流通業界注目のデンマークの虎 その壱 | 3 Blocks per Day (日々三塊)

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一日で興味を持った事柄の三投下

北欧の100円ショップと称されるデンマークから

7月に日本1号店を心斎橋にオープンした


タイガー


当初7月21日に開業した際は、人気が想定を大きく上回り、

7月下旬に1回目の臨時休業。


7月26日に一旦再開したものの8月16日からは、

1ヶ月以上の長期休養を余儀なくされた。



この約3週間の売上は、3ヶ月半の

予算に相当したとか。


当初の年商見込みが1億円、


家具など高額品を持たない雑貨店ながら

凡そ3週間で3,000万円前後を販売した事に。



1日の客数は1,000人前後と予想を上回ったが

更に算段を狂わせたのは、客単価の高さ。


日本の商品単価1,000~2,000円主体で、

当初の見込み500~600円であったが


開業当初は2,500円以上を記録。



これだけ需要予測を誤った原因に、

大阪地盤の有力雑貨店の見立てでは


東京より先に大阪に1号店を出店した事

を指摘。


近年は、競争が厳しい東京を避けて

日本1号店をオープンする外資が増えているが


大阪は、再開発に伴う商業施設増加などで

過当競争が目立ち、


賃料などの出店コストが安くないため

(大阪が)選ばれる例は少ない。



また、タイガーは日本どころか

大阪がアジア初出店の地となった。


「『初物』に飢えていた大阪人の需要にマッチしたが

絶妙にハマり過ぎて対応し切れなかった」との分析。



更にタイガーにとっては、欧州以外で初進出となり


自国流の店舗コンセプトを浸透させようと、

自前の出店に拘った事が裏目に。


同社では、デンマーク以外では、現地企業と折半出資で

店の運営を任せる企業を設立するのが原則であったが


日本では、完全出資の子会社の直営店を設け、

その後、パートナーを募る2段階方式を選択。


日本市場の情報不足につながったのではないか

との見立て。



東京より市場規模が小さく、自前で管理出来そうな大阪で

ブランドイメージの拡散を防ぎつつ知名度を高め


やがては、心斎橋の店舗をショールームとして使い

日本のパートナーとの交渉でも主導権を握る・・


との青写真が脆くも崩れ去った模様。



但し、タイガーには休業後も日本企業から

「パートナーになりたい」との打診が続いており


長期休業で信頼性を損なった半面、

消費者の関心を引く効果もあった。


 日経MJ(2012.10.3)の記事をもとに作成


=・=・=・=


開業直後の臨時休業、当初は業界紙レベルかと思いきや

先日はTVの情報番組でも報道されており


東京周辺からその様子を眺めている?人たちは

興味津々でしょうね。


TV番組では、広島とか遠方から順番待ちしている人も

報道されていましたが、


欲しい物が出てくれば、需要はしっかりしているという事の

証明になりましたか。はたまた、特殊と解釈すべきか・・