立川ユネスコセミナー 命の授業
8日、柴崎学習館で、立川ユネスコ協会主催『立川ユネスコセミナー 命の授業』が開催されました。
”「命の授業」…命の大切さを学ぶ… 27年間の刑務官経験を通して見た、塀の中の生と死”と題して、作家・NPO法人こうせい舎理事長の坂本敏夫氏より、講演されました。
死刑について真正面からお話しを伺ったのは初めてです。私はどれくらい、死刑について知っていたでしょうか。殆ど何も知りませんでした。。。
記述するのは、とても心が重いのですが、元刑務官の方が実態を話されたものです。どれだけの命を削る想いをされてきたのでしょうか。
日本の死刑は絞首刑で行われます。執行室に踏み板があり、その上に乗ります。手足は縛られ、目隠しをされた状態で、首に縄がかけられます。その直近に3つのボタンがあるボタン室があり、3人の刑務官が合図と同時にボタンを押します。踏み板が外れます。
どのボタンがスイッチになったのか、分からないようになっています。ボタンを押す方の精神は如何ばかりなのでしょうか。。。相応の時間を、ともに過ごしているのです。
死刑囚の中にも、受刑者の中にも、冤罪は多くあると言われます。袴田巌さんの場合を、お聞きしました。
”人間は変われる”と、話されました。死刑が確定されてからも、平均で7~8年と言われます。その間に。ただ、依存症は難しいとのことです。
2025年、懲役刑と禁錮刑を廃止して”拘禁刑”に一本化されます。懲役受刑者の刑務作業が義務でなくなります。これについては、慎重に行うべきと話されました。
その他、具体を通して様々に話されました。とても、心痛むものです。私の立場で、死刑制度について、軽々に言えることではありません。ただ、実態を知る方の話しは、とても貴重でした。ありがとうございます。
坂本敏夫YouTube:死刑執行人の告白