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マノンのMUSIC LIFE

「言語検死官2021 」「ジュン・オン」「驕人日記」「涙涸れ果てても」の4曲をSpotify、Apple Music、Amazon Music、LINE musicなど各主要音楽配信サービスにて配信中。ストリーミングなら無料で聴けます。お願いされたら売るかもww

197276日デヴィッド・ボウイはBBCTop Of The Pops(TOTP)でこの曲を披露して全英を魅了。キレイに磨かれ過ぎだけど、50年前のロックの転換点、その日の映像ですよ。

 

DAVID BOWIE - Starman (Top Of The Pops 7/6/1972)

日本盤シングルの発売は825日らしいので、この時代にしては最速。ビクターの担当ディレクターも早めに手を打ったのでしょう。

私もミュージック・ライフ(ML)のこの号を買って隅から隅まで読みつくしました。

発売されたのはたぶん8月なので、なにもわからないながらもさぞや熱い夏だったことでしょう。あの頃は真夏に暑いっていってもたかだか31℃とかだったけど。

 

表紙はボウイですが巻頭はマーク・ボランのインタビューだし、むしろ主役はT・レックス。九州のラジオで初めて曲を聴いたのもちょっとだけ先だったと思う

洋楽初心者の私でも「なんじゃこりゃ?」って思うような他とは違う感があった。3音だけの下降リフにヘンな歌。メロディ以外の裏返ったり、「ハッ」とか「あ~ん」とか吐息みたいな部分が主役みたい。

 

T.REX - Metal Guru (TOTP 1972)

さすがに単純すぎない?と思ったけど、こんなの序の口だった。次の「Children of the Revolution」はほぼ2音反復。そして、その冬に出たのがこちら。

 

T.REX -  (Solid Gold) Easy Action (1972)

Aメロはワンコードで歌はテキトー「ジャカ・ジャカ・ジャカ・ジャカジャ♪ヘイヘイヘイ」だけで成り立ってるイージーにもほどがある曲。ストーンズに対する7年後の返歌?

ギターにELOのジェフ・リンが参加してるというのは今回、初めて知りました。低音のリフか、高音弦の方かわかりませんが、この感じを出すのはなかなかにムズいのです。

今回はファッションが重要なだけに、実際にどんなステージ衣装でやってたのかを見ていただくため、MVではなくTV出演やライブ動画を中心にご紹介していきます。

ML10月号のP.152「ロッカーズ・ファッション/T.レックス」というページには女物のハイヒールやシャツ着用で「これが最先端!」というイメージで載っていました。

日本にはそこまで伝わってなかったと思うけど、グラムロックのイメージには「キャンプ感」というのがベースとしてあって、お化粧・女装・スパンコールにしても洗練を志向するものではなく「フェイクかつチープ」であることが特色ということらしい。

それはドラァグ・クイーンに行きつくような方向性ですが、既存の枠組みをはみ出そうとすることこそがキモであり、重要なのは「やりすぎ感」なのです。

 

この春にユニオンで、こちらの2冊を見かけて即購入。それぞれ2005年と2012年の発行ですが、改めてグラムとパンク、モダン・ポップ、そして「キャンプ」について認識を新たにしたわけです。

 

さぁ「やりすぎグラム画像」をいくつか見ていただきましょう。まずはサンフランシスコのチューブス。やりすぎハイヒール。

お次はイーノの羽根つきジャケットをもっと進化させたかのような当時のトッド・ラングレン。音はグラムっぽくないけどチューブスのプロデュースをやったこともあるし、なにごとも「やりすぎ」る人なのはフジロックでも証明済み。

ボウイはグラム前夜のロングヘアの頃にジャケ写で完璧なお姿を披露済みだったわけですが、これは普通に美しすぎてキャンプ感はナシ。それでも女装というだけで当時はグラム期のモノクロ写真に差し替えられた、そんな時代。

何をやっても洗練の方へ向かってしまう彼が、73年には早くも「ジギー辞めます」宣言をしてグラムからイチ抜けしてしまったのは、当然の帰結なのかも。

ボウイ史上いちばんのやりすぎはこのコスチューム。当時の私もちょっと「ゲッ!」と思ったくらい。

 

モット・ザ・フープルなんかもグラムの代表のひとつとされてますが、解散寸前のところにボウイから曲をもらって大ヒット、その後、ミック・ロンソンと行動を共にした人脈要因が大きいと思います。

カーリーヘアとグラサンでごまかしてるけど、音も見た目もちょっと違うんだけどなぁ。

 

MOTT THE HOOPLE - All The Young Dudes (Live in LA 1973)

 

70年代までは、ステージ衣装はギンギラで派手なのが当たり前で、いわゆるグラム勢に限らず、ジミー・ペイジだってサテンの上下でステージやってたし、日本の演歌ですら美川憲一を持ち出さずとも八代亜紀さんだって同じような恰好してましたよ。黒人音楽にしてもアース、ウィンド&ファイアを観れば一目瞭然。

ストーンズですら73年のツアーはこんな感じ。

しっかり流行に乗れるフロントマンがいたからこそ退屈なブルースバンドに終わらずビッグになれたのです。この姿はロックバンド仕様でブレイクした頃の清志郎の原型ですね。

 

あのクイーンも73年デビュー時にはどういうバンドなのかよくわからず、翌年の2ndがコンセプトアルバムだったこともありハードプログレ→「クイーンはもうクイーン」という認識で、グラムの文脈で語られることはまずなかったのです。

けっこう幅広くアーティストをカバーしている、上の2冊にしてもクイーンの事は書いてなかったけど、今デビュー曲を聴いてみるとグラムの匂いがするでしょうか?

