ええ、お久しぶりです。
一応生きていますよ。

えーとですね、2023年は色々あり過ぎてブログ書いている暇なんてなかったんです。
もうね、アガベと多肉植物のことばっかり調べたりしてまして、情報が少ないものですから、やったこともないインスタとか始めてみてやりうたくもないDMで情報貰ったりだとか、もう死にそう。

それもこれも、ぷくとるの就職問題なのです。


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えーっとですね、ぷくとるは我が家の中で一番自閉傾向の強いお子様です。
可愛らしい見た目と裏腹に、非常に凶暴で攻撃的なお子様です。
学校に行って、集団生活をきちんと送っていますが、それはぷくとるの不断の努力と血と汗と涙で構成されているのです。

そんなぷくとる。
親としてどうひいき目で見ても、まともに就職できるとは思えないのです。

や、今まで先生が一番僕に似ていると思っていたのですが、社交性だとか、育ってきた環境で先生随分と真っすぐ育ちました。とても僕の子どもだとは思えません。(笑)

やや、ぷくとるも真っすぐ育っているのですよ。
ただ、根っこというか、攻撃性なのか、人見知り具合なのか、対人恐怖症というのか、そんなものが諸々僕にそっくりなのです。
ええ、いらんものばかり似たものです。(涙)

そんなぷくとるですからこそ、まともに就職できると思えないのです。
や、いつかは就職して働くことはできると思っています。
ぷくとる以下の僕ができるようになったのですから。

この場合の『まとも』とは、世間一般的に就職をする二十歳前後に就職することをさしているわけで。
その時期に就職した僕は死にそうになるくらいのダメージを受けたわけで。

そうした面が人よりも成長が緩いのでしょう、30とか、40歳くらいで『まとも』に就職できればいいんじゃね?とか僕は思うのです。
や、あんな地獄みたいな思いをする必要は絶対にないのです。


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そんなぷくとる。
僕が趣味でやっていたベランダ菜園に興味を持ち、手伝い出したのが小学校2年生頃。
3年生頃には苔に興味を持ち、4年生では食虫植物に。
5年生でベランダ菜園がマックスになり、常時10種類くらいの野菜を育てておりました。

誕生日プレゼントはもちろん、サンタさんへのお願いでも野菜の育て方の本をお願いし、日々勉強。肥料も自分でブレンドし、堆肥づくりもおこないました。
それに付き合う僕。
夢は農家と書道で書いたり、有名な菜園家が来ると知ったらイベントに駆け付けたりと、その熱量は凄まじいものでした。

それと同時に小学校4年生辺りから多肉植物に興味を持ち始めました。
大量に増やして寄せ植えつくりにはまっていきました。



そしてアガベ。

リュウゼツラン(龍舌蘭)の仲間の植物を知ってぷくとるの興味は完全に振り切れました。

「お父さん、もう野菜作りは止めて多肉植物だけ育てたい」
去年の暮れにぷくとるはそう言いました。

ならば僕のやることはただ一つ。
今まで野菜プランターだったものを入れ替えて、アガベや多肉植物が育ちやすい土に入れ替え、ひたすらアガベについて勉強するのみ。

しかし、ぷくとるはすこし心配なことがありました。
将来の夢は農家なのですが、育てて楽しいのは多肉植物やアガベ。
この矛盾はどうしたらよいのかと。

「農家と言っても野菜を作るだけが農家ではない。花を作ったりする農家だっているし、多肉植物を生産する農家だっている。そっちになればいいじゃないか」と僕は言いましたが、ぷくとるはいまいちピンとこない様子。
実際に多肉植物の生産者さんのハウスを見に行ったりもしたのですが、ぷくとるの心が動くことはありませんでした。

そんな中、百舌の巣でお世話になっているフラットガーデンが主催している月一イベント『フラットマーケット』で出店してみたら?と声掛けしてもらえました。

ぷくとるは何回も百舌の巣に一緒に来ていますし、居る人も良く知っています。
人見知りも場所見知りもないので、ぜひ出たらいいじゃないか?と聞いてみたのですが、ぷくとるが首を縦に振ることはありませんでした。


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アガベは今大変な人気なのですが、売っているお店を探すのが大変。
我が家では主にSNSと通販で買い物をしています。

アガベは同じ品種でも葉っぱの形や棘の色形で値段が大きくかわります。
そこは生き物、写真やパソコンの画像だけでは分からないことがほとんど。
小苗や普及種はホームセンターなどでも売っていますが、親株となると皆無。
近くにアガベ専門店も無く、困っていたところ、ほど近いところでアガベフェスが開かれることを知り、行ってみることにしました。

そこはぷくとるにとって未知の世界でした。
首輪に指輪。
ピアスが何十個も付いた人。
顔にまでタトゥーが入った人。
ちょっと強面、そんな人たちが店員さん。(笑)
そしてアガベ、アガベ、アガベ。

ぷくとるの目の色が変わった瞬間でした。
今までどんなお店に行っても自分から質問なんてできなかったのに、この株は発根しているのか?植え替えしてどのくらいか?親の写真はあるか?水やりの頻度はどの程度か?お店はどこにあるのか?

