・ミネラル類があります。

 

また表示の仕方に、「1食あたり」「100gあたり」「1袋あたり」など単位が種々あります。A商品とB商品を比較するには「100gあたり」の方が比較しやすですが、A商品を全て食した場合の栄養成分量を知るには「1食あたり」の方が適しています。規定はされていません。

 

人間が健康に生きていくために必要な食塩の量は、1日1.5gとされます。(公益財団法人 長寿科学振興財団:ナトリウムの働きと1日の摂取量)

 

数年前のデータだそうですが、日本人の食塩摂取の現状は男性が10.9g、女性が9.3gになります。明らかに、塩分過多なのですが、日本人の通常の食生活を考慮すると、1日に1.5gの食塩量というのは、現実的な数値ではないため、当面の目標とすべき摂取量として、男性が7.5g、女性が6.5gとされています。(厚生労働省:eーヘルスネット ナトリウム) 塩分の摂り過ぎで怖いのは、言うまでもなく血圧上昇です。。。

 

脂質異常症とは、血液中の脂質の値が基準値から外れた状態をいいます。脂質の異常には、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度の異常があります。これらはいずれも、動脈硬化の促進と関連します。(厚生労働省:脂質異常症)

 

小型化LDLコレステロールとは、通常サイズのLDLコレステロールより小さく、血管の隙間に入り込みやすいものです。セルフチェックの計算式を示されました。
総コレステロール値 - HDLコレステロール値 = 170㎎/dl 以上は要注意! 

 

中性脂肪は、「糖質」の摂り過ぎが原因のことも多いとのことです。

 

保健機能食品とは、機能性が表示できる3つの食品で、特定保健用食品(トクホ)栄養機能食品機能性表示食品になります。いわゆる「健康食品」と呼ばれるものです。特定保健用食品は、国が審査・評価・許可をしますが、機能性表示食品は、事業者が審査・評価し、許認可は届け出申請になります。

 

この機能性表示食品ですが、紅麹サプリメントの事例を受けて、「機能性表示食品」の規制の見直しがされました。届出事業者に対して、健康被害情報の届け出の尊寿、守らない場合は機能性表示を行わないよう指示・命令する行政措置が可能としました。また、機能性表示を行うサプリメントについては、「適正製造規範(GMP)」に基づく製造管理を届出者の遵守事項とされました。

 

健康食品については、自身のかかりつけ医や薬剤師さんに相談してからの方が良いと思います。

 

食品表示の原材料は、使用した重量の割合の多い順に記載されます。

 

食品に使用されている食品添加物を確認するには、商品の容器包装に表示されている食品添加物表示を確認します。別に設けられていない場合は、スラッシュ(/)で区分して表示されています。

 

そいて表示者に誤認を与える表示は禁止です。単なる「無添加」表示や、そもそも○○という添加物を使っていけない食品に、「○○不使用」と表示する等です。

 

加工食品は、産地が表示されます。輸入品は原産国が表示されますが、国内で作られた加工食品は、原材料の産地が表示されます。原材料が生鮮食品であるなら産地(アメリカ産、国産、中国産等)と表示され、加工食品なら製造地(アメリカ製造、国内製造等)と表示されます。

 

2023年4月から遺伝子組換えの「任意表示」が、より厳格化されました。
「遺伝子組換え」の意図せざる混入率5%以上である場合は、「遺伝子組換えである」ことの表示義務があります。5%以下は、「分別生産流通管理済み」などと任意で表示されるものがあり、この場合、5%以下の遺伝子組換えが入っていることになります。0%の場合だけ「遺伝子組換えでない」などと表示することが任意でできます。

 

任意表示ですが、遺伝子組換えの原材料を使っていなければ「遺伝子組換えでない」などと堂々と表示するでしょう。何も表示されていない製品は、ほぼ5%以下の遺伝子組換えの原材料を使用しているものと思います。

 

私は殆ど何も正しく理解していませんでした。自身の身体にとって、極めて大事なことばかりなのですが。。。本食育講座、とても勉強になりました、ありがとうございます。