QUEEN - Keep Yourself Alive (1973)

当時、日本の女子達こそ王子様あつかいしていましたが、本国の人から見ればキャンプ感ぷんぷんだったはず。音よりもまず見た目で毛嫌いされたのでしょう。

数年前、初期の映像でフレディがしゃべり倒してるものを見たんですが、和訳が全編おネェ口調になってて「ああ、これが正解だったのか!」と理解した次第。

 

クイーンがあれだけリバイバルヒットするなら次はコレ!ということで仕掛けられたのか?アメリカのクイーンとも呼ばれたスパークス。「Anette」というミュージカルが大ヒットしてまさかのブレイク。iPadCMにこの曲が使われるなんてね。今映像を観ればなかなかのキャンプ感。

 

SPARKS - This Town Ain't Big Enough For Both Of Us (TOTP 1974)

 

日本にもやり過ぎな人は多いけど、やっぱりこの人。

70年代は曲ごとに衣装と意匠を変えてはいたけど、それなりに洗練を志向してたジュリーが、80年代にはネオグラムを狙ったのか、やりすぎ路線にシフト。

TOKIOの点灯パラシュートは画像をのっけるまでもないでしょうが、毎回アダム&ジ・アンツやウルトラヴォックスをネタに音の傾向性ごとパクったりしてた、そんな時代の一曲。

 

沢田研二 - 麗人(1982

日本にガラパゴス的に残っているヴィジュアル系も、歌い方からしてJAPANからの流れだと思うんですが、それもボウイやロキシーに遡れなくもないし、グラムの末裔という言い方はできるかもしれません。

ただL'ArcenCielLUNA SEAにしてもメジャーに上がるとどうしても一般向けにやり過ぎ度が落ちて無難な感じになるし、音自体はなんとなくメタル寄りなんですよね。

 

アリス・クーパーもグラムといえば名前が上がる存在。確かにメイクしてヘビを巻きつけて、ってやり過ぎには違いないけど、むしろオジー・オズボーン的方向性に思えるし、そうなるとKISSだってグラムってことになっちゃうけど。ブレイクした時期も時期で、グラムっぽい曲だったので十把ひとからげにされたのでしょう。

 

ALICE COOPER - School's Out (1972) 

 

その意味ではスレイドなんかも同じ。曲はグラムっぽいけど、どの写真を見てもやりすぎなのはヘンな髪形のお兄さんだけで、他のメンバーはついて行けてない感アリアリ。時期と過剰さだけでグラム認定するのは違うような。

SLADE - Cum On Feel The Noize (TOTP 1973)

逆にグラム本でも忘れられがちなのがこの人。繊細なピアノ吟遊詩人だったはずが、この時期に本性を現していきなりクジャクみたいな恰好でステージに出るようになって、メガネも新調してやる気マンマン。
衣装のみならず、アッパーなロックンロールをシングル曲のサイクルに組み込んで大ヒット、グラムの一角を担う存在として十二分に認められていました。

クイーンの二匹目のドジョウを狙ったような伝記映画はコケたようですが、最後のツアーとか言いながらまだ続けているみたい。

ELTON JOHN - Crocodile Rock (1973)

 

そもそもグラムに音楽的な定義はなかったけれど、傾向性は明らかにあって、当時最も勢いのあったハードロック、プログレッシブ・ロックへ対抗するかのように、シンプルかつポップなロックンロールを基調として、ブルース的な泣きとか情緒的な要素が少な目なんですよね。

73年の映画「アメリカン・グラフィティ」の世界的ヒットを頂点とする、560年代原始ロックンロール回帰の気運におおいに影響されていたのは確かでしょう。明らかにエルヴィス世代のゲイリー・グリッターなんて人もこの期に乗じたグラム仕様のギンギラ衣装で苦節何年のヒットを飛ばしたり、アルヴィン・スターダストとかリーゼント派が後に続いたり、シャ・ナ・ナなんて大所帯のオールディーズバンドもあった。

広く見れば極東のキャロルなんかもその一派と言ってもいいのかも。

 

ロキシー・ミュージックが73年に日本に紹介された時も、フェリィさんとアンディ・マッケイはなんとなく50年代風だけど、他のメンバーはイーノを筆頭にまったく統一感なくて、MLを読んでも音がまったく想像できなかった。当時はラジオでもほとんどかからなかったのです。

でも今回、前年デビュー時のTV映像を見てみるとフェリィさんはロングヘアでキャンプ感丸出しだし、イーノのシンセもそれを増強してあまりある。この音を文章で表現できなかったのもよくわかります。

「アヴァロン」以降AOR的イメージが強くなっちゃったけど、そもそもロキシーは変態だったのです。グラム認定◎。

ROXY MUSIC - Ladytron (Old Grey Whistle Test, 1972)

 

さて、東芝EMIT・レックスに続けとプッシュしたのがシルヴァーヘッド。

SILVERHEAD - Sixteen and Savaged (1973)

