多文化共生・国際理解講座 ~やさしい日本語~ | 立川市議会議員/公明党 高口やすひこブログ

多文化共生・国際理解講座 ~やさしい日本語~

18日、立川市役所・会議室で、『多文化共生・国際理解講座 多文化共生にむけて私にもできること ~やさしい日本語~』が開催されました。

 

特定非営利活動法人青少年自立援助センターの統括コーディネーター ピッチフォード 理絵氏より講演されました。

 

2023(令和5)年10月1日現在、東京都の外国人は629,651人で、中国が最も多く(251,322人)、次いで韓国(87,693人)、ベトナム(41,144人)等となり、アジア人が多く、うち84%が区部に居住され、市部に住んでいるのは100,174人になります。立川市では、5,341人となっており、外国人比率は2.87%、年々増加しています。

 

多文化共生の推進に関する研究会報告書(総務省 多文化共生の推進)によると、多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」と定義されています。

 

東京都に住む外国人のうち、英語がわかる人は44%、日本語がわかる人は62.6%、毎日日本語を使っている人は80%以上になります。(生活のための日本語 全国調査 国立国語研究所2009) 日本で生活しているのですから、日本語を使うようになるのは、自然のことと思います。

 

そして、「共生」の最大のハードルは、”日本語むずかしい”ということです。たとえば会話にあっては、敬語の使い分け、主語不明瞭、二重否定、擬態語、擬音語、曖昧表現、語彙、アクセントの違い、男/女言葉等があります。日本人でも難しいと感じる時があると思います。外国人は、猶更でしょう。。。

 

そこで、下記のような”やさしい日本語”が必要になります。

・普通の日本語よりも簡単で、外国人にわかりやすいように配慮した日本語
・日本人が中学校までに学ぶ英語の文法や語彙のレベルが目安
・キーワードは「はさみの法則」
 はっきり 言う
 さいごまで 言う
 みじかく 言う

 

そして大切なのは、情報整理で、何を伝えたいか ということです。

 

講演が終わった後、参加者で実際に「やさしい日本語」を使ってワークショップが行われました。

危険-->あぶない 欠席-->やすみます
お住まいはどちらですか-->どこに住んでいますか

 

多文化共生社会とは、
 自分にとっての当たり前は
 誰かにとっては当たり前ではない
 ということを理解できる社会
 みんなにやさしい社会
 その社会の共通言語が
 やさしい日本語

 

立川で共に生活する仲間として、マイクロアグレッション(悪意のない嫌味)に注意し、相手を理解し、声をかけて、一緒に活動してみること。これを実践していきたいと思います。

 

本日の講座は、とても有意義でした。ありがとうございます。