今週のマーケットは、米国の金利動向に不透明感が募る中円安が進行し為替の注目が高まりました。介入によって円高に振れたことと雇用統計やISM等が悪化していることを知っていて日米首脳会談の際にでも日米で打ち合わせしていたのでしょうが、米経済指標で介入効果が長続きすることになりそうです。
6954日足チャートです。
上値切り上げ下値切り上げの上昇トレンドがわかります。
香港ハンセン日足チャートです。
上海総合日足チャートです。
為替に目が行きますが、今年日本株が急騰した要因の一つに中国からの資金移動があったことは認められています。上のチャートを見れば一定のアンワインドが日本株売りにつながったっことが想定できます。
日経225ミニ先6月の昨日までの祝日取引の4時間足と8時間足ちゃーとです。
8時間足のクモの上限は火曜時点で38500円です。
反面、円高によってTOPIX先物は伸び悩んでいますが自動車セクターの下落が意識されたと思われます。
日本の実質金利の推移ですが、まだ直近の数値が載っていませんでした。
しかし、今夏からさらに物価が食品中心に上がることは分かっていますから日本の期待インフレ率が低下するはずありません。
よって、日本の実質金利は多少国債に金利がついても上がっていくとは考えにくく、インフレ相場は続くことになります。
但し、米国はインフレが低下していくと金利低下で株式が買われたとしてもインフレでかさ上げされてきた賃金や資産価格が下落に転じることになり、景気悪化につながる可能性がありそうです。
つまり米国株は利下げ期待で上昇に転じたとしても、株高の最終局面になる可能性があり米国景気が悪化すれば日本の景気も悪化することになり、日本はよりスタグフレーションが意識されることになりそうです。
そう考えれば、グローバルに見て最悪期のデフレである中国の反転が今後あるかもしれないので中国からの資金移動が続くかは不透明になりそうです。
目先は日経平均の38500円は現物先物共に20MA,25MAと上値抑えのMAになってきますのでチャート通りの売買で良さそうです。