夫婦問題と、その人の両親との関わりにはどんな関係性があるのか
夫婦問題・離婚カウンセラー山咲みき
最近「毒親問題」について学ぶ機会がありました。
私の専門は「夫婦問題」ですが、夫婦にもそれぞれ親が存在し、親の影響で問題が大きくなるケースも少なくありません。
最初にご相談者さまの親子関係をリサーチすることで、問題の根源が分かりやすくなることに気づきました。
幼少時に受けた影響が大人になっても抜けずに、パートナー対しても同じものを求めてしまうことでコミュニケーションが上手くいかなくなってしまうこともあります。
家族の仲も良く、何も問題がない環境の中で育ったように見えても、その家庭のルールを恋愛や結婚生活に持ち込んで「これが常識」としてしまうことで夫婦関係が上手くいかないケースもあるくらいです。
それほど人格形成と親子の関係性は深く、人間関係や恋愛の傾向に大きく影響してしまうのです。
そのことに気づいてから、ご相談者さま本人やパートナーの親子関係について注目してみたら、展開がずいぶん変わりました。
様々な理由により離婚する事を諦めていたご相談者さまも、ご両親とのコミュニケーションを取るようにアドバイスしたら、疎遠になっていた父親がとても暖かく接してくれたようで、「以前はほとんど相手にされず、ずっとご両親から理解されない、協力してもらえないと思っていたのに、思い切って相談したら、理解と協力を得ることができたました」とのこと。
すると、離婚に向けての気持ちが固まり、まずは家を出て実家に戻るまで進む事ができたのです。
「自分一人で頑張らなくてはならない、誰にも頼れない」と思い込み、ご両親と関わることを避けていたのは自分であり、親に愛されていなかったわけではなかったと気づくことができたのですね。
ご両親から励ましてもらえた事で勇気が出て、そこからご相談者さまはすっかり強くなったと思います。
このように、夫婦問題で悩んでいるなら、ご自分の親子関係を振り返ってみることは、問題解決の突破口を開くきっかけになるかもしれません。
カウンセリングとは、そういった自分では気づかない問題の根っこを探り当てる役割も担っているのです。
親から自分、自分から子へと、絆は受け継がれていくものです。
過去に、癒されない傷を抱えて苦しんでいたのだとしたら、あなたの代で傷を癒して自分の子の代まで持ち越さないように負の遺産は清算して、クリアな絆を繋いでいきましょう。
「結婚生活や離婚に悩む人の伴走者」
山咲みき
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