今日は、ゆったり読書が出来ました。ああ~満足

 

 19時00分~21時00分は、藤沢長後道場(長後公民館体育室)の稽古でした。昇級審査を行いました。

 21時00分~21時45分は、同所で「自主稽古」でした。

 

 さて、タイトルの件ですが、ブログの2024年 6月 8日(土)「志空会第10回定時総会」について書きました。そこで、「民主主義とは、『手間と時間がかかる』のです。」と書きました。

 ところが、『政治資金規正法』改悪案、特に政治資金パーテイー券購入者の公表額を20万円超から5万円に引き下げて、支払い方法を口座振込みに限定する事を含む法案が6月6日に衆議院を通過したのを意識して、自民党の麻生副総裁が、同月8日の福岡市で講演し「政治活動の基盤維持には一定の資金が必要だ」「民主主義にはどうしてもコストがかかる」「将来に禍根を残す改革は断固避けなければならない」と主張しました。「穴だらけのザル法」である改悪案にすらは、「敵意剥き出し」の感があります。

 

 当然ですが、麻生氏の発言には、野党から批判が続出しました。同月9日に、立憲民主党の泉健太代表が「カネ集めの政治をやめるのが本当の改革だ。麻生さんの発言は、ずれている」としたのは、正鵠(せいこく)を射ています。

 麻生副総裁は「広い地域をくまなく歩いて声を聞き、それを政策として形にしていかなければならない」と述べていましたので、彼の言う「民主主義のコスト」とは、主に秘書や事務所の経費、後援会活動を指すらしいのです。そうなりますと、選挙区内に事務所を何カ所も構えて、私設秘書を多く雇った方が、選挙に有利になります。確かに、そうすれば、「一定の資金が必要」で「コストもかかり」ます。

 

 であれば、事務所やスタッフの数を制限するとか、よりお金が少なくて済む制度を検討すれば良かったのです。

 

 麻生氏の様に資金力のある人に有利な政治は、民主主義のコストではなく、民主主義の破壊を意味しています。ちょっと言わせて頂けば、経営者が愛人と噂された銀座のクラブの飲み代にまで政治資金を使っていたと噂されていますので、そういう意味では、事務所や私設秘書以外にも、コストが掛かるかもしれません。実際、麻生副総裁の資金管理団体「素淮会」の2022年分の政治資金収支報告書には、「会合費」が280件も記載され、総額は1,934万円に上っています。料亭や高級レストランなどがゴロゴロあり、毎月約161万円、毎週約37万円を使った計算になります。やはりコストが掛かりますね!

 

 で、私がブログに書きました「民主主義とは、『手間と時間がかかる』」ですが、「手間や時間」も「コスト」かも知れませんが、決してお金のではありません。

 

 民主主義は決定まで、話し合い意見交換してより良い結論を出すというプロセスが必要なのです。いわゆるコンセンサスを形成するという作業です。また、決まり事に沿って、組織を運営したり行動したりしなくてはいけません。

 

 民主主義の対義語(たいぎご)である独裁主義です。独裁であれば、ぱぱっと物事を決められますしう、コンセンサスも必要ありません。決まり事も独裁者に都合が悪ければ、手続きを無視して思うままに突っ走れます。そういう点では「時間と手間」が掛かりません。まあ、最後にしっぺ返しがあるかも知れませんが、今現在を見ればそういう事です。しかし、人々、構成者の権利が奪われ、人権が蹂躙され、結果として個々人のやりがい、生きがいを奪う事になるのです。それは、組織の停滞から破滅への道です。

 

 そうならない為にも、今現在に「手間と時間」をしっかり掛けて、組織を運営する事が大切です。異なる意見も自由に躊躇う事無く発言出来て、それを受け入れる事が出来る組織の在り方が大切です。意見が異なる事もあるでしょう。そういう事の方が多いかもしれません。しかし、お互いに意見を述べ合う事が大切なのです。その為には「時間と手間」がかかります。

 しかし、そういう組織は個々人のやりがい、生きがいを生み出し、活発な構成員が育ち、結果とし組織が生き生きと活動的になって行くのです。

 

 ですので、麻生氏が言う「コスト」と私が言う「手間と時間」とは、全く別ものなのです。