立川市障がいのある人もない人も共に暮らしやすいまちをつくる条例 制定記念講演会
17日、立川市女性総合センター・アイムで、『立川市障がいのある人もない人も共に暮らしやすいまちをつくる条例 制定記念講演会』が開催されました。
始めに、「共生社会を作るための思考とルール」と題して、東京大学大学院バリアフリー教育開発研究センター准教授の星加良司氏より、基調講演がなされました。
「障がいの社会モデル」の視点として、フィンケルシュタインの寓話「障がい者の村」を紹介され、とても印象に残りました。
仮想の「障がい者の村」は、車椅子ユーザーが大多数で、建物は彼らの視点で建てられています。段差や階段が無く、天井の高さも低くなっています。彼らにとって、天井が低いことは何も問題がないのですが、立って歩く人(少数派)にとっては、とても不便です。しゃがんで歩かなければなりません。。。
車椅子ユーザーの方達が話し合われます。
”立っている人に、ヘルメットを提供しよう”、、”立っている人も車椅子を使ってもらおう”、、、挙句は、”足を切ってしまえ”。。。
極端な話しと言えるでしょうか。。。
星加氏は、合理的配慮について言われています。
合理的配慮は、「優しい気持ちの手助け」でもなければ「むちゃな要求」でもなく、今の社会が「健常者向けに」偏ってできあがっていることを踏まえ、その結果困っている(困らされている)人が目の前にいたときに、その困難を取り除くために、無理なくできることがあるのであれば、そのぐらいは社会的な責務として行おうということです。互いの事情を踏まえた配慮がなされるためには、「対話」が重要と言われています。
まさに、その通りだと思います。
続いて、条例策定検討委員会の方達によるパネルディスカッションが行われました。本条例が出来たことの感想、立川市や市民に求めること、これからについて等、幅広く話されました。
印象に残ったのは、障がい当事者のみならず、本当に多くの方がバックアップし、尽力し、助け合って、この条例が出来たと言われていたことです。その通りと思います。
聴いていて、率直に感じたのは、”本当に皆さん、嬉しい”のだと思いました。