草薙（ジェシー）：あんた、なにもんだ？
剛太：なにもんって・・・いやっ・・・お前たちの担任だよ・・・・
草薙：仮面ティーチャー法。第10条3項
草薙：仮面ティーチャーはその素顔を教育長関係者又は、派遣先の代表者。そして、仮面ティーチャー以外の人間には・・・・
草薙：知られてはならない・・・知られた場合は・・・・
草薙：仮面ティーチャー免許。剥奪。だれなんでしょ～ねぇ～・・・
草薙：仮面ティーチャー・・・
草薙：分かったら・・・一番に教えますよ・・・
ざわつく生徒たち。そこで目にしたのは傷だらけのコータロー。
剛太：コータロー！！
剛太：お前どうした！その傷！！
コータロー：ころんだんだよ！！
生徒：仮面ティーチャー・・・？
生徒：また？・・・・
生徒：仮面ティーチャーだよ・・・
生徒：コータローもざまぁ～ねぇ～なっ
職員室では、コータローが仮面ティーチャーにヤラレタことで盛り上がっていた。教頭はごみが無くなり空気が澄んでよくなったとごきげん。その言葉に戸惑いを見せる市村先生（大政絢）。
ボン（京本大我）：コータローをやったのは元手下だ・・・コータローに反発して・・・ボコられて・・・恨んでたんだなぁ～・・・そいつらが仲間引き連れてコータロー囲んでよぉ～・・・
剛太：なんで、お前。そんなこと知ってんＤさ？？
ボン：えっ・・・いや・・・昨日ゲーセンで・・・ＵＦＯキャッチャーやった帰りによぉ～・・・
コータローが手下にやられている姿を見つけるボン。
ボン：でも変なんだよなぁ～・・・
剛太：何が？
ボン：コータロー。まぁ、あれだけの人数に武器持って囲まれたんじゃ・・・・しかたねぇ～のかもしんねぇけど・・・なんも抵抗しねぇ～で・・・ただただやられっぱなしでさぁ～・・・
ボン：コータローらしくねっつぅ～かさぁ～・・・・
校長：北川コータロー・・・・大分、おとなしくなったようですね・・・・よくやってくれました。
剛太：俺じゃありません。
校長：え・・・？
剛太：コータローに殴られたやつが、仕返ししたそうです。
校長：そうでしたか・・・
剛太：やっぱり・・・暴力は暴力しか生まない・・・
校長：あなたはかつて、体罰で数々の生徒を更生させた模範的な仮面ティーチャーだったそうじゃないですか。
校長：いったいどうされたんですか？
剛太：あの頃・・・俺は仮面ティーチャーの意義を信じ、職務を迷いなく真っ当していました。
校長：あの頃・・・では、今は？
剛太：ほかに信じるべきものが分かったんです
校長：なんです？
剛太：生徒です。
剛太：暴力じゃない。
剛太：心でぶつかれば、きっと心で返してくれる。そう信じようって・・・
校長