80年代のデュラン・デュランなども当初ネオ・グラムみたいなくくりをされましたがが、それは必ずしも的外れではなく、全米制覇後に二派に別れた際もロックなプロジェクトPOWER STATIONで「Get It On」をカバーしたり、ツアーにはおつきあいできなかったロバート・パーマーの替わりにこの人マイケル・デ・バレスを引き入れてライブ・エイドにも出ました。そんな感じで80年前後にデビューした世代はほぼグラムでロックに目覚めてるのです。

でもこれ、がんばってるのはわかるんだけど、やり過ぎ不足、どうにも中途半端なんですよねぇ。上半身裸ならジーンズをあと2㎝は下げないと。イギーを見習って欲しかった。

 

1973年に入ると、グラムの流れでこんな人が出てきました。

「私のベースは子宮に響く」とかエロいことを言ってましたが、歌いながらベースって、ギターみたいにテキトーに手を外せないし、ムズカシイのです。Top of the Popsは基本当てブリですけどね。

SUZI QUATRO - Can The Can (TOTP 1973)

スージーはイギリスに渡ってチャップマン&チンという売れっ子ソングライターチームと組んでからブレイクしたので英国人イメージがあるけど、デトロイト出身の米国人で、それゆえか「デイトナ・デモン」とか「悪魔とドライブ」とか車がらみのモチーフが多かった。

 

1stアルバム邦題は「サディスティック・ロックの女王」

M男3人のメンバー(SUZI QUATROは彼女のステージネームでもあり、バンド名でもあるのです)を引き連れたSMの女王様という設定。日本だけの売り方かと思いきや「Glycerin Queen」なんて曲もあるぐらいで、シングルカットして浣腸器とか持たされなくてよかったw

ファッションはもっぱらレザーのジャンプスーツ、黒かシルバー。それでグラムなのか?と言われれば定義からは外れてしまうんだけど、キュートな女子が楽器を持ってガシガシとロックをやるなんて他にいない、それだけで充分にグラムな時代だったのです。

 

彼女もブームの衰退にあわせてファンキー路線に行ったり迷走しましたが、日本では継続して人気はあったようで、初期作品のボックスセットのDVDに入ってる77年大阪のライブはスゴイ盛り上がりよう。

1950年生まれなのでもろビートルズ世代のはずだけど、なぜかアルバムにはエルヴィスのカバーが多いんですよ。たぶん一緒にバンドも組んでた3人の姉貴に刷り込まれんだろうな。いまだにベースを弾きながら息の長い活動を続けています。

 

アメリカのグラム・ロック(のようなもの)として紹介されたのがニューヨーク・ドールズ。彼らの女装は美しくも可愛くもないし、ドールでもないけど、それこそがキャンプ。

音楽性が高いとかじゃないけど、70年代後半以降のロックの流れにもっとも大きな影響を与えたバンド。

JAPANも音はともかく、初期のたたずまいはあきらかにドールズをトレースしていたし、モリッシーが彼らのファンクラブ支部の会長をやっていた話は有名で、80年代前半にブレイクした世代からも、なにかと彼らの名前が出てくるのです。

そうそう、1stアルバムのプロデュースはさっきの写真のトッド"やりすぎ"ラングレンです。

 

ドールズのマネージャーだったマルコム・マクラレンがその後ロンドンで仕掛けたのがセックス・ピストルズなわけですが、ファッション的にはツンツンヘアだったりトレンドがまったく変わっていたけれど、パンクの源流をたどっていくと、結局USのドールズやストゥージズに行きつくのです。

ただ、マルコムが仕込んだのは、主として過激な外見や不遜な態度などの表層的なもの。肝心の音楽はパンクそのものなのか?聴いてみましょう。

 

NEW YORK DOLLS - Looking for a Kiss

確かにギタープレイやコード進行など、これを聴いて育った子達がパンクスになったのは納得ですが、ストーンズ的なルース感が強く、ピストルズやラモーンズのカッティングとはキレの良さがまったく違う。5年の間に時代が求めるビート感がガラリと変わってしまった、ということだと思います。

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「グラムは女装に始まり、女装に終わる」ということで不肖あたくしがご案内させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

もちろん私自身の女装は女子として見られたい方向性であって、キャンプでもグラムでもないし「やりすぎ感がキモ」とかいうのも、私が勝手に言ってるだけで、定説でもなんでもないのでお間違えなく。
 

ただグラマラスというのは、特に英国ロックにとっては当たり前の要素で、米国のカントリースタイルやグランジファッションはしょうがないとしても、90年代のUKロック勢のステージ衣装がカジュアルというか見た目ふだん着になってしまったのが、ロック衰退の前ぶれだった気がするんですよね。

世界的にロック復興の兆しがある今、本格的なブームにしていくキーワードは「グラム」なんじゃないかなぁ。イタリアのマネスキンなんかは充分そんな感じです。

アジア人もBTSみたいなメイクじゃダメ。やっぱり「やり過ぎ」が大事なのです!

