本日は文化パルク城陽プラネタリウムでの「朗読とタンゴが誘う物語の世界」、朗読家・馬場精子さんとの共演でお送りしました。
演奏はタンゴ・グレリオ~バンドネオン・星野俊路、ギター・米阪隆広でお送りしました。
演奏に続けて、田丸雅智『海酒』、宮沢賢治『注文の多い料理店』の朗読に私達の演奏を合わせました。
海の記憶を呼び覚ます不思議な酒の物語、『海酒』には星野作曲のノスタルジックなオリジナルのワルツ、プホール作曲「9月」、スタンポーニ作曲「最後のコーヒー」を合わせました。
過ぎ去った過去の風景への想いは、タンゴにも通底するイメージ。
馬場さんの朗読も情感がこもり、一本のドラマのような効果になったと思います。
そして『注文の多い料理店』には米阪作曲のオリジナル曲。アルゼンチンの舞曲ガトのリズムをイメージして作りましたが、これはガトはスペイン語で「猫」を表すことからの連想です。
その他はお話の進行に合わせて不気味な旋律や効果音を即興で合わせるなど、普段はあまりやらない演奏にもチャレンジしました。
次第に変化していく馬場さんの朗読に合わせて、高まる不安感が伝わっていたでしょうか?
お客さんの反応も上々!
もともとタンゴは演劇とも関係の深い音楽なので、朗読となかなか相性がいいのかもしれませんね。