新曲「出エジプト記」完成! | マノンのMUSIC LIFE

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新曲やっと完成しました!

前回同様、殴られっぱなしで反論はしませんので、ひと言コメントお願いします。
あれこれいじり倒すうちに、かつてないほどややこしい曲になってしまい、けっしてユーザーフレンドリーではないのはわかっているので、お気軽にどうぞ。



去年の8月にお届けした曲は8年越しだったわけですが、今度のは3年越しかな。
Cubaseを使い始めた頃にギターのコードリフから作っていたのですが、社会復帰したりと障害wがいろいろあって塩漬けになっていた曲。

去年、聴き直してみたら全体的にイマイチなので没にしようかと思ったんですが、歌詞のテーマは活かしたいと思ってリメイクすることに。
サビの部分はほぼ元のままですが、それ以外は初期に完成ずみの歌詞に曲を付けて行った感じ、つまり曲先で作ったものを元にして、詞先で作り直したという倒錯的な作り方。
リズムもありきたりだったので、バスドラムにツインペダル的な16分連打を入れ込んで、BPMも150超えまで上げてみました。

Cubaseの機能を試す意味でも、歌を録音した後からメロディをいろいろ変えていったりとか、エフェクトもいろいろ過剰なほど加えましたが、それに加えてこれまで禁じ手にしていたことをいろいろと解禁してみたのです。
たとえば、漢語はできるだけ和語に直してゴツゴツした違和感をなくす(「速度」→「速さ」とか)というのが私ルールなんですが、今回だけはあえてそのまま入れ込んでみました。
そのうちにガチガチの言葉ばっかりでつないでいくような感じになったのも、曲がそれを要求したってことで。

また、あたしはコード感のイメージから作っていくことが多いので、結局は流れでテキトーに歌ってたりするんですが、今回は歌メロを中心に単音の流れにこだわって最後まで作り込みました。
別系統のメロディを2つ3つ同時に流しながら作業したりしてたので、その痕跡が残っているところもありますね。

ピアノロール
打ち込みで作る場合、こういうピアノロールという画面に音を置いていくのですが、歌ってしまえばいずれは無難な線に着地してしまうのを見越して、スケールから外れる音もどんどん入れていきました。
「目で作曲」するという方法もあるのです。
半音の転調をまたいで歌ってる部分もあるし、人によっては気持ち悪く感じるかもしれないけど。

3年前の初期段階のものも聴いてもらいましょうか。


解禁ついでに、歌詞についてあえて説明すれば「生きる速さはそれぞれ違う」ということ。
30代や40代で亡くなった人に「早世」という言葉が使われるのに、昔から違和感があったんです。
やり残したことがあるとかないとか、人生の充実度に対する自己評価は人それぞれだと思いますが、平均余命のようなものさしで「お若いのに・・・」とか言うのは違うだろう、と。

今まさに命を限りに鳴きまくってるセミ達も、成虫期間は1~2週間というのが定説化して、それゆえに儚さの代名詞のようになっているけど、そんなのは人間のものさしで測った勝手な思い入れ。
ちなみに幼虫として地下生活する期間は3-17年、羽化して成虫になってからは自然状態で1ヶ月ほどと推定されているらしいですが、まだまだ解明されていない部分が多いようです。
17年だとしても、退屈してるヤツもいれば、未練を残してるヤツもいるはずですよね。

ミュージシャンとかが死ぬと持ち上げられる風潮もディスってます。
そういう訃報を聞くと、ワイドショーのディレクターの「街の声拾ってこい!」という命を受けて、「えっホントですか!大ファンだったんです・・・」とか言わせた絵を撮ってくる光景が一瞬にして目に浮かびます。(最近はあちこちに顔を出す、プロの「街の人」もいるみたいだけどwww)

フレディ
マイケルもフレディも死ぬ前はヘンタイ扱いだったのに、死んだ途端に聖人君子にされる、ジョン・レノンだってそう。
追悼という名の下に生前の作品が再評価されるのは、商売以前に意義があるとは思うけど、生きてるうちにちゃんと評価してやれよ、ってことですよ。
とはいえ理解されない孤独がなかったら「Bohemian Rhapsody」もあれほど激しくアップダウンのある壮大な曲にはなり得なかったかもしれないけど。

まぁそんな感じで生と死について日頃考えてるようなことを盛り込んだわけです。
それがエジプトとどう関係するのかは、勝手に出て来たものなので自分でもわかりませんが、論理的な繋がりはいっさいない(はず)。

・・・と思っていたらセミのWikipediaに「イギリスから北アメリカへ移民した人々が、ジュウシチネンゼミ分布地に入植して成虫の大量出現に遭遇したとき、どういう昆虫なのか理解できず、聖書を紐解いて旧約聖書の出エジプト記などに記された蝗(いなご)害の記事にこの現象を当てはめた」という記述があってビックリ!
セミとエジプトがつながるとはねぇ。。。
おっきな風呂敷を何枚も広げてると、たまたま絵柄が合うような確率も高くなるってことでしょうかwww

Cubase

音の仕上げの最終段階でマスタリングという作業をするのですが、今回初めて定番のプラグインを使ってみました。
音圧はたしかに上がってCDで聴くような感触にはなっていると思うんですが、やっぱり台形みたいに圧縮されたような感じになってしまうのです。
音圧を保ったうえでもっとエッジの立った音にするには、かなりのスキルが必要なのかも。
今回はいろんな音を入れ込んで密度の高い作りになってるので、こういう処理は必須なのでしょう。

今は無限にトラックを増やせるからいろんなアイデアを全部入れ込んで後から取捨選択できるのでなんとか完成しましたが、4トラックでやってた頃だと、途中でとっちらかって完成を見ることはまずなかったでしょうね。
デジタル万歳!

みなさん感想よろしくお願いします!


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