 

 

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これが私の制作現場

・・・なわきゃない。Sound & Recording Magazineとかに出てる写真はどれもカッコよくて溜息出ますが、こんなに整理されてたらもっと整理された曲ができるのかも。

 

こっちがホントの我が家↓ 

これでもね、写真公開できるほど過去一、整理整頓されているんですよ。写真撮ってから半月以上経ってるので、またカオスに戻りつつありますが。

プライベートスタジオというと、たいていお高そうなチェアが映ってますが、ウチは基本地べたに座っての作業。

 

こちら↓はドラムズセクション。3万円台のエレドラから本格派のV-Drumsに格上げになりました。制作空間=生活空間だとこういうゴチャゴチャした感じになるのです。

実は先月マンションがインターフォンと防火・防犯システムを入れ替えるのに、スプリンクラーとも連動してるとかで、全部の部屋に業者さんが立ち入ることになり、大整理を迫られたのです。

買ったはいいが小さくてどこかを破かないと着れないような自分の服も、いなくなった家族の服も少しは処分できたし、めんどくさいけど結果的にはいい機会になりました。

床に服が散らばってないと足場が広くて歩きやすいやw

 

前回、10年前のイベントのことを書きましたが、バンドと並行してCubaseという音楽制作ソフトを買って、PCで自作曲のプロダクションを始めたのもこの頃。

その後、突発性難聴になったりで完成は2年後にずれ込んだけど、当時作っていたのがこの曲。今回、またTuneCore Japanさんの無料配信キャンペーンがあったので、こちらをアップしました。リミックスとか手を加えることはしませんでしたが、ジャケットは新しくしてみました。このデカい筒、レインスティックの音も入っております。

 

既存の曲のどれを上げようかと車で聴き直してたんですが、思った以上に音のぶつかりが多くて聴きにくい。最初の曲がいちばんシンプルでマシだったのです。

微々たるものとはいえ、お金をいただくことを考えると、もっと引き算をした一般向けのリミックスも全曲作ってみようかな?という気持ちも湧いてきました。

 

ストリーミングで聴く分には別途料金がかかるわけじゃないので、ダウンロードした場合のみこちらに収益が入ると思い込んでたんですが、実はストリーミング再生でも一回52銭位入ってくるんですよね。ただいま207円ほど貯まっております。来年は確定申告が必要かww

「売り物としての曲を作らない」と思考を切り換えたことで見えてきたものがあったので、Twitterのプロフにも「お願いされても売りません」とせっかく宣言したのに、今は期間限定で「お願いされたら売るかもww」と変更しております。あきらめた結果プロミュージシャンになってしまうとは皮肉ですなwwww

 

そんな話はともかく、大整理の週に福岡まで帰省して帰ってきた後、のどの痛みから始まって熱が出て頭が重くなって「こりゃあ、なにかおみやげもらって来たな」と。姉と義理の父に会っただけなんですけどね。

まぁ熱発といっても朝一のいちばん高い時でせいぜい37.4℃くらいのかわいいものでしたが、ボランティアの関係もあるので、近くのクリニックで診察を受けてPCR検査に検体を提出しました。(駅前とかでやってる無料の検査は無症状の人が対象で、症状があるなら医療機関へ、ということです)

 

コロナの検診ってどうやるのかと思ったら、通常の診療が終わって準備が整ったら先生から「今から来てください」と電話が来るという手順。場所も入り口あたりの一角をカーテンで仕切っただけで、フツーに聴診器当てたり酸素飽和度を測ったりするだけで終了。

PCR検査ってDNA採取の時みたいに綿棒で舌をこすって取るのかと思いきや、今回は容器に唾液を溜めて翌朝提出という方式。写真は取り忘れましたが、まぁこんな感じ。下の方に赤で「最低ここまで入れてね」ラインが引いてありました。

とても一度にそんな出せそうもないと思ったら、紙コップを渡されて「翌朝8時半に持ってきて」って。半日あればさすがに溜まるだろうけど、時間指定かよ。

 

結果は翌々朝の7時半(早い。。)に電話がかかってきて「陰性でした」って。実際、陽性と出るのは15%とかその程度らしい。私はなんでもたいてい少数派なんだけど、今回は多数派でよかった。

どっちみち症状は軽かったし、週に一、二回しか外出しないからそもそも最も影響がない人種だけど、いざ陽性となると2週間ほど外にも出れなくなるので、さすがに大変だったでしょうね。

 

このところ制作用のPCが不調でよくフリーズするんです。それでなくても毎年この時期はいちばん曲が進まない悩み多き時期なのに。
SSDは起動が早くていいんだけど、HDでは経験したことのないフリーズの仕方がヤな感じ。去年からだましだまし使ってきたんですが、そろそろ限界?

最近は5年で買い替えが当たり前みたいに言われるけど、ほぼ毎日立ち上げてるとはいえ、そんな長時間じゃないし使い倒した気がしない。納得いかないなぁ。

 

 

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10年前このイベントに遊びで出たのがきっかけで、自分のバンドをやることになり、このブログもその情報発信として始めたのでした。
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【イベント名】折笠麗子&シービーズpresentsオトコノコ音楽祭Extra!
【日程】2012年4月28日.(土)
【時間】OPEN 17:30、 START 18:00
【場所】東京・浅草シービーズ
  東京都台東区雷門1-16-9 気楽ビル4F Tel.03-3844-8447
【出演】
① シービーズ・バンド部
② 不文律子
③ にいな・まーじゃんすき・かれんもこ
④ Dual Garnet
➄ swf
⑥ 田中エミリ
⑦ Pheromone-achieve-all
⑧ 聖夜雪乃
⑨ MINT
⑩ CBZスタッフバンド
⑪ ザ・レズビアン・ブラザーズ・バンド
⑫ シレーナ・ウィズ・バディ
⑬ 浅草F娘。with Nano

