越境3.0の石田氏が上の動画で脱ドルが加速し、ドルの価値が低下すると述べています。そして、日本は米国債を多く持つため、害を受けると言っています。私が危惧するのは、それだけでは済まず、ドルの価値の低下を防ぐため、日本にもっと多くの米国債を買うよう要求されることです。GPIF(我々の先輩がためた年金基金)で米国債を買えとか、日銀が円を発行して米国債を買え、といった要求です。米国債を買えと言う要求は、アメリカにもっとカネを貸せ、ということですが、貸したカネは返ってこないでしょう。日本が購入した米国債を、アメリカの許可なしで日本が勝手に売ることは原則認められていません。

このような要求に日本が従わなければならない最大の要因は、毎年米国から送られる年次改革要望書(現在名称は変わっている)、そして日米合同委員会と在日米軍です。これまでの政権で年次改革要望書をやめると述べたのは、民主党鳩山由紀夫政権だけです。しかし、鳩山由紀夫はみんなから「宇宙人」と言われ、退陣しました。今思えば、日本国民全員が鳩山由起夫氏を支えるべきでした。日本は独立するチャンスを失い、今後ますます厳しい状況になりそうです。