流通業界注目のデンマークの虎 その弐 | 3 Blocks per Day (日々三塊)

3 Blocks per Day (日々三塊)

作る塊に、降ってくる塊。

01.日記 02.今日良かった3つの事 03.写真
04.なりたい自分 05.目標への進捗度合い
06.3つの有難う 07.今日のチャレンジ 08.今日の学び

一日で興味を持った事柄の三投下

昨日に続いて、タイガー


同社のビジネスモデルにも注目が集まっており、

販売方法は「売切れご免」。



世界500~600社に及ぶ多様な取引メーカーから

中間流通を介さず商品を買い付け、


ヒットしても追加生産などで深追いせず、

新商品にシフトするのが原則。



ヨーロッパでは2,000~3,000品目を扱うが

200~300品目は毎月入れ替わる。


商品の高回転はキャッシュフロー確保に貢献し、


来店客側からは「気に入った商品はすぐに買わないと

2度と手に入らない」との印象が植え付けられ、


購買意欲を刺激して販売を拡大させる循環を生む。



大阪の場合、常に売り切りで商品を回すため、


デンマークにも、取引先にも余剰在庫は無く

必要な商品確保に思わぬ時間がかかり、


開店時の混乱に拍車をかける一因となった。



極限まで商品回転を突き詰めると

緊張時の脆さとなり、


利益確保へ在庫圧縮を進める日本の小売業にとって

対岸の火事と言えなくなる。



また、物流面ではタイガーは当初、拠点を

出店計画のある上海に構え


日本と中国、更に欧州も視野に入れた

統合的な拠点とする構想であったものの


大阪店の販売が予想を大きく上回ったため


頻繁に追加発送を求められる

異常事態に対応出来なかった。


なお、同社は急遽8月、大阪府内に

物流倉庫を賃借する結果となった。



日本の小売業にも世界規模での

物流統合は不可避の課題で


国際化を図る企業にとってはタイガーの失敗から

学ぶべき事も多い。


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国内の小売業、多くは「売れない」で困っていますが


売れ過ぎた時のような非常時の為に、


如何に強力な後方支援体制が

敷かれているかも重要ですね。