【料金】2,000円+1ドリンク ・ソフトドリンク…500円 ・アルコール…700円~

【その他】・イベント終了後、希望するお客さんを新宿風林会館までお送りいたします。 ※当日希望先着順・人数制限あり
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2012年は、ギター専任で参加していたcherryroadの初ライブを皮切りにゲストヴォーカルやなんやで、年間6本もライブに出たという、引きこもりの今では信じられないくらいアクティブな一年だったのです。

女装・ニューハーフ・ゲイ・レズ、その他性別に違和感を感じるすべての人々が、気軽にセッションできる「シービーズ」というお店が浅草にあって、3月の半ば上野動物園の帰りに初めて行ってみたのです。

そのお店で一大イベントのプランが盛り上がり「見てるだけじゃつまんない!出演すれば入場料いらないww」ってことで、そこで知り合ったメンバーと一夜限りのつもりで組んだのが、ザ・レズビアン・ブラザーズ・バンドというフザケた名前のバンド。もちろんあたしが名づけ親。
密かに温めていた名前ではあるけど、ここで使わなきゃいつ使う!

総勢13組が入れ替わり立ち替わり、そんな広いお店じゃないので、常に入場規制状態。当時はUstreamとかニコ生とかで実況中継するのが流行ってたなぁ。YouTubeはもちろんあったけど、まだリアルタイム中継はできなかったのです。

そこから抜き出した動画があたしのYouTubeチャンネルに上げてあるので、画質は悪いですが盛り上がりっぷりは感じられるはず、見てみてください。
20th Century Boy


Little Wing


You Really Got Me


出演者の半分くらいはコスプレ系の人達だったので、生ドラムのバンドは後ろに回されて、リハーサルは出演順と逆に行なうので、お昼過ぎからお店周辺にたむろする結果となって、夜8時頃だったかの本番にテンションを合わせていくのがなかなかムズかったです。いつもは寝てる時間だしね。

その場限りのつもりのバンドだったし、あたしは手ブラで好き勝手に暴れて後は野となれ!な感じだったので、なんの反省もなかったし遊び半分で気が楽でしたね。
バンドはせっかくだからそのまま継続しようということになったんですが、ギターの直子さんはソロでいろいろイベントに出てて忙しかったので、すぐに3人になって私がギター弾くことになったのが苦難の始まりだったかも。年末には突発性難聴になったし。

今、音楽をやれてるのも、あのイベントで知り合った直子さんやエミリさん、あたしと同年代なのにそんなことまったく気にせず自分で曲作って歌い続けてる姿に刺激されたからなのです。
cherryroadはリードギターっていう初めての挑戦ではあったけど、自分がリードするプロジェクトじゃなかったので、ある意味頼まれ仕事みたいな感覚でいたので「あたしは何を老け込んでたんだろう」と目が醒めたのでした。

田中エミリさんがアップしてくれたイベントの詳細はこちら

コロナが明けたら、また誰か企画してくれないかな?
今度は遊び100%で出ますw

 

 

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2022年もよろしくお願いします。

このところ毎年、元日の15時台に初詣をしているのですが、去年の閑散たる様子と違って今年はまぁ大賑わい。参道に露店が出てないので境内にストレートに押し寄せるからか、いままでにない大混雑でした。おみくじも去年は大吉でしたが、行列が長すぎて買うのをあきらめました。こんなの初めて。

 

そんな感じで日本中、気が緩んでいたからか、コロナ感染者もいきなり何万人レベルになってしまいました。症状が軽いから感染にも気づきにくくて広がってる?それって、普通の風邪に近づいてる、ってことかな。

 

さて2021年いちばん驚いたのはこの曲

稲垣来泉 - イメージの詩(うた)

明石家さんまプロデュースのアニメ主題歌ってことだけど、吉田拓郎のデビュー曲を10歳に歌わせるとは。

「さすがに10歳じゃイメージの詩のなんもわかんないでしょ。」と思ったんですが、よーーーーく考えてみると、自分がこの歌はじめ拓郎にハマったのはまさに10歳の時だったのです!

歌詞がジャケットに全編載ってる!ってのがまた時代ですが、どっちにしても歌詞の意味を深く考えるタイプじゃないので、わかんないと言えば今もわかんない。

けれど自分の中に積みあがってくる違和感を1曲の中に投げ込んだ長い歌、と捉えると、私の一昨年の10分ラップ曲は21世紀の「イメージの詩」マノン版なのかなと。

 

ちなみにその「言語検死官2021」はSpotify、Amazon Music、LINE musicなど各主要配信サイトにて今年のクリスマスまで配信していますので、みなさんが登録しているサービスで検索してみてください。ストリーミングなら無料で聴けます。

1曲無料で配信できるキャンペーンを利用して、最長10分だったので迷わずこの曲にしました。

 

宣伝はほどほどにして、2021年、曲というよりMVにシビれたのはコレ。

櫻坂46 - 流れ弾

欅坂時代の反省からセンターを分担体制にして、楽曲も多彩な展開を見せてきましたが、これは最も激しいタイプを標題曲にした3曲目。

これを見て、音楽で血が湧きたつような感覚を久々に味わったのです。全体として良質なものは世に出ていると思うけど、今の音楽にはガツンとくるものがないってことでしょう。少なくとも自分の感性の衰えだけじゃない、ってことは確認できた。

