70歳になった今、幸いにも健康な体をもっていることに感謝し人生のしめくくり期に社会貢献と自分の健康維持のためシルバー人材センターに登録したわたしですが、
週2回通う家事補助先のご主人が「関節リュウマチ」という病気に苦しんでおられたのを目の当たりにしました。
関節が曲がってしまったり、やせ細ったり、昨年は自宅内で転倒し腕の骨を骨折したのだそうですがそのせいで腕を上にあげることができず、服を着ることもできなくなったんだとか。
そんな矢先、1か月前にまたまた転倒してしまい今、入院中です。
食事も前かがみになり、まるで犬が食器に顔をつけて食べるあのしぐさでなければならず恥ずかしすぎて人前では決して食事をとることをしません。
一人暮らしで補助してくれる家族がいないため介護施設から1年365日毎朝、起床から2時間の補助を受けてきたのだとのこと。
またお風呂は週2かい介護士の補助の元に入るのだそうです。
それでも家事が行き届かなくなって週2回3時間私が通うことになったわけです。
彼女と接する過程で、介護用品について考えさせられました。
世間に出回っている介護用品って介護者が介護受ける側に一方的に「やってあげる」ために便利なように作られたもの。
彼女は腕が上がらない。 ものがつかみづらい。
なるべく自分でできることは自分でやりたいと頑張っています。
そんな人たち、不自由な身体でも工夫次第で自立した生活ができる「自立介護用品」なるものが在ったらいいのに。
私はPC検索で何日も探したのですが、 ありませんでした。
マジックテープで止めるもの等も彼女の場合握力も弱く指が曲がっているため力が入らないのでダメです。
あれは元気な介護士がやってあげる商品。
病状はそれぞれ異なるため一概には言えないのですが自立する障碍者、病人のための介護用品を欲している人たちはどれほどになるのだろうかと考えさせられました。
こんな厄介な病気になったからおしゃれも放棄するのか。
なんだか悲しくなりました。
元気でなんでも自分でできるから何も思わなかった私がたった3回通った訪問先でとても多くのことを感じました。
そして自分の健康体に心から感謝する気持ちが強くなったのです。
昨日1週間かかって工夫に工夫を凝らし彼女のために彼女が自分で着れる食事用おしゃれなナイロンエプロンを作りました。
退院したら届けようと思います。