空色勾玉 | satooの半分は読書で出来ています。

satooの半分は読書で出来ています。

 今までに読んだ本の個人的な感想です。本を選ぶ時の参考にでもしてくださいな。

空色勾玉 (徳間文庫)/荻原 規子
¥720
Amazon.co.jp


最近週1のペースで寿司を食べているような気がします。別にリッチになったわけではないのですが、つい行ってしまいますね。昔とは好みが変わってきて、アジとかイワシをおいしく感じるようになりました。エンガワは最強ですけどね。


【内容紹介】


国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原の運命は。



この頃はファンタジーを読むことは少なくなってきました。別に苦手とかいうわけではないのですが、なかなか機会がめぐってこない状況です。そんな中、伝説のファンタジーが文庫化されました。それがこの『空色勾玉』なんです。


初めて世に発表されたのは20年以上も昔の話になります。ジャンルとしては、児童書に属するのでしょうが、大人が読んでも面白い作品となっています。


古代の日本を舞台としており、神々も交えた壮大なスケールで物語は描かれています。それだけで、ファンタジーとしての魅力は十分なのですが、主人公の心情もとても綿密に表現されていて、舞台は古代でありながら、現代にもつながる繊細さを感じます。


そんな主人公たちの成長を感じながら、物語は加速していきます。一度読み始めたらその世界観に一気に引き込まれますね。多くの人がこの作品に感銘を受けるのは納得です。


この作品を第1作として『勾玉三部作』というシリーズになっているようなので、機会があれば残りの2作品も読んでみたいと思います。



満足度・・・87%