 

だからといって「櫻坂はロックだ!」とか言うつもりもないんだけど、ロックってこういうもんだったよね。

振付はおなじみTAKAHIRO先生。マドンナのバックでも踊っていたことで有名。

 

そんな感じでロック衰退の一途をたどった'10年代でしたが、サウスロンドンを中心としたポストパンクなバンド群のムーヴメントがどうやら本物らしいとわかったのが2021年でもありました。

私が下に挙げた中では、DRY CLEANING, SQUID, SHAME, GOAT GIRL, BLACK MIDI がそれにあたります。

 

これまでもポストパンク的なもののブーム再来って兆しは何度かあって、フランツ・フェルディナンドやブロック・パーティがブレイクした2000年代半ばのそれが一番最近のものだけど、いまいち広がりきらないうちに沈静化してしまった。

そもそもポストパンクって概念自体があいまいでわかりにくいので、今回もどこまでイケるか不明ですが、それぞれのバンドは取っ散らかりつつもなかなかに魅力があります。

 

Dry Cleaning - Scratchcard Lanyard

ちゃんとした歌メロで聴かせるタイプじゃないので、これが全米チャートに入るようなことは考えにくいけど、カッコよさはダントツなんですよね。まぁ若い子たちは何がどう化けるかわからないので、バンドとしての進化に期待しましょう。

 

 

楽曲そのもののよさという点では2021年、この曲をイチオシ

Official髭男dism - Cry Baby

ヒゲダンってポップなメロディで軽めな印象があって、この曲も複雑な転調を繰り返すのが話題になったけど、それ以上にボトムがしっかりしてなにより力強い。「東京リベンジャーズ」というタイムリープ・ヤンキー抗争アニメの主題歌ということもあるんだろうけど。

ヴォーカルがピアノ弾きながら歌うイメージが強いけど、シンセベースなど楽器の選択もアイデア豊富で、アルバム自体ひとつ次の段階に向けて突き抜けた感じがしました。

 

中学生の頃から毎週曲単位の自分チャートを作って、年末にはそれを集計して年間チャートを発表!(自分にw)みたいなことをしていたのですが、大学生時代にアルバムチャートが加わり、今世紀に入ってからはシングルチャートがなくなりました。

それは時代の流れでいいんだけど、対象は当たり前のように洋楽だけだったんですよね。邦楽は全然別の基準で聴いていたということで、今もどうやったらそれを統合できるのかわからない。頭が古いんですよね。

 

今回、今年はコレ!という決定的なものが洋楽になかったということもあり、世の中的にもアジア系が世界的に注目されてきて、CHAIなんてどっちに入れるか迷うし、このタイミングしかない!と、この髭ダンを一位にしてみました。他の邦楽勢はちょっと入れられませんでしたが、今年はどうなるか?自分でもわかりません。

昭和のシティポップスが英米で人気なんて現象もあるけど、国内中心に現役で活動しているアーティストが普通に米国のチャートに上ったりするのはまだまだ難しいしね。


 

2021ベストアルバムズを50位まで列挙しておきます。
(年内に買えていない物もあるので、前年リリースのものも含める基本ルールとなっています)
 

1    EDITORIAL / OFFICIAL HIGE DANDISM
2    VALENTINE / SNAIL MAIL
3    EVERMORE / TAYLOR SWIFT
4    SAWAYAMA / RINA SAWAYAMA
5    LET THE BAD TIMES ROLL / THE OFFSPRING
6    NEW LONG LEG / DRY CLEANING
7    OCEAN TO OCEAN / TORI AMOS
8    OK HUMAN / WEEZER
9    BRIGHT GREEN FIELD / SQUID
10    PETALS FOR ARMOR / HAYLEY WILLIAMS


11    CORAL ISLAND / THE CORAL
12    OPTIMIST / FINNEAS
13    BLOOD / JULIANA HATFIELD
14    WEIRD! / YUNGBLUD
15    SOBERISH / LIZ PHAIR
16    JUMP ROPE GAZERS / THE BETHS
17    MEDICINE AT MIDNIGHT / FOO FIGHTERS
18    IT WON'T ALWAYS BE LIKE THIS / INHALER
19    HOW LONG DO YOU THINK IT'S GONNA LAST? / BIG RED MACHINE
20    DADDY'S HOME / ST. VINCENT


21    THE MYTH OF THE HAPPILY EVER AFTER / BIFFY CLYRO
22    ON ALL FOURS / GOAT GIRL
23    BLUE WEEKEND / WOLF ALICE
24    UTOPIAN ASHES / BOBBY GILLESPIE & JEHNNY BETH
25    SATURDAY NIGHT SUNDAY MORNING / JAKE BUGG
26    DREAMERS ARE WAITING / CROWDED HOUSE
27    FAT POP (VOLUME 1) / PAUL WELLER
28    DRUNK TANK PINK / SHAME
29    IF I COULD MAKE IT GO QUIET / GIRL IN RED
30    TYPHOONS / ROYAL BLOOD


31    INTRUDER / GARY NUMAN
32    LITTLE OBLIVIONS / JULIEN BAKER
33    FUTURE PAST / DURAN DURAN
34    SCREEN VIOLENCE / CHVRCHES
35    A STEADY DRIP, DRIP, DRIP / SPARKS
36    CATSPAW / MATTHEW SWEET
37    HAPPIER THAN EVER / BILLIE EILISH
38    CRAWLER / IDLES
39    BACK IN LOVE CITY / THE VACCINES
40    CAVALCADE / BLACK MIDI