質問はするのですが、緊張からか声が小さすぎて店員さんは聞き取れない。
だから僕が近くで聞いて、ぷくとるの意思を推し量りながら『通訳』してあげましたが。(笑)

僕は笑っていましたが、これはぷくとるにとって未だかつてないほどの進化を遂げた瞬間でした。

ぷくとるは瞬間的に感じ取ったのでしょう。
この人たちは自分と同じ、アガベが大好きな人たちなんだと。
ぷくとるにとって人の姿かたちは関係ありませんでした。

そのなかでぷくとるが一番衝撃を受けたのは、お店の経営のやり方でした。

・実店舗を持っていない。
・ビニールハウスを持っていない。
・販売はSNSとイベントがメイン。
・家とは別に、多肉植物を育てる専用のマンションを借りている。(そしてそのマンションに通勤している)
・家とは別に倉庫を借りてそこで多肉植物を育てている。

実店舗を持つと経費がかかる、身動きがとりづらい(イベントに参加できない)、人を雇わなければならないなどのデメリットがあるんだそう。

マンションは、敢えて不便なところを安く借りることで初期費用が一番かからないんだそう。断熱と気密性があり、電気と水道も通っているので、エアコンとLEDライトがあればOKだそう。

ぷくとる的にはビニールハウスを持っていないといけないみたいな考えがあったようで、普通のマンションでもそんなことができるのかと驚いたようです。


ええ、そんな環境はすでに半ば出来上がっていますが(笑)。



で。
帰宅してからぷくとる鼻息が俄然荒くなりました。
「お父さんと一緒ならびざ~るぷくとるやる!」

ええ、僕はセットですか(涙)。


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そこからはひたすら多肉植物の生産と寄せ植えづくり。












どんな鉢に植えこんだらよいのか?
どう植えたらより綺麗に見えるのか?





鉢の素材や、大きさも色々と考えました。



合間でインスタ始めてみたり。



先生にロゴ作らせたり。(原案はぷくとる)



先生にイメージイラスト描かせたり。(これは先生に丸投げ(笑))



亀に基本的な育て方のメッセージカードの作り方を教えて貰ったり。(亀に八つ当たりしながら、自分で頑張っていました)



看板作ってみたり。



フラットガーデンの皆さんにもご協力いただいて、なんとか開店することができました!
皆さん、本当にありがとうございます!




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で。
最初は説明もうまくできなかったけれど、だんだんといろんな話し方を覚えてきて、2回目の出店の時はだいぶ流暢で上手な話し方ができるようになってきました。

ぷくとるが育てて、自分で寄せ植えとして作ったことを聞くとみんな驚いていて。
そんな様子もぷくとるは嬉しかったみたい。

売れなくても、なにが興味をもってくれていたのか?
どれを手に取ってもらえたのか?手に取って貰えたということは興味を持ってくれたということ。それは大事な情報なのです。

値段も自分で決めました。
高すぎても売れない、安過ぎたら損をする。

運転資金として1万円をぷくとるに渡しました。
鉢の仕入れから、販売資材(袋や値札など)、追加の多肉植物の購入、設備の購入費(サーキュレーターなど)資金のやりくりもやらせています。(もちろんアドバイスはしますよ~)
経費と売り上げの管理ができなくては店長ではありませんから。
記録もノートを渡してしっかりとつけさせています。

自分が売りたいものを作るのは大事だけど、売れ筋商品を確保するのが店舗運営の一番の肝。
実際にぷくとるが売りたいのはアガベなのですが、2回やって一回も売れず。
その代わり、小さな寄せ植えはなかなかの反響でした。これをメインにびざ~るぷくとるを運営していこうみたいな話をしながら、店番をしております。

百舌の巣もそうですが、お店も継続していくことが大事。
月一回のフラットマーケット、なるべく出店するように頑張っていきます。

とはいえ、ぷくとるが何かでこれを辞めると言っても僕が怒ることはありませんし、怒られないとぷくとるも知っています。

今、楽しくびざ~るぷくとるを運営出来て得られた経験は、今後ぷくとるが何をするにしても大きな礎になるのだから。
一生懸命頑張って、楽しんで、時々泣いて。
そして次にやりたいことを見つけたのなら、それを一生懸命頑張って楽しめばいい。

何事もすべては通過点に過ぎないのだから。


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フラットマーケットはレモンの庭で毎月第二土曜日に開催です。
時々違うときもあるようなので、Facebookの方を確認してみてください。

カレーも、餃子も、ケーキもあって、ちょっと良いところです。
是非皆さんいらしてください。

びざ~るぷくとる。
ぷくとるとおんなじで、ゆっくりのんびり、ゆる~く運営していきたいと考えています。