「カストリ雑誌」という言葉を聞いたことがありますか?
終戦直後、物資とともに娯楽が不足する時代の中で、粗製濫造された中身のない雑誌のことです。
中身のないそれら雑誌は、3号も出すとすぐに人気がなくなり廃刊となってしまいました。
そのため、当時流通していた3合飲むとつぶれると言われた粗悪な酒「カストリ酒」にちなんで「カストリ雑誌」と呼ばれるようになったとの説があります。
さて、3号で廃刊になるような中身のない雑誌が、どうして次々と発刊されたかわかりますか?
答えは簡単です。
娯楽がない時代、中身がないそんな雑誌でも、1〜2号のまだ中身のなさが読者に知られていないうちは、よく売れたのだそうです。
そうです。初心者でも、経験がなくても、誰でも簡単に稼げたんです。
どこかで聞いたことがあるフレーズですね(笑)
しかし、さすがに3号にもなると中身がバレているので売れなくなる。
売れなくなりはしますが、その時点で稼げていればすぐに撤退すれば大火傷はしないですみます。
また、当時は印刷屋は仕事がなかったので、こんな雑誌の印刷も簡単に引き受けてもらえました。
だから設備投資がなくてもできたわけです。
設備投資がなくてもできる。これもまた、よく聞くフレーズです。
さて、設備投資も必要なく、初心者でも、経験がなくても、誰でも簡単に稼げた「カストリ雑誌」。
今は、影も形もありません。
その哀れな末路を、トレンドブロガーはしっかりと理解しておく必要があるかと思います。
「カストリ雑誌」とトレンドブログ、あるいは「カストリ雑誌」と昨今のいわゆるネットビジネス。
両者はあまりにもそっくりですからね。
トレンドブログやネットビジネスは、きっと「カストリ雑誌」と似たような末路をたどることになるのではないでしょうか。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。