14時00分~16時00分は、上大岡駅周辺で哲学の勉強会をしました。
17時00分~18時30分は、横浜道場(西が岡小学校体育館)で初級向け稽古でした。ジュニアリーダーにお手伝いを頂きました。ありがとうございます。
19時00分~20時45分は、同所で通常稽古でした。基本及び形中心で行いました。
「形模擬試合」をしました。今月の「基本形講習会」が平安二段でしたので、これを習った人及び習っている人は、平安二段を1回戦で演武しなくてはなりません。
さて、タイトルの件ですが、本日の哲学の勉強会の中で、向山洋一さんを知りました。向山さんは「教育法則化運動」の指導者として著名な人物だそうです。
同氏は、東京都出身で、東京学芸大学社会科卒業しています。卒業後、東京都大田区立の大森第四小学校、調布大塚小学校、雪谷小学校、多摩川小学校等で教諭を務めました。つまり、実務を経験しているという事です。1986年、雑誌『教室ツーウェイ』を創刊しました。その後、教諭を退職後は、TOSSの運営を行っています。
TOSS(トス、Teacher's Organization of Skill Sharing(教育技術法則化運動)の略)というのは、向山洋一氏を代表とする、教師の教育技術についての方法(=指導法)を提唱する集団及びその活動です。以前は、「教育技術の法則化運動」あるいは「法則化」と呼称していました。
ウイキペデイアでは、「向山 洋一(むこうやま よういち 1943年9月15日~)は、日本の教育者。『モンスターペアレンツ』という言葉を造語した」となっています。
主な著書は、次の通りです。
『跳び箱は誰でも跳ばせられる』明治図書
『授業の腕を上げる法則』明治図書
『いじめの構造を破壊せよ』明治図書
『学級崩壊からの生還』扶桑社
『学校の失敗』扶桑社
『EMサイクル図の授業 新潟中条小で』明治図書
『教師修業十年』明治図書
『国語の授業が楽しくなる』明治図書
『「分析批評」で授業を変える』明治図書
『向山洋一は障害児教育にどう取り組んだか (教師開眼) 』明治図書
彼の半生をつづった「向山洋一ヒストリー」というサイトがあります。。
https://mukoyamayoichi.com/history
そこにこんなエピソードが掲載されていた。
(転載開始)
タイトル:向山先生は教えない
私のクラスの結果を見て、隣のクラスの先生が休み時間に子どもたちに言ったという。
「とてもいい成績ね」
子どもたちは答えたという。 「向山先生の教え方がいいからよ」
隣のクラスの先生も「そうだ」と内心思った瞬間、一人の女の子が言ったそうだ。
「でも、向山先生は何も教えてくれないよ」
これは、実に象徴的なエピソードだ。
学年会でみんなに紹介されたのだが、私は「なるほど」と思った。
私は、「教師が教える」ということを、あまりしないのだ。「子どもが、自分で学んでいく」 というシステムを作るのである。
教師の仕事は「学習するシステムを作る」のが第一で、「教える」のは第二であると思っている。子どもが自分で勉強して、教師は時々相談にのる――こういう形がいいと思っている。
実は、このような考えは、私の「討論の授業」などのスタイルにもあらわれている。
「でも、向山先生は何も教えてくれないよ」と言った私のクラスの子どもの言葉は、そのことを象徴している。
教えてくれないにもかかわらず、全員漢字テストができるのである。計算テストなども同じである。
(向山洋一『プロ教師への道』を一部修正)
(転載終了)
教師のメインの仕事は教えるのでなくて、「学習するシステムを作る」というのは、「凄い!」と思いました。
また、「教育法則化運動」という名称ですから、「教育」を「法則化」するという事です。「法則」というのは、「再現性」がある(高い)という事でしょう。ですから、誰が行っても同じ条件下であれば、同じ様な効果・結果が出るという事だと思います。「教育方法・指導方法を科学する」という事ですよね。
今日は、これ以上は書けませんが、今後「長いお付き合い」になりそうです。