11時30分~12時30分は、やよい台幼稚園空手道教室の稽古でした。

 

 17時00分~18時30分は、「組手基本のき」及び自主稽古(湘南台公民館ホール)でした。

 

 19時00分~20時45分は、秋葉台文化体育館武道場の稽古でした。組手中心で行いました。

 

 さて、タイトルの件ですが、国会の論戦を、NHKテレビやユーチューブで時々見ています。また、インターネットの配信記事等でも読んでいます。主に「裏金」問題や能登半島地震の件で、野党が政府を鋭く追及しています。

 国会でのやり取りも、基本的には議論です。議論というのは、相手を言い負かすとか、論点をずらすという事ではなくて、質問―回答―再質問―再回答(意見―反論―再意見―再反論)を通して、真実を明らかにしたり、より良い方向を明らかにする事だと思います。ここで個々の論点については、話しませんが、岸田首相の「裏金」問題の対する答弁は、これは決して子供たちには見せたくない呆れた代物(しろもの)です。何故ならば、質問にまともに応えない酷いものです。「教育上良くない」悪い見本だと思います。

 

 

 まず、「裏金」の定義問題です。

 2月 5日(金)から全閣僚が出席する衆院予算委員会の質疑日程が入り、国会論戦は本格化しています。立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主の野党4党の国対委員長は、今国会で定期的に意見を交わす連絡協議会の設置を決定し、裏金追及で共闘を構築しました。そして、野党4党は予算審議を始める前提条件として、自民側に全所属議員を対象とした派閥からの還流の不記載の有無を調べた「裏金議員リスト」の提出を要求し、自民側も受け入れ、5日朝、暫定的リストを野党に提示しました。

 岸田首相は、2月 2日(火)の参議院で「裏金」について聞かれ「文脈に応じて、意味、内容が異なってくる。一概に定義をお答えすることは困難」と答弁していました。いやいや、文脈も何もありません。この状況で、政治資金収支報告書という正式な帳簿に載っていなければ「裏金」なのです。確かに、施政方針演説で、岸田首相は「裏金」との言葉を一切、使っていません。「国民から疑念の目が注がれる事態を招いた」と謝罪したのですが、あくまで裏金を「政治資金の問題」という曖昧な表現でした。

 その伏線が、昨年11月に岸田派が政治資金パーティーの収入を修正した際の岸田首相の「修正しても総額は変わっていない。裏金うんぬんという指摘はあたらない」という、あくまでも「記載漏れ」との認識を示した答弁なのです。

 しかし、一転して岸田派の会計責任者も立件される事態になってしまいました。こうい状況で、今さら裏金を認めるわけにもいかず、定義をウヤムヤにせざるをえないのです。

 翻れば、安倍政権時代の2019年、安倍首相主催の「桜を見る会」に反社会的勢力が出席していたかが話題となった時に、野党の質問主意書で「反社の定義」を問われると「形態が多様で、時々の社会情勢に応じて変化し得るもので、あらかじめ限定的かつ統一的に定義することは困難である」という答弁書を閣議決定しています。岸田首相は、この点でも将に「安倍政治の正当な継承者」なのです。

 

 次は「YES/NO」で質問しているのに、「YES/NO」で答えない/答えられない事です。

 国会の状況としては、自民党派閥による裏金事件の実態解明が遅々として進めない中で、国会審議は「裏金」転じて「脱税天国」追及の様相を呈し始めました。政党から党幹部などの政治家個人へ寄付される「政策活動費」を巡り、2月5日の衆院予算委員会は紛糾しました。野党側が焦点をあてたのは、かつて50億円超の「政策活動費」を受け取っていた二階元幹事長の疑惑です。

 政党から政治家個人に支出される「政策活動費」には使途の公表義務がありません。いわば領収書のいらない「合法的な裏金」とも言えるものです。二階氏は過去20年で計約50億6,000万円を受け取り、うち約47億7000万円は歴代最長である約5年(2016年8月~2021年9月)の幹事長時代です。

 計160回に及ぶ支出額は1回あたり30万~7,210万円で、2020年6月9日はたった1日で「7,210万円」「5,000万円」「5,000万円」と、3回にわたって計1億7210万円が支払われ、同様に1日1億円超を受け取ったケースが在任中に3日もあったのです。

 そして、問題は二階氏がこれだけのカネを使い切ったのか、どうかという事です。先月29日の衆院予算委で、政府参考人の国税庁幹部は「政策活動費は(使い切らずに)年末に余っていれば納税の義務がある」と答弁しています。立憲の井坂信彦議員はこの指摘を引き合いに「二階さんは政策活動費を毎年、使い切っていたか?」と岸田首相に迫りました。

 しかし、岸田首相は「政治活動に必要な経費として適切に使用されているものと認識している」と答弁しました。「二階さんに聞いたのか?」と重ねて問われても、「確認するまでもなく適切に使用されているものと認識している」と同じ答弁を二回繰り返しました。

 

 更に、こちらは私が余り見ないテレビなのですが、NHKの国会中継を見ていて私の記憶に鮮明なものです。(これを見ていて、このブログを書こうと思いました。)

 2月6日の衆院予算委での事です。立憲の米山隆一衆議院議員は、質問通告で「二階元幹事長に使い切ったかどうか確認する様に」と岸田首相に求めていたのですが、首相は「二階元幹事長については、党勢拡大、政策立案、調査研究、こうした政策活動費の目的に沿って、すべて政治活動に適切に使用されていると認識している」と答弁していました。質問は、事前に「二階元幹事長に使い切ったかどうか確認する様に」というものですので、「聞いた/聞かない」で答えるものです。

 米山議員は、「二階幹事長に確認したのか?YESかNOかで答えてください」と再三質問しましたが、同じ事をオウム返しに応えるだけでした。電話一本で確認出来る事を敢えて聞かない又は聞いたか聞かなかったかを答えなかったのです。やはり、何かを隠しているとしか思えませんでした。

 

 人が「「YES/NO」というクローズドクエスチョンで聞いているのに、全く違ったオープンな答弁をするのは、やはりやましい事があるという事です。

 

 良い子の皆さんは、決して岸田首相の真似をしてはいけません。