厚生産業委員会 | 立川市議会議員/公明党 高口やすひこブログ

厚生産業委員会

17日、所属する厚生産業委員会が開催されました。所管部課から計16件の報告がありました。

 

産業振興課から、”立川市産業振興計画の策定について”、報告がありました。立川市のより一層の産業発展に向けて、事業者、市民に対して、商工業、労働等に関連する産業分野について目指すべき姿、施策の方向性を示すものです。計画期間が令和8年度からの4年間とされ、市長公約の1つです。

 

産業振興に関する計画で趣旨は理解するのですが、第5次長期総合計画、並びに関連する個別計画との位置付けが、いまひとつはっきりしません。各関連個別計画の上位計画になるなら、まだ理解できるのですが、今後を注視したいと思います。

 

同じく産業振興課から、”経営改善緊急支援金について”、報告がありました。当初想定していた件数を大幅に上回る申請があり、受付が終了したものです。

 

支援金給付額について当初、事業者の売上規模に応じて、10万円(1,000 万円未満)、20万円(1,000万円以上1億円未満)、30万円(1億円以上)の3段階で給付するものとして、200件の応募、4,000万円の予算規模で、本年初頭より始まりました。

外部の専門家等による経営相談を行って、事業運営上の課題解決の取組に着手、または、取組を予定する市内中小企業者の数が、200件程度の予測のもとです。対象期間は本年9月30日までとされたのですが、5月中旬までに予想をはるかに超え、1,300件以上の応募があります。このため、今議会で補正予算の追加で約2.5億円が計上、可決されました。結果として、当初予測が甘すぎたことになります。議会としても十分に反省しなければと思います。

 

地域文化課から、”ファーレ立川アート案内アプリのサービス内容の一部移行について”、報告がありました。平成28年度から続けられた「ファーレ立川アートナビ」アプリを、無料でダウンロードできるサービスが終了します。

 

新しいバージョンOSを搭載するスマートフォンに対応するために、アプリのバージョンアップの追加開発が必要になります。総合的な判断のもと、アプリでのサービス提供を終了し、今後は「ファーレ立川アート」ホームページでの情報提供、「立川アートコレクション」ホームページを案内するとのことです。

 

汎用アプリであれば、バージョンアップ対応は、業者側が独自に行なっていくものと思いますが、市単独のアプリであると、個別対応になるので、経費がかかってくるものと思います。本アプリに限らないことと思いますが、覚えておかなければと思います。

 

スポーツ振興課から、”屋外体育施設個別管理計画の策定について”、報告がありました。屋外体育施設個別管理計画(案)が示されました。各施設を維持していくには、すでに改修が必要な施設の改修及び継続的な管理運営計画が必要になります。

 

立川市多摩川緑地野球場ほか23施設が対象で、計画期間が2024(令和6)年度~2033(令和15)年度までの10年間とされます。また、各施設毎の基本情報として、屋外体育施設カルテが示されました。分りやすくまとまっていると思います。

 

同じくスポーツ振興課から、”立川公園陸上競技場基本計画改定の進捗状況について”、報告がありました。また、立川公園陸上競技場再整備に関する基本方針(案)について、示されました。

 

立川公園陸上競技場の再整備についての必要性については、下記のとおりです。
 〇公認記録がとれる陸上競技場として整備
 〇多目的に活用ができる陸上競技場として整備
 〇広く市民に親しまれる陸上競技場として整備
 〇安全にスポーツ活動や健康づくりができる施設として整備

 

子育て推進課から、”福祉資金償還金納入通知書の誤送付について”、報告がありました。東京都母子及び父子福祉資金の償還について、原則口座振替とされていますが、滞納分については口座振替できないため、納入通知書を随時発送しています。この通知書について、同姓同名の別人の方に、誤送付したものです。

 

概要、経過、発生原因、再発防止策が示されました。個人情報が含まれるものです。どうか丁寧に慎重に万全を期して、取り扱って頂きたいと思います。

 

子育て推進課から、”子育て・健康複合施設の愛称の決定について”、報告がありました。愛称は、「はぐくるりん」になりました。

 

昨年11月10日から12月11日の期間、愛称を応募されていたもので、応募数279点(146人)になります。「育む」の意味あいと、立川市公認キャラクター「くるりん」の融合です。良い愛称と思います、今後を見守りたいと思います。

 

子ども育成課から、”西砂学童保育所建替工事について”、報告がありました。現在、西砂小学校敷地内にある1階建て学童保育所を、2階建て学童保育所・くるプレルームに建替えられるものです。本体工事契約を令和7年2月、工事完了を同年12月の予定です。

 

工事期間中の保育場所として、令和7年4月から令和8年3月までを想定し、仮設学童保育所を建設する予定だったのですが、リース契約が不調となり、建設を断念されました。現在、学校周辺の一般物件等を探索中とのことです。由々しきことと思います。

 

