ドイツ&オーストリア旅行・ベルヴェデーレ宮殿と街歩き | le jour merveilleux

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旅行、芸術鑑賞やショッピング、ファッション、グルメなど日常的な出来事も、素敵な1日だったと思い出せるように備忘録として綴っていきます。

旅行6日目。


数回訪れているウィーンですが、毎回周遊中の1〜2日程度の滞在で、訪れるたびに見学するところもある一方でまだ行ってないところもたくさんあります。



まずベルヴェデーレ宮殿に行きました。
前々回、外観のみ見学し、その時は内部には入りませんでした。


バロック建築の傑作、ベルヴェデーレ宮殿。
世界遺産です。
帝国軍総司令官 サヴォイ家のオイゲン公(1663-1736)が、当時の代表的な建築家ヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントに夏の離宮として造らせたもの。
もともとハプスブルク家に仕えていたオイゲン公の死後、ハプスブルク家のマリア・テレジアに売却され、マリー・アントワネットが過ごし、モーツァルトが御前演奏を行いました。
ソフィア・コッポラの映画「マリー・アントワネット」を見ていたら冒頭で上の写真と同じ映像が出てきました!
現在は美術館になっています。



上の写真の建物の裏側に行きます。
ベルヴェデーレ宮殿は上宮と下宮2つの建築からなり、こちらの上宮から庭園を挟んで向こうに下宮が見えます。下宮の向こうにはウィーンの街。
ベルヴェデーレは「美しい眺め」という意味なんだそう。

上宮が華やかな公式行事の舞台だったのに対し、下宮はオイゲン公の居城でした。
庭園もバロック庭園技術の最高峰。宮殿同様に庭園も世界遺産です。


こちら側に入り口があり、上宮の中を見学します。

グスタフ・クリムトやエゴン・シーレなど19世紀末から20世紀初頭にかけてのウィーン・モダニズム画家たちの作品が充実しており、特にクリムトの作品では世界最大のコレクションを誇ります。


印象的な作品をいくつかピックアップ。
現在は内部や作品も写真撮影が可能です。


フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベート。
写真が反射してしまいましたがシシィ素敵です♡




ジャック・ルイ・ダヴィットの『サン・ベルナール峠を越えるボナパルト』
美術の教科書などでみんな1度は目にしたことのある有名な絵です! 
同じ構図の絵が5枚あるうちの1枚。あとの4枚はヴェルサイユ宮殿やマルメゾン城、ベルリンのシャルロッテンブルク宮殿にあるそうです。
有名な話ですが、ナポレオンが軍を率いてアルプスを越えるこの絵、実際にはナポレオンは軍の先頭に立って指揮はしておらず、軍に遅れること数日、ガイドに案内されて小さなロバに乗ってアルプスを越えたそうです。ずいぶん美化して描かれたものです。それにしてもロバ…ちょっとかわいい(笑)。



グスタフ・クリムト『マリーケルナーの結婚』



グスタフ・クリムト『接吻』
クリムトの最も有名な絵。門外不出でここでしか見られません。
今回ようやく観ることができました。
華やかな黄金色とお花畑で愛に溢れた2人ですが、足元は崖っぷち。様々な解釈ができるのもこの作品の魅力かもしれません。



グスタフ・クリムト『ソーニア・クニップスの肖像画』


グスタフ・クリムト『フリッツァ・リードラー』
オーストリア政府高官の妻の肖像画です。


グスタフ・クリムト『ヒマワリの咲く庭』


グスタフ・クリムト『ユディト』
旧約聖書外典に出てくる女性です。ホロフェルネスの切断した頭部を持っています。クラーナハやカラヴァッジョも同題材で描いていますが、クリムトの場合頭部はあまりはっきり描いていません。



グスタフ・クリムト『アダムとイヴ』


エゴン・シーレ『死と乙女』
シーレの代表的な絵。死神はシーレ自身、乙女は別れた恋人がモデルだといわれています。


ゴッホ『オーヴェールの平原』




『大理石の間』はとても素敵。
美しい天井画。





エントランスから階段も白亜の優美な装飾で乙女心を擽ります。さすが宮殿。






見学を終えて外に出ます。


素敵でした。


その後、旧市街へ向かいました。

見覚えのある小さな道を歩いたり。





シュテファン大聖堂へ。



シュテファン大聖堂の内部。




ケルントナー通りを歩いたり。


大好きなオペラ座。
前回は中をじっくり見学しました。→


この後ランチしました。



続く