1400分~15時00分は、富士塚幼稚園空手道教室の稽古でした。

 

 19時00分~20時45分は、大和道場(下福田中学校武道場)の稽古でした。「基本形の日」という事で、小林が講師で平安二段をしました。

 

 さて、タイトルの件ですが、昨日、自民党裏金問題で同党の処分が発表されました。

 概要は、以下の通りです。

 

 1 全体で被処分者が39名でした。

   処分対象となった39名は、2018~2022年の政治資金収支報告書への不記載額が500万円以上の議員と元議員が中心です。そして、安倍派の幹部だった7名は500万円未満でも対象とし、比較的重い処分となりました。

 

 2 安倍派幹部の塩谷立元文部科学相((不記載額は234万円)と世耕弘成前参院幹事長(不記載額は1,542万円)は、党の処分で二番目に重い「離党勧告」でした。

両名は、安倍派のパーティー券収入のキックバック(還流)の廃止や、その後の復活を協議した2022年の会合に出席していました。

 

 3 上記会合に出席をした下村博文元政調会長(不記載額は476万円)と、西村康稔前経済産業相(不記載額は100万円)は、党の処分としては三番目に重い、期限付きの「党員資格停止」とした。期限は1年間となっています。

   上記会合に参加していない高木毅前国対委員長(不記載額は1,019万円)については、6カ月間の「党員資格停止」です。

  

 4 「5人組」の一人で、安倍派の事務総長経験者の松野博一前官房長官(不記載額は1,051万円)、事務総長経験はないが不記載額が2,728万円と多い萩生田光一前政調会長は、「党の役職停止」で、期限は1年間です。

 

 2024年4月4日付け『東京新聞』(WEB版)「安倍派幹部の塩谷、世耕両氏に離党勧告 裏金事件で自民党が39人処分」に一覧表がありましたので、利用させて頂きます。

 

(被処分者名と不記載金額一覧)

 

 

(被処分者の概要)

 

(被処分者の内 安倍派幹部)

 

 私の感想です。

 1 超大物で黒幕で元凶の第86代首相の森喜朗が何のお咎めもありません。除名に値する人ですが、どうした事でしょうか?

   下手に処分したら、色々な秘密をばらされるからかも知れません。それと元首相ですので「元首相は処分しない」という前例を作っておき、自分(岸田首相)が元首相になった時には処分されない様にしておこうという事でしょうか?

   田中角栄氏が元首相で訴追されていますが、こちらは別の方から(つまりアメリカからの)圧力があって、訴追されたので「例外」です。

   政権交代があるかどうかの違いでしょうが、お隣の韓国では前/元大統領が訴追され有罪判決を受けています。そういう点では、「民度」は韓国の方が上だと思います。

   (岸田首相は森元首相に電話で「貴方は裏金についてはご存知ではないですね?」と聞いて、森氏は「知らない」と答えたそうで、それを事業聴取したと言っていますが、たった電話1本で済まされる事ではありません。「え~?!」という感じでしょう。)

 

 2 二階元幹事長のお咎めなしは可笑しいです。

   二階元幹事長は「先手」を取ったのが功を奏したか、はたまた岸田首相との「密約」があったのか、次回総選挙に立候補しないという事でお咎めなしです。

   二階氏は自身の秘書が、派閥のパーティー収入を巡る政治資金規正法違反(虚偽記入)で略式起訴され、有罪が確定しています。そうであれば、即座に議員辞職が相当でしょうに、まったく頬かむりで、自民党からの処分もなしです。

   下手に処分したら、色々な秘密をばらされるからかも知れませんし、更に(元)二階派の総裁選での支持を期待してのものかも知れません。

    (岸田派と二階派は、共に会計責任者が立件されています。つまり、同じ構造なのです。仮にその長である二階氏を処分したら、岸田派の長だった岸田氏も当然処分しなければなりません。二階氏が「自ら退けば処分しない」という密約があった様で、二階氏はこれに「渡りに舟」で次回選挙を立候補しない事を表明しました。これで二階氏は処分なしで、岸田首相も処分無しという事になったのです。)

 

 3 一番責任を負うべきトップが処分されていません。

   岸田首相、自らの派閥である岸田派「宏池政策研究会」の佐々木和男 元会計責任者(80)が、政治資金規正法違反で起訴されの、罰金と公民権停止の略式命令を受けています。更に、岸田首相は自民党のトップである総裁です。

   一般的というか常識的というか、普通の組織であれば、「トップは責任を取る為にいる」位なのですが、今回はそういう事になっていません。

   トップというのは、例え部下が勝手にやった事でも、それが法律違反だったり社会的に批判されるものであれば、辞任を含めた責任を取るものなのです。

 

 4 全体に処分が「甘ちゃん」です。

   コロナ下で「自民党銀座三兄弟」というのがいました。「緊急事態宣言」下で「夜の銀座」で飲食した問題で2021年2月に離党したのは、松本純(神奈川1区)、大塚高司(大阪8区)、田野瀬太道(奈良3区)の3氏でしたが、同年1月18日深夜に銀座のクラブを訪れていた事が発覚し、離党届を提出しました。しかし、自民党をそれを受理しないで、あらためて処分としての離党勧告を出しました。た。

   しかし、いま松本氏の選挙区である神奈川1区(横浜市(横浜市中区・磯子区・金沢区)を回ってみますと「自民党 松本 純」となっています。そうです、とっくに復党しているのです。

   本題は、法律違反でもない「緊急事態宣言」下で「夜の銀座」で飲食で離党勧告までしたのに、それより重大な法律違反をしているので除名処分相当かと思うのですが、一番重い処分でも離党勧告なのです。甘々の「甘ちゃん」処分なんです。

   

 5 処分が必要なのは、自民党全体なんです。

   今回の裏金問題は、個々の議員の問題というよりは、自民党の体質そのものです。だいたいが検察の捜査終結から2カ月が経ちましたが、裏金の実態は未解明のままなのです。今回の「甘ちゃん」処分で、「一件落着」としてしまい、裏金の実態は隠蔽してしまうのでしょう。そして、時が流れて、水に流して、庶民の怒りは収まり、また同じ事を繰り返すのでしょうね。

   国民の為にも、日本の政治や経済の為にも、自民党に必要なのは、党そのものへの処分です。つまり、下野するとか解党するとかが必要なんです。