この貴重な映像を皆様にお見せできることに著者は手が震えている。
この映像は2023年10月に撮られたものだ。
ラップ界に稲妻の如く現れ、一瞬で消えた「ラッパー北斗マチ子」をご存知だろうか?
彼女は突如ラップ界に現れ、世界最高峰の大会でオーディエンス賞を獲ったもののそれを拒否。その後、現在に至るまでラップ界に姿を現していない 一夜にして伝説のラッパーとなった。
彼女の付き人ユリア氏に何年もコンタクトを取り、やっと彼女から当時のことを聞くことが出来た。
彼女の証言を交え、伝説のラッパー北斗マチ子について語らせてもらう。
北斗マチ子は皆さんもご存知【往年の大女優】という肩書を独り占めしてきた生きるパワースポットだ。
彼女の数々の出演作 並びに人智を超えた破天荒に心踊らされた人も少なくないだろう。
その彼女が世界最高峰のラップ大会に現れ、一雫の汗も流さず準々決勝まで勝ち進む勇姿に世界は痺れた。
惜しくも優勝を逃すもののオーディエンス賞を獲得した彼女が表彰台に現れた時、彼女は約2分間 微動だにしなかった。オーディエンス達は喉をからし叫び続け、失神する者も現れた。これはマイケルジャクソンのコンサートオープニング以来の出来事であり、メディアは大きく取り上げた。
しかし彼女は「発展途上の人間を甘やかすな!」と一言叫び、そのまま会場を後にした。
そして今もなお、彼女はラップ界に戻っていない。
一夜にして世界を震撼させ、伝説を作った北斗マチ子の「その後」について、ユリア氏はこう語る。
「先生はご自身のラップに満足されていませんでした。いつも先生は私達の考えを突き抜けて、銀河系を超えていらっしゃいます。
その後、ラップのお師匠様である北小学校5年のマサル先生にご報告に行かれました。そしてマサル先生に「もう教えることは何もない。ゲームやってるから後にして」と言われてしまい…先生は生きる意味を失ってしまわれました。その後の先生の落ち込み様は激しく、毎日卵白を機械を使わず泡立てていらっしゃいました。えぇ、その卵白で作ったプリンはとても美味しかったのですが、もう見たくない程食べさせられました。
私はなんとか先生に再び生きる意味を持ってもらいたく、44,ヵ国共同制作の超大作映画「MACHIKO 怒りの分身」への出演を強く勧めました。その結果、先生はやっと普段の先生に戻り、卵白はこねられていらっしゃいません。私も念願だったサグラダファミリアの制作に携わることが出来たのでウィンウィンでした。」
北斗マチ子は再びラップ界に戻る可能性があるのかユリア氏に聞いたところ、「先生は三日坊主なので」と返事があった。
世界は再び彼女のラップを聞ける日を心待ちにしている。
月刊ムー 堀田一男