１９時００分～２１時００分は、藤沢長後道場（長後公民館体育室）の稽古でした。「形模擬試合」をしました。「形模擬試合」を行いました。今月の「基本形講習会」が平安初段という事で、これを習った人は、初戦が平安初段を義務付けれられます。
２１時００分～２１時４５分は、同所で「自主稽古」でした。
さて、タイトルの件ですが、昔からちょっとだけ聞いていましたが、弁護士の郷原信朗氏が積極的に行っています「落選運動」について、少し書きます。
私がこれをはっきり自覚したのが、２０２１年１０月３１日投票の総選挙でして、郷原弁護士が自民党幹事長の甘利明氏と立憲民主党の江田憲司代表代行に対して、「落選運動」を展開した事と、甘利氏は比例復活したものの小選挙区（神奈川県内）では落選しました。郷原弁護士の「奮戦記」については、最後にリンクを貼りますのでご覧ください。なお現在は、東京都知事選で小池百合子氏の「落選運動」を展開中です。
「落選運動（らくせんうんどう）とは、選挙において特定の候補者の落選を促す政治活動（社会運動）。特定の候補者の当選を目指す、単なる選挙運動と対比される。」（ウイキペデイア）と定義されています。
通常は、「この人を当選させたい」という事で選挙運動をします。選挙運動は、「特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として投票を得又は得させるために直接又は間接に必要かつ有利な行為」と『公職選挙法』で規定されています。この法には、選挙運動／活動に対して色々な条件／制限が課せられています。例えば、選挙運動は、公示日（告示日）に立候補の届出をしてから投票日の前日まで（選挙運動期間）に限りすることができます。それ以外の期間、たとえば、立候補届出前にする選挙運動は事前運動として禁止されています。また、罰則もありまして、これに違反しましと公民権が停止され、選挙権や被選挙権が一定期間はく奪されたりします。
「落選運動」は、「この人は当選させたくない」という運動／活動です。ある程度の自由があります。選挙運動とは逆に、純粋に当選を得させないための活動（「落選運動」）は選挙運動には当たりません。但し、他の候補者の当選を目的として行う落選運動は選挙運動に当たります。
郷原氏によれば、法的に見ると、落選運動のポイントは二つあります。
一つは、事実をありのままに伝え、正しく問題を指摘することです。当選を得させない目的で候補者に関する虚偽の事実を公表したり、事実を歪めて公表すれば、罰則に触れる事になります。
もう一つは、落選運動者の氏名とメールアドレスを明記する事です。責任の所在を明らかにし、相手がいつでも反論できるようにする事で、適正さを担保している訳です。こういう事を除けば、「落選運動」は比較的自由に展開が出来ます。
「落選運動」の発祥の地は大韓民国と言われています。大韓民国の落選運動は、２０００年の１月から４月の総選挙のかけて「落薦・落選運動」と呼ばれるように２つのステップで行われました。１つは政党に公認しないように求めたもので、もう一つは選挙において投票しないように呼びかけたものです。前者は別名イエローカードキャンペーンと呼ばれ、後者はレッドカードキャンペーンとも呼ばれました。２０００年１月１２日、韓国の４６０の市民団体により「２０００年 総選挙市民連帯」（総選連帯）が結成され、同月２４日、不適格な候補者名を発表し、政党に公認しない様に呼びかけました。イエローカードキャンペーンです。この際の選定基準は、以下の通りでした。不正腐敗した政治家過去の選挙法違反軍事クーデターへの関与職務怠慢な議員地域間の対立感情を煽り立てた政治家漢字復活を主張する政治家結果としてリスト１０２人中４８人（４７ %）の候補者が公認から外されました。選挙戦において、総選連帯から改めて８６人の落選候補が発表され、選挙において投票しないように呼びかけました。結果、４月１３日の投票において２２の重点地域で１５人、全国では５９人の候補者が落選したのです。
私、韓国の政治運動は、尊敬しています。この「落選運動」もそうですが、政権交代がしばしばあり、大統領を中心とした前の国家のトップが逮捕され起訴されています。日本では、殆ど全く起こりえない事です。
日本でも、上記の韓国の落選運動の影響を受けて２０００年４月１０日、落選運動のための市民組織が結成され、運動を展開しました。
現在、郷原弁護士が展開しています「小池百合子落選運動」についても、リンクを貼りました。 小池百合子を当選させては、いけません！
＜リンク＞
１ タイトル：私はなぜ自民党甘利氏と立民江田氏の落選運動を始めたのか？＜弁護士・元東京地検特捜部検事 郷原信郎氏＞
配信日：２０２１年１１月２６日
配信元：週刊ＳＰＡ！
２ タイトル：【小池百合子氏落選運動「夕刊紙風チラシ」も完成！都内全域に拡散を！！】
配信日：２０２４年 ６月１８日
配信元：郷原信郎の「日本の権力を斬る！」