 

41    COOLER RETURNS / KIWI JR.
42    MIRACLE / FRANCIS LUNG
43    DJESSE VOL.3 / JACOB COLLIER
44    VAN WEEZER / WEEZER
45    ENDLESS ARCADE / TEENAGE FANCLUB
46    FORTITUDE VALLEY / FORTITUDE VALLEY
47    THE BATTLE AT GARDEN'S GATE / GRETA VAN FLEET
48    925 / SORRY
49    PUNISHER / PHOEBE BRIDGERS
50    WHO AM I? / PALE WAVES

 

英国だけじゃなく、イタリアのマネスキンなんてバンドがユーロヴィジョン・コンテストで優勝したのみならず、全世界のバイラルチャートで上位に上ったり、ロック再興の兆しはホントに来てるみたいなんですよねぇ。

 

MANESKIN - ZITTI E BUONI (Eurovision Version)

まぁ欧州モノのロックはこれに限らず、私にはどうにもイナタイ感じでいい評価をできないんですが、もっとガツンとくる音楽が出てくるきっかけになればいいな、と期待している2022年です。

 

 

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またまた懲りずにやって来ました。年末恒例の新曲発表です。

動画のソフトを10年ぶりに購入、いろんな機能がついてて楽しいんですが、半月ではなかなか修得しきれず、細かい調整までは手がつかずに時間切れ、アイデア放り投げ状態ですが見てやってください。


今年はなんと、季節はずれの「桜ソング」ですよ。

J-POPの定番。定番すぎて最近はあまりやらんヤツ。

一昨年の前半もこの曲を発展させようとして歌詞が乗らずに挫折、やっとテーマが確定したのが今年の3月半ばで「今しかない!」と桜の動画を撮りに行ったのでした。

・・・が、もっとバサバサ舞い落ちるような光景をイメージしてたんだけど、「満開かつ強風」が必要で、そんなピンポイントなタイミングはひきこもりのあたしにはつかみようもないのです。

それはともかく、このタイトルに決めたのは10月なんですが、11月末に今年の新語大賞「チルい」に決定したのにはビックリ。
なんてタイムリー!
とか思えるかい!そんな言葉どこで言ってるの?

逆に使いにくくなっちゃったじゃないか。

三省堂さんは毎年毎年「それじゃない感」を醸し出してくれて、「エモい」の時にも書いたように、いつもちょっと遅れてるのと先走ってるのが混在してるんですよねぇ。その年のジャスト感をくれよ!
「舟を編む」というアニメで、辞書を作る仕事の一環を知ることができましたが、そういう作業にのめり込んだ視点が向かうのは別の世界線なのかも。

Chill outってのは、アゲアゲな曲が続いた後に落ち着いた曲でクールダウンする、というUKのクラブ界隈では'90年あたりから使われてる言葉。日本での浸透具合はパリピじゃない私には不明ですが、「チルな~」か「チルってる」だったら流行語としてギリありかも。

そういうのも含めて形容詞の叙述用法を代表としたつもりかもしれないけど、ドラマやアニメですら聞いたことない「チルい」を流行語No.1に推すのはさすがに無理ゲーでしょう。
意図的にテン年代の流行語を連発してみましたが、いかが?


さて、曲の大元となるギターの音声ファイルは2018年2月作成なのでもう3年越し。今回は歌メロを充実させようと、シンセの音色をいろいろ変えてメロディをたくさん書いてみたのですが、その結果としてCubaseにはシンセのトラックがいっぱい残っているのです。
最終的にはギターサウンド主体に戻して、電子音っぽいものはほぼOFF、鳴ってても埋もれてる音も可能な限り削除して、できるだけスッキリさせたつもり。
もうね「A→B→A→B→サビ」みたいな構成からはイイカゲン抜け出したくって。結果、Aメロ~Gメロまで7種類のパートを展開して、どれがサビとかシャリとかもう関係ない。

ギターは6種類ほど入れていますが、録音はノンエフェクトで後は全部DAW上で作り込んでみました。なるべく今まで使ったことないような音色で。

ベースやドラムはワンパターンを貫きましたが、せっかく打ち込みでつくるんだから、高音の部分は本物のベースギターでは弾けそうもないフレーズを目標としました。

ブログでもご紹介する機会を逃しちゃったし、色も桜ソングにピッタリなので、6年前に買ったこの可愛いピンクペイズリーのテレキャスターを改めてご披露。Fender Japan製ですが、本家USAのものはカスタム以外では60年代ヴィンテージのもう変色しきったものしかないみたい。
これをお見せしたくて「弾いてみた」動画を撮ったんですが、ホントはこの曲には使ってなくて、こちらの曲の右chで活躍してます。

それにしてもテレキャス持つと動きがキースになっちゃうのはなぜなんでしょうねwww この取り回しのしやすい形状と軽さがああいうアクションを要求してしまう、この必然。



歌詞の話をすると、かつて梶井基次郎という作家が「桜の樹の下には屍体が埋まっている」うんぬんという話を書いたらしいんですが、文学に興味ない私はそこまでしか知りません。まぁ発想は同じなのかも。