現状、西砂学童保育者の受入人数は70人で、西砂小学校区待機児童数は25人になります。まだもう少し先のことですが、できるだけ影響が少ないよう尽力して頂きたいと思います。

 

同じく子ども育成課から、”学童保育所における医療的ケア児の受け入れについて”、報告がありました。「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」に基づき、学童保育所では、令和6年度より児童2名の受け入れを決定し、訪問看護事業者による医療的ケアを行っています。

 

今後の取組みの1つとして、より安全・安心な保育環境のもと、安定的な体制で医療的ケア児の受け入れを行うため、「(仮称)立川市学童保育所における医療的ケア実施に関するガイドライン」を、令和6年度中に策定するとされます。

 

大事な取組みです。今後を注視したいと思います。

 

同じく子ども育成課から、”令和6年度 学童保育所の待機児童数と待機児童対策について”、報告がありました。令和6年4月1日時点で、256名の待機児童数になります。昨年に比べると36名増加しています。

 

待機児童数が15人を超えているのは、西立川、柴崎、柴崎第二、曙、幸、上砂第三の各学童になります。学年別に見ると、3年生の待機児童数が112人と最も多く、次いで4年生の73人、2年生の42人となります。1年生は5人です。

 

一方で38施設ある市内合計の募集人数2,054人(昨年度と同一)に対し、合計入所児童数は1,913人(昨年度より20人減少)となっています。また、ここ数年の0歳児数は、毎年減少を続け、現在は1,100人台になっています。恐らくあと2,3年以内に新1年生の数自体が減少してくるものと思います。短期的な待機児童対策は必要ですが、その後をしっかり予測して、対応して頂きたいと思います。

 

同じく子ども育成課から、”学童保育所入所申請書等の送致漏れについて”、報告がありました。市側のミスにより、学童保育所申込者の適切な入所判定が行われなかったため、4月当初から入所可能な児童が入所できなかったものです。

 

痛恨の極みと思います。。。

 

保育課から、”公立保育園の今後の方向性について”、報告がありました。公立保育園の役割・施設保全の方向性が下記のように示されました。

 

 ・当面は、公立保育園6園体制を維持し、各圏域における地域連携の中核的な役割や、専門性を生かした活動の提供及び相談対応等により保育の質の向上を図るとともに、地域の子育て支援に係る多機能的な役割を担っていく。

 

 ・医療的ケアを必要とするなど、専門的なノウハウが求められ、私立保育園では受入れまでの体制整備が課題となる児童の受入れや、庁内各部署との連携が求められる配慮が必要な家庭の支援などは、公立保育園が中心に担っていく。また、そうした事例についての情報や経験を私立各園に共有していくことにより、市内保育園全体のスキルアップにつなげていく。

 

 ・地域防災計画において公立保育園は、災害時等の福祉避難所として位置づけられているなど、災害時・緊急時には庁内関係部署や関係機関と密接に連携し、各圏域における災害対策の中で重要な役割を果たしていく。
 

 ・ますます進む老朽化に対応しながら、機能は今後も維持していくために、建替や改修工事にあたっては、市全体の公共施設再編の考え方を踏まえ、施設規模の見直しや他施設との複合化等の可能性も含めて検討していくこととする。

 

同じく保育課から、”令和6年度 保育施設の待機児童について”、報告がありました。令和6年4月1日時点で、9名の待機児童数になります。昨年に比べると17名減少しています。平成28年度の196名をピークに、遂に1桁になりました。

 

幼稚園の入園者数も減少していると思います。施設経営について、厳しい状況にある園があると思います。0歳児数が増加傾向になることが考えにくい中、統廃合も出てくることと思います。市はしっかり施設経営者の方々の要望をお聞きしてほしいと思います。

 

介護保険課から、”認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)2ユニット化整備事業について”、報告がありました。市内の1ユニット(定員9人)の事業者から定員拡大の相談があったものです。利用者数は増加しています。

 

市内の整備状況では、中部域(高松・曙・緑)と北部東域(栄・若葉)に、1つも施設整備がされていません。この地域に認知症高齢者の方がいないとは思えませんが、適切な場所が無いものと思います。

 

高齢福祉課から、”補聴器購入費助成事業について”、報告がありました。本年7月1日より事業が開始されます。

 

事前申請後、補聴器相談医の意見書によって必要と判断された18歳以上の方に対し、認定補聴器専門店で購入した補聴器本体購入費用の一部(上限額40,000円)が助成されます。また、補聴器の周知・啓発のための補聴器セミナーを各圏域で実施するとしています。

 

補聴器選び等に関して、セミナーは大事と思います。是非、受けて頂きたいと思います。

 

健康推進課から、”産後ケア事業について”、報告がありました。いよいよ、訪問(アウトリーチ)型が始まりました。

 

6月5日より事業が開始されています。選択肢が増えました。対象となる多くの方に利用して頂きたいと思います。

 

行政からの報告が終了した後、私は下記の件について、所管質問を行いました。
 〇身寄りのいない一人暮らしの方について
 〇こども大綱、自治体こども計画について