一尺阿弥陀如来 15 蓮弁仕上げ | 一刀三礼

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仏像彫刻の制作をしております

こんにちは。


全国から花の便りが聞かれるこの頃。

皆様お花見は済まされましたか。




目黒川の桜祭は今年も大盛況でした。

年々花見客は増えているようで、

中目黒駅の改札から川沿いまで人でびっしり埋め尽くされます。


まさに都会の御花見です。






上の写真はまだ七分咲きの頃の写真ですが、それでもこの人だかり。










桜のトンネルが綺麗です。




世の中にたえて桜の…



なんて歌がありましたが、



毎年
桜を見ないと春を迎えた感じがしませんね。













桜   桜     桜 桜餅         桜餅   桜            桜















さて、蓮弁(れんべん)の続きです。



荒彫り段階の蓮弁を仕上げて行きます。
こちらが荒彫り。





まずは面をきれいに並べていきます。



この段階を整理と言います。

ここでしっかりと面を通しておかないと仕上げられません。

仕上げはこの面の角をさらに削り、面を細かくしていく作業です。









光を当てた時、逆目・面のがたつきがなく、
強い影になる角がなくなれば、仕上がりです。



丁寧に仕上げると、木肌が光を反射し檜(ひのき)本来の美しい色に仕上がります。


鋲(びょう)で留めるための穴もあけます。








これを48枚全ての蓮弁に施します!




大変ですが、完成が楽しみです。













次回は仕上げた蓮弁を蓮肉に留めていきます。


ちなみに

蓮弁を留めることを



『蓮弁を葺(ふ)く』と言います。


写真は
一段目の途中まで葺いたところです。

  











読んで頂きありがとうございます。


それでは。








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