2024年5月のYノート♪ | YOUTAオフィシャルブログ「夢飛行」 ~すべてのバリアをこえて~

2024年5月のYノート♪

作曲家のYOUTAです。

僕の体験談をX(旧ツイッター)の140文字という限られたスペースで1日1つ投稿していく企画「Yノート」

2024年5月の投稿をまとめました。

ご覧いただければ幸いです。

■1日
41歳のある日、ゲームセンターのスロットで時間つぶしに30分ほど遊ぶ。
軽い気持ちで、かつ堅実にプレイした結果、大当たりを連発して、コインが無くならなくなる。
時間内に使いきれず、やむを得ずゲームセンターを後にする。

■2日
あるときSkypeを使って棋譜を口頭で言い合って対局する将棋で「8五香車打つ」と言うはずが「8五香車」と言ってしまい「これは敗けたな」と思いつつも、あきらめず冷静になって指し続ける。
その結果、約2時間に及ぶ152手という超手数で勝利する。

■3日
社会人のグランドソフトボールチームの練習で、金属バットのこだわりを捨てて木製バットを持ってみる。
近年にない、いい当たりが出る。

■4日
大学1年の7月、初めてピアノの門下生のコンパに参加。
全盲の僕に配慮した先生が近くに住んでいる同学年の門下生の女子に、僕と一緒に来るよう頼んでくれる。
駅で待ち合わせだと思って寮を出たところで彼女が待っていて驚くとともに安心感がわく。

■5日
大学4年の12月にとある作曲の募集に応募。
デモ音源を友人に聴かせると「転調から元の調に戻る時に違和感を感じる」と言われる。
自分でもちょっと強引かなと思っていた部分だった。

■6日
机の脚元に電気ポットを配置。
近くに電源タップがあり「水がかかると危ないから横の棚に乗せてはどうか」と提案される。
物がいっぱいで乗らないと思い込んでいたが、乗せてある物の向きを変えて並べ替えると電気ポットも余裕で置ける。
机の下も棚の上もすっきりして気持ち良くなる。

■7日
掃除しても掃除してもすぐにたまるザラザラした細かい粉の正体がわからず、いったい何なんだと数年前から思っていた。
41歳の春、インターネットで調べて、それは細かい砂だと知る。
いったいどこから飛んでくるのかと不思議に思う。

■8日
小学6年のとき、幼馴染の女子の気を惹こうと、RPGに登場する同名のキャラクターの話を自分の兄弟と聞こえよがしにする。

■9日
2016年、人の車に乗っていて「チィーン」という受信音を聞く。
7年後にスマホを使うようになり、ショートメッセージの受信音を聞いて「あー、あの音だ」と感動する。

■10日
2014年、人のスマホが「ピューウィ」という愛らしい音で鳴るのをしょっちゅう聞く。
9年後に自分もスマホを使うようになり、人のスマホが同じ音を出しているのを聞いて「あー、あの音だ」と懐かしくなる。

■11日
機材のつまみの根元にはまっていた直径数ミリの薄いワッシャーを、つまみが取れた際に落としてしまう。
複数の健常者たちが来るたびに目視で探してもらっても一向に見つからない。
半年後、その周辺を歩いているとチャリンという音がして、床を手探りするとそのワッシャーで驚く。

■12日
自身の過去の体験を毎日Xに登校するYノートを書いていて、同じく毎日投稿している「今日かなえた夢」と「今日の出来事」が役に立つと気付く。

■13日
2010年11月23日にショップで初めてiPhoneをボイスオーバーの音声読み上げ環境で体験。
これを使うのは難しそうだと購入を見送る。
その後、自分は最後までガラケーを使うと言っていたが、2023年7月29日、ついにスマホに機種変する。

■14日
昼食に電子レンジで温めた冷凍食品のチーズハンバーグが出てくる。
表面を確認すると大した温度ではなかったので思いきりかぶりつく。
中から激熱のクリーム状チーズが出てきて、下唇の外側にかかり、思わず「アチィッ」と叫ぶ。

■15日
2022年1月11日、10年余り前の相方SAYAKAの未発表の歌詞17点を改めて読む。
その中の『気まぐれラブソング』に惹かれて作曲。
8ヶ月後にIsmの配信限定アルバム「on your side」の収録曲としてリリース。

■16日
2022年のある日曜日のこと。
午前中、ボーカルAさんと新曲を録音。
正午、ボーカルBさんと某所で演奏。
午後、音楽番組の収録。
夜、充実した1日だったなと満足感に浸る。

■17日
2022年にMDを整理整頓しようとして、コンポのMDもポータブルMDレコーダーも壊れていてMDの中身を確認できないことに気付く。
幸い家の共有スペースにあるコンポが使えて助かる。

■18日
2022年の春、部屋の整理整頓をしていて、出てきた中学時代に家庭科で使っていた裁縫道具のハサミが非常に役立ち、とっておいて正解だったと改めて思う。

■19日
2022年4月24日、ボランティア活動についての講演を聴きに出かける。
東日本大震災の被災者の話題を聴いて、今自分が抱えている悩みなど小さなものだと思う。

■20日
2022年5月11日、高校時代から購読している毎日新聞社が発行する点字新聞「点字毎日」が創刊100年を迎える。
素晴らしいことだと改めて思う。

■21日
あるとき自分の部屋でUSBメモリーが消える。
さんざん探し回ったあげく、電子ピアノの黒鍵と黒鍵の間にあるのを見つける。

■22日
39歳の冬に生まれて初めてサンバ風の曲『KOMOREBI』を書く。

■23日
2015年の春、北陸新幹線の富山開業を受けて『かがやき』を作詞作曲。
音空や谷川あやみのライブ歌唱をへて、7年後にIsmのMVとしてYouTubeで公開。

■24日
あるとき、視覚障がい者関連の団体からのお知らせが点字の書かれていない普通のハガキで届く。
「自分たちがこれでは、健常者に合理的配慮を主張できないな」と思う。

■25日
2022年の春、数日間かけて点字楽譜・楽書のリストをパソコンで作成。
ある日、そのテキストファイルを開くと中身がまっさらで愕然とする。
最初からやり直しだと落ち込んでいたところ、ある程度の時期までさかのぼってファイルを復元できる機能を見つけ救われる。

■26日
ある年の社会人グランドソフトボールチームの練習でのこと。
初回の練習日は守備が好調で打撃が不調。
2回目の練習日は打撃が好調で守備が不調。
世の中うまいこと出来てるなと思う。

■27日
2013年から基本的に月1で続けてきた音楽会。
2020年4月からYouTube上の音楽番組になる。
2022年5月2日、ショッピングセンター内で初の公開収録にのぞむ。

■28日
分厚い点字の資料が送られてきた2022年のある日。
「もったいないから、必要な人以外は電子にすればいいのにな」と思いつつ、すぐに廃棄する。

■29日
自分の所属しているチームの試合結果を県外の友人から先に聞かされ、SNSのスピードに驚く。

■30日
2022年6月26日、初めてNPOこばで音楽番組の収録をする。
初めての場所だったせいか妙に上がってしまい、何度もNGを出す。

■31日
MVとして公開した曲をリリースするにあたり、打ち込みのギターパートについてボーカルから「もっと生楽器に近づけてほしい」と要望される。
1日かけて創意工夫した結果、ボーカルが納得し、さらに自分も音源の改善を嬉しく思う。

※X(旧ツイッター)のアカウントは @YOUTAMUSIC
ハッシュタグ #Yノート