今日は、全国中学生選抜大会の1年生の競技で、その応援で京都府亀岡市にいます。そういう事で、このブログは「先付け」でアメーバーに登録しておきました。という事で、今日の結果を書く事が出来ません。

 

 9時00分~11時30分は、藤沢湘南台道場(中和田南小学校体育館)の稽古でした。ストレッチ講習会を行いました。毎年開催していますが、今回は(小林志光ではなく)指導部会の主催という事で、講師も指導部会員が行いました。なによりも講習会資料がビジュアルで、小学生にも良く分かるものとなっています。私の作成したものは、文字だらけで我ながら事務的で無味乾燥なものに感じました。やはり、担当する人が変わるというのは良い事です。

 

 13時00分~14時45分は、くるみ道場(和泉が丘幼稚園ホール)でした。「組手模擬試合」をしました。私が稽古不参加でも、模擬試合が出来るのは良いです。道場の運営代表より「団体組手形式でやります。師範が参加しないのも分かっています。」と積極的な連絡がありました。多分、盛り上がったでしょうね。

 

 17時00分~21時00分は、小林志光が参加しない「完全自主稽古」(六会公民館ホール)でした。

 

 さて、タイトルの件ですが、小林製薬「紅麹」サプリの被害が拡大しています。「健康の為に」と飲んだサプリメント(機能性食品)で死んだり入院したりするのは、将に悲劇です。

3月28日同社は、死亡者が合計4名となった事を発表しました。入院者は100名を超えています。死亡なさった犠牲者の皆さんにお悔やみ申し上げますと共に被害に遭われて皆様をお見舞い申し上げます。

更に、同社の「紅麹」を原材料にした商品が、自主回収&販売中止となり、大きな社会問題となっています。

<このブログは、3月29日(金)に「先付け日付」で書いていますので、更に状況が進展していると思います。その点はご理解ください。>

 

 行政としては、自見英子消費者・食品安全担当相が3月26日午後に行った会見で、消費者庁が約6,800品目ある機能性表示食品の安全性に関する緊急点検に乗り出す事を明らかにしました。小林製薬㈱(大阪市中央区、小林章浩社長)が販売する機能性表示食品との関連が疑われる腎疾患の健康被害が生じた事に伴う措置です。他にも健康被害が生じていないかなどを調査するため、機能性表示食品の届出者に対して確認と報告を文書で求めます。全ての届出が緊急点検の対象とされる見通しです。

総点検では、事業者に既存の届け出製品について、以下の報告を求めています。

 (1)現在健康被害が発生しているか

 (2)健康被害が発生した場合の、情報収集の方法や評価の仕方、行政機関への報告の体制

 (3)健康被害情報があったときの評価の実施状況

 緊急点検は自見英子消費者・食品安全担当相自らが消費者庁へ指示しましたが、「機能性表示食品の安全性そのものに大きな疑念を抱かせる深刻な事案」という考えからです。

 自見担当相は会見で、小林製薬が26日付で、健康被害が疑われる機能性表示食品『コレステヘルプ』をはじめ関連製品を含む届出8件を撤回したことも明らかにしました。同庁が3月22日付で同社に要請した、安全性に関する科学的根拠の再検証については、結果報告を引き続き求めるとして、期限は来月5日としました。小林製薬は現在も健康被害の原因究明を進めています。

 なお、厚生労働省と消費者庁は同日日夕、小林製薬の担当者に対するヒアリングを合同で実施しました。

 

 この悲劇ですが、これもまた安倍政権が生み出したものの一つです。

 

 「機能性表示食品」については、消費者庁のホームページでこの様に説明されています。

(転載開始)

 機能性表示食品について 機能性表示食品制度とは、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出れば、機能性を表示することができる制度です。

特定保健用食品(トクホ)と異なり、国が審査を行いませんので、事業者は自らの責任において、科学的根拠を基に適正な表示を行う必要があります。

(転載終了)

 国の審査がなく、事業者の責任において「科学的根拠を基に適正な表示を行う」となっていて、ガイドラインは作成されているものの、いわば「野放し」とも思える内容なのです。

 

 「機能性表示食品」は2013年1月、当時の安倍首相の諮問機関として発足した規制改革会議が「付加価値の高い農産物・加工品の開発を促進する観点から、ヒトによる治験を経て、健康増進に対するエビデンスが認められた素材を含有する健康食品について、その効能・効果に関する表示を認めるべきではないか」として、「一般健康食品の機能性表示の容認」を検討課題に取り上げた事が発端となっています。

 要するに「規制緩和」の一環ですし、「自分の健康は自分の責任で守れ!」というもので、「自己責任論」であり「自助・共助・公助」の具現化です。そして、これが国民の健康と命を奪ったのです。

 

 その後、同会議などで複数回の議論を経て、消費者庁は2014年8月に食品表示法に基づく「食品の新たな機能性表示制度に係る食品基準案」を公表しました。安倍首相(当時)が同年10月、消費者委員会に対し、食品表示基準を定めることについて諮問しました。それを受けて、同委員会が食品安全委員会との連携の確保などを条件に諮問案を適当とする内容を答申し、2015年4月から「機能性表示食品」制度が創設されたのです。

 

 しかし、制度開始に当たって安全性を懸念する声が出ていたのです。

「機能性表示食品」の特徴は、国が個別製品ごとにヒトでの安全性と効果を審査し、多額の研究開発費用がかかる「特定保健用食品(トクホ)」とは異なり、事業者の責任において販売できる仕組みだという事です。つまり、トクホに比べて、安全基準が各段に緩和されました。事業者は、安全性や機能性などの根拠となる研究論文や臨床試験を消費者庁に届ける事で、つまり治験も行わずに商品の販売が可能になったのです。その為に、安全管理が十分とは言えない中小企業なども市場参入しやすくなった訳です。

 しかし、検討開始から2年余りで始まった制度については開始直後から、安全性を懸念する声があったのです。機能性表示食品に関して、十分な安全対策が取れずにリスクが大きいという事です。「紅麹」は、リスクが現実のものとなりました。

 

 例えば、2015年7月の「衆院消費者問題に関する特別委員会」では、野党議員が、トクホで認められなかった商品が「機能性表示食品」として市場に出ている、として政府側の認識を質し、こう質しました。

 

 「機能性表示食品については、既に消費者団体から厳しい疑義、要望が相次いで関係省庁や業界団体に出されているかと存じております。全国消費者団体連絡会、安全性や機能性の科学的根拠について問題があるものがある、機能性表示食品全体に不信感を抱かざるを得ない。」

 

 政府による機能性表示食品に関する概要説明は、以下です。お時間があればご覧ください。

  https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2015pdf/20150904086s.pdf

 

<参考>

 動画解説です。(撮影日が3月27日の為、死亡者が「2人」となっていますが。28日以降に3人が追加されて、3月29日現在では5人となっています。)

 タイトル:紅麹サプリは政治家の人災だ!2人亡くなる・・・健康被害拡大!アベノミクス第3の矢からそれは始まった。「日本人の健康をぶっこわーす」

 配信日:2024年 3月27日

 配信元:一月万冊 佐藤 章

 https://www.youtube.com/watch?v=8vuHrq7byFc