そろそろいろいろな会社で新入社員さんたちが入ってくる季節。
そして、また新しく、就職活動をはじめられる方々が動きはじめる時期ですね。
仕事は好きですか?
好きになれそうですか?
やる気でいっぱいですか?
尻込みしていますか?
私は若い頃、どうやったらうまくこなしていけるのかわからないまま無理をしすぎて体調を崩し、そして踏ん張るのはやめようとして、なんとなく仕事をしていた時期がありました。
そしてそうやってこなした仕事でも、それなりに評価が高い場合もありました。
だからというか、なんというか、いかに頑張らないというか、むきにならない
やり方をしようかとか、仕事と趣味の区切りをどうやってつけようかとかそればかり気にしていました。←今は違います
でも、最近本当に実感を持って思うのですが、最初はどうあれ、そして立場も関係なく、ちょっと得意なことを負担のない範囲でこなす、という気持ちでやろうとしたら、続けていくと、好きな人が夢中でやる仕事には全く足元にもおよばないです。惨敗です。
そしてそれは本当に、どんな仕事でもそうなんだと思います。
なにかすごい、人にはまねできないような仕事をしている人に、その仕事の好きな理由を聞いてみると、実は何気ない一連の作業のほんのささいな一部だったりして、それは趣味の世界?と感じるほどです。
なるべく興味があることを選ぶこと、なるべく好きなことを選ぶこと。
自分の性格や考え方に合うことをやること。
それがとても大切です。
業界とか業種とか、とくに新卒のときはこだわりがちだと思いますが、たとえやりたいことが斜陽産業になるという情報があったとしても、やってみたいなら、同じ会社のまま一生を過ごす人もどんどん減っている昨今、むしろやりたい方向に行くほうが良いのでは、と、個人的には思います。
面接の時に、入社したら具体的にどんな仕事をするのか聞いて、想像してみる。
その会社の先輩の様子やどんな人たちなのかをじっくり観察する。
当たり前といえば当たり前ですが、面接で緊張していたり、その会社に入ることにこだわるあまりに細かいことを考えられなくなっていたり、すでにいくつか落ちて自信がなくなって自分の気持ちを顧みないで選んだりすることで入社してから全然イメージと違う、となってしまう可能性は大きくなると思います。
私は以前、
「人件費というのは一番大きな経費がかかり、厄介なものである」
という意見を聞き、そのままそっくり鵜呑みにしていました。でも、最近、
「人は『経費』ではなく、『資産』なんだ」
と仰ってる方の意見をお聞きしました。
私は『経費』と思っていたので、『お買い得』と思われるのもいやだし、『無駄な費用』と思われるのも、その途端リストラが思い浮かび、とても怖かった。
でも、『資産』と思ってもらえるなら、この会社で成長していこう、頑張って力を発揮しようと思えます。
前者だとお互いが疑心暗鬼な世界、後者だと、お互いを信頼しあう関係。
言葉ひとつで感じ方がびっくりするくらい違います。
せっかく短くない時間を共にする人たちですから、『資産』として考えてもらえる会社さんなり人なりを見つけられるように、よくよく観察して、ご自身のこともどういう性格とか、好みとか、ちゃんと話せるような感じだとよいのかなと思います。
新卒当時は学生のそんな話聞きたくないかもしれないと思っていましたが、今こそ、じつはそれが一番大切だったのでは?!と感じています。
私は新卒時代は全員で20名くらいのベンチャー企業に入社したので、有名企業や大企業などの場合はよくわからないですが、私の経験した等身大の就職活動の感想からいうと、そこが大事だと思います。