どうも皆さん、チームザイビクス・隊長のnobleです。

「東エクがテーマのブログなのに、どうしてそんな話題からはじめるの?」と思うでしょう。

ただこれ、東エクを攻めるにあたってもとても重要な事です。

 

ちゃんと飛ばせるセッティングのクルマを用意してないと、楽しく走られませんから。

 

「このクルマ乗りたい!」と思い買って、いざ乗ってみるとびっくりする程に乗りにくく、「せっかく買ったのに、なんとかならないかなぁ…」と困ってしまう、というのは皆さんにもよくある事なのではないでしょうか?

こうなった場合に、どうセッティングすべきかわからない人向けに、解説していこうと思います。

 

1.まずパーツを揃える

とりあえず、まずはチューニングショップでこれらのパーツを買いましょう。

・フルカスタマイズサスペンション

・フルカスタマイズLSD

この2つは、「乗りやすくしたい」と思ったクルマには必ず装着させましょう。

 

2.何故乗りにくいか

結論から言います。GT7において、乗りにくい車とは、殆どの場合

「前に荷重が乗りすぎる車」です。

 

GT7というゲームは、基本的にFF車ならあまり操縦性に困る事は無く、FR、MR、RR、そして後輪駆動寄りのハイパワーな4WD車が「純正だと乗りにくい」と思わせてくる様に感じます。何故なら、後輪のグリップを失いスピンしやすい仕様だからです。

 

では、どうセッティングすべきか。

・後の車高を下げる

・キャンバー角を調節する

・ダウンフォースを、前を下げ、後を上げる

…等々、方法はいくらでもありますが、これらは適正値を探すのが難しく、慣れを要求されます。

なので、一番初歩的なものを解説します。

「前に荷重が乗りすぎないように、前のバネを硬くする」のです。

 

初心者なら「そもそも"荷重"ってなんやねん!」と思うでしょう。今から説明します。わかっている人、細かい理屈なんてどうでもいいわ!と思う人は「3.仕上げに」までスクロールして飛ばしてもらって結構です。

 

荷重とは、簡単に言うと

「クルマが減速または加速した際にタイヤを下に押し付ける力」です。

まず、クルマを「中心に棒が立っていてその先に重い物が付いており、四隅ににタイヤが付いている長方形の板」と考えましょう。(車種によってはこの通りにならない事もありますが、ここでは割愛します。)

 

これが走っている途中で減速すると、重い物の付いている棒は前に倒れます。こうなると、前タイヤに上から下へ向かって力が加わり、下へ押しつけられますよね。電車に立って乗っている人が、電車を停車されると前に倒れそうになるのを想像するとわかりやすいと思います。

 

逆に、加速した際に棒は後ろに倒れ、後タイヤに力が加わります。

 

これが、「荷重移動」です。

 

これらは、「固有振動数(以下、バネ)」と「減衰比」によって大きさを調節する事ができます。

硬くすればする程荷重移動が小さくなりなり、柔らかくすれば大きくなります。

そして、タイヤにはどんなものにも「これ以上の力が加わると、盛大に滑り出しちゃうよ!」という、いわゆる"限界値"があります。

タイヤの能力を最大限引き出したいなら、走っていてその限界値を超えないギリギリの数値を探る事が必要なのです。

 

 

そして、タイヤは限界値を超えなくとも、曲がっている際には常に少しづつ横に滑っているものです。その滑っている量の前後のバランスが、その車が曲がりやすいか曲がりにくいかを左右します。

 

 

荷重の説明の前に、「前に荷重が乗りすぎるから乗りにくい」「GT7では後のグリップを失いやすい」と書きましたよね。…ここまでわかれば、察しのいい人ならわかってくるのではないでしょうか。

 

「FF車以外は、前のバネを硬くすれば乗りやすくなる」と。

 

そうです。それだけでもかなり効果的です。

(私の説明だと「柔らかくしてもよくね?」と思う人もいるかもしれませんが、柔らかくすると大抵乗りにくくなるので、おすすめしません。)

後を柔らかくしてグリップさせるのも効果がある事がありますが、GT7の挙動だと後のグリップを上げられる限界が低く、とてもそれだけでは乗りやすくならない事が多いのです。

なら、後が上がらないのなら、前を小さくしてバランスを取るしかないでしょう。

だから、前を硬くするのがおすすめなのです。

 

3.仕上げに

とりあえず、前のバネを硬くして乗ってみましょう。初期値のセッティングより安定性が増しているはずです。ただ、こうも感じるかもしれません。

「逆に、曲がんねぇじゃんか!」と。

そう思うのなら、前の「減衰比 縮み側」を「低く」する事をおすすめします。

納得いくまでバネを調節するのもいいですが、減速比をいじれば、バネの硬さで安定性を確保しつつ、「荷重移動の早さ」を変える事ができます。

減衰比をどういじればどうなるのかを説明してもいいのですが、また説明が長くなってしまい、ただでさえ長くなっちゃったこの記事が更に長くなるので、また別の機会で解説しますね。

 

これで終わり…ではありません。「フルカスタマイズLSD(以下、デフ)も買っておいて!」と言いましたよね。これもいじらないと、乗りやすいクルマは完成しません。

 

デフの効果については、またこれも長くなるので今回は割愛しますが、

とりあえず初心者の方には「FF車以外はデフの項目は全て最低値」にしておく事をおすすめします。これによって、加速時の後タイヤの滑り出しでスピンするのを抑える事ができます。

 

これらで、相当乗りやすくなるはずです!参考程度に、私のS15(ワイドボディ)のセッティングを載せておきますね。

 

 

4.最後に

週刊東京EXランナーの初の記事、いかがでしたか?

 

今回は理屈っぽい話ばかりになってしまったので、次回はもっと単純明快な記事にしようと思います。

今考えているのは、「検証・PP重視のサスセッティングは速いのか?」「検証・ダウンフォースは最大値まで上げるのが速いのか?」「東外回りのヘアピン、どうライン取りする?」なんて感じですかね。あと、もっとおバカな企画なんかもやってみたいですw

感想、ご意見があれば、チームザイビクスのTwitterアカウントに送ってくださるとありがたいです。

 

こんな拙い記事ですが、最後まで読んでくださってありがとうございました。では次週、

 

あるいは、GT7の東京エクスプレスウェイでお会いしましょう!