”【能登地震 発生から1カ月】生活、なりわい再建へ総力”(公明新聞から2月1日付) | 立川市議会議員/公明党 高口やすひこブログ

”【能登地震 発生から1カ月】生活、なりわい再建へ総力”(公明新聞から2月1日付)

【能登地震 発生から1カ月】生活、なりわい再建へ総力”(公明新聞から2月1日付)

下記は公明新聞からの抜粋です。

 

公明、ネットワークで支援拡充
なお1万5千人避難

(津波の傷癒えず)津波で鵜飼漁港の岸壁に打ち揚げられた漁船。避難生活が長引き、漁業再開の見通しは立たない。船上には雪が降り積もる=1月29日 石川・珠洲市

 

能登半島地震は、きょう1日で発災から1カ月を迎える。最大震度7を観測した激震が元日の晴れやかなひとときを一変させ、238人の尊い命が犠牲となった(31日時点)。震源地となった石川県の住家被害は全壊を含む4万6000棟以上に。上下水道や道路の復旧は長期化する見通し。避難者は約1万5000人に上り、過酷な環境の1次避難所や、金沢市などの2次避難所で先の見えない生活を続ける。公明党は国と地方のネットワークの力を最大限に発揮し、被災地の復旧・復興、被災者の生活再建に全力を挙げている。被災者が穏やかな日常生活を取り戻すまで、どこまでも寄り添う。(能登半島地震取材班)

石川県の被害状況
死亡 238人
避難者 1万4643人
住宅被害(一部破損含む) 4万6283棟
断水 約4万890戸
※1月31日午後2時現在。石川県の発表による


被災屋根守るブルーシート
取り付けまで支援「風雪しのげた」

ブルーシートで屋根を修理する様子を視察する田端町議(左)と小松実県議(中)=1月27日 石川・能登町

 

「玄関が、ゆがんで開けづらくなったんだ」。石川県能登町真脇の佐藤寛さん(58)は傾いた自宅で、母親と在宅避難を続けている。苦境に追い打ちをかけるのが雨漏りだ。冬の能登地域に、発災後も容赦なく雨と雪が降り続く。家の破損箇所から水が入り込み、家財をぬらしていた。

「これからどうすれば……」。佐藤さんの頭に浮かんだのは、公明党の田端雄市町議だった。すぐに電話で相談した。田端町議は被災住宅の緊急的な修理として、屋根や外壁にブルーシートを張るための資材費や業者による施工経費を1世帯当たり最大5万円まで国が支援する制度を紹介。佐藤さんは、無事に制度を活用して屋根を応急処置でき、「雪が降って心配したが、しのぐことができた」と安堵していた。

「ブルーシートを掛けるところまで国で何とか支援できないか」。昨年5月、こう国会で迫っていたのは、公明党北陸信越方面本部長の中川宏昌衆院議員だ。同月にも能登半島で最大震度6強の地震が発生していた。中川氏は発災翌日に被災地に急行。現場で聴いた“生の声”を基に、高齢化が進む能登地域は自力でブルーシートを張ることが難しい現状を訴えた。その結果、同年6月に災害救助法の規定を改正・施行し、ブルーシートの支援制度が実現した。

倒壊や津波、火災による甚大な住家被害に見舞われた石川県。全壊家屋の瓦や木材がいまだに道を埋め尽くす地域がある一方、全壊は免れたものの、損壊した自宅で避難を続ける人も数多い。

党石川県本部は発災後すぐ、甚大な被害の実態を踏まえ、ブルーシートの支援制度を被災者に情報発信することを各議員に徹底した。現場の最前線を地方議員が歩くと、「それは知らなかった」と喜ぶ声も聞かれている。

断水地域へトイレトレーラー
全国各地から集結「清潔に使えて安心」

避難所の担当者からトレーラーの利用状況を聞く江曽ゆかり七尾市議(左)=1月29日 石川・七尾市

 

長引く断水で被災地は、風呂、洗濯、そしてトイレの確保が切実だ。各所に仮設トイレが設置されているが、利用者からは「臭い」「汚い」「暗い」との声が漏れる。これに対し、「臭わない」「きれい」「明るい」と喜ばれているのが全国の自治体から派遣された移動型のトイレトレーラーだ。

車内は広々とした個室に分かれ、換気扇や排水口を備え衛生的。発電システムを取りそろえ、照明も使える。

トレーラー派遣の調整役を果たす一般社団法人「助けあいジャパン」の調べなどによると、現在、石川県の七尾、輪島、珠洲の3市と穴水、能登の2町で少なくとも20自治体のトレーラーが稼働。埼玉県越谷市や同県朝霞市、静岡県富士市など、これらの大半は各地の公明議員が災害に備え、導入を推進してきた。

発災直後、七尾市の避難所へ、トレーラーをいち早く送り出した自治体の一つが、山梨県北杜市。公明党の内田俊彦、進藤正文両市議が導入から今回の派遣まで推進した。さらに内田市議はトレーラーが被災地で長期滞在できるよう、党対策本部に給水体制の整備を提案した。

これを受けて党対策本部の塩田博昭事務局長(参院議員)は内閣府を通じ、国土交通省などの給水車を派遣できるようにし、給水体制を整えた。

水道に甚大な被害を受けた七尾市は、断水が市内のほぼ全域で解消するのが3月末になる見通し。同市の避難所の担当者は「断水が続く中、清潔で夜間も安全に使えるトイレの存在はありがたい」と話す。