分子レベルで考えると、動植物の死骸が他の生物に食べられ分解されて体を構成する物質の一部となって結局また死んで・・・てな事が延々と繰り返されるのが「永劫回帰」ということかと思うんですが、現代日本みたいに火葬してしまうと人間は回帰できそうもないですね。なかなかにロマンティックな発想ではあるけど、永遠なんてそういうもの。

エロスとタナトス(=性と死)は古来より表裏一体の概念としてさまざまな考察の対象となってきたわけですが、地球上の真核生物が進化していく過程で、有性生殖によって得られる多様性と引き換えに個体の死という宿命を差し出したのだということを例のQuoraで知りました。

単純に分裂して自己の複製を続けていく単性生殖しかしない生物には、自己の死(いわゆる寿命)はプログラムされていなかったのです。そもそも不死(事故死や捕食されての死はある)な存在だったのに、長い時間をかけて自然に死んでゆくことができるように進化した、我々はその末裔。

人間は頭でっかちになって、自意識が肥大してしまったので、自分の生死のことばかり考えますが、そもそも大事なのは「種の保存」という大命題であり、その前には個々の生死など問題ではない。

ご興味あれば、わかりやすく書いてある智積院のサイトへどうぞ。


地球環境に「酸素という毒」が増えてきた時は当時のいきもの達もアセったでしょうけど、それを有効に利用してエネルギー変換する術、すなわち酸素呼吸を発展させてここまできたわけです。
地球温暖化の主因が二酸化炭素の排出ならば、電気や自動車を使いまくる人類の絶滅こそかなりの効果があるでしょう。SDGsだなんだと言うけれど、エネルギー消費そのものを抑制する方向性はどこへやら。

このまま進んで自然環境が変われば、それに適応するように変化できる生物が生き残るのでしょうが、世代交代の回転数は環境の激変への対応には必須なもの。チェルノブイリ近辺では、すでに放射能を好むウィルスの出現が見られるとか。
人類は若い人達にがんばって子作りしてもらっても、せいぜい一世代15年位が限界だろうから、自然な進化に任せていては短期の激変がもし生じたらまず対応できない。科学の力でどうにかする道を選ぶしかないだろうけど、また歪んだ方向へ進んでしまうかも。

死への恐れゆえに自らの優位性を確認することを常に強いられ「殺られる前に殺れ」みたいな強迫観念に苛まれて、そのあげく地球そのものを破壊して他の星に逃げようかなんて考えている、それが地球生物の進化の最前線にいる(はずの)我々がやっていることですよ。
宇宙のどこかには当たり前に別種の生物がいるはずですが、優劣なんてものとはまったく違う思想を軸に生きているはず、その戦略をぜひ学びたいものです。

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舞・散・逢・斗  my-chill-out

 

Pink shower - Pink shower   I got nothing
Pink shower - Pink shower   I wanna know how
            
微笑を増す戦略    平和裏な解決 割に合わない対決    
            
細胞核 埋め込まれた原罪 多勢頼み 異物を排斥
不寛容 優越のスキル 虐待こそ Yes! 人間の証明

殺し合いの歴史 マウント取る日常 徒党組む生存戦略    

Pink shower  -  Pink shower   I wanna know how
Pink shower  -  Make sure I got nothing

屍体karaは分解されて reach out 原子は巡る 永劫回帰
死屍累々 川に散る 地に散る 名残遺し 夢と去り散る

数千万の花弁が舞う 通信冴える 多弁に長ける
在来品種を駆逐が洗う 強者の原点
主張は荒れる 相対な春 植物吼える 野獣は逃げる
未熟同士で睦み合う 新種のcreeper 領地広げる
 
獣は命乞いの咆哮 草木 黙し見つめ 決して許さない    
畏るべきは存外な静物 維管束は疼痛み 控訴上告
弱者の報復 苛烈を極む    
        
減数分裂 命賭す選択 プログラム通りに歌われる哀歌
尽きせぬ真価求め旅立った 無謀な Life on earth
  - Pink shower -
微細な変革 殺伐と感傷なく タイムラプス捉えるスローな闘争     
ゲノムも明日なき暴走 適者生存 強者のsaison        

傷つけあって 赤い血流れて 雨に洗われて やがて薄まって        
そんな色ゆえに異常なほど 惹かれるのをどうにもできない
溺・・・愛 
水彩度増す 酸素は増える 毒を食らうも帳尻合わす
蓼食うマウスと同盟締結 過激な錬金術
            
平常時起動する 殺意暴虐衝動 内在する野獣 発露求めると
何れが主体か 膨大なる集合体 告別の感情も 無価値な落涙

光のどけき 春の日に 静殺し合い 花の散るらむ    

春は待ち侘び 春に散り 春を鬻いで 春へ継ぐ
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結局、医学の進歩は生物の進化とは逆方向のもの。ガンなどでも死ななくなる反動として、欝病などの死を志向する精神の病気が増えているのかもしれない。そのうち、いつ死ぬかも含めて自分自身で一生を設計する時代が来るんじゃないかと思います。

まぁ不老はともかく不死を望む人なんて、よっぽど幸せな人生を送ってるんだなぁ、とうらやましい限り。そんな私が桜をテーマにするとこんな殺伐とした曲になるということで。

春になったら動画撮り直そうかなぁ。また来年もよろしくお願いします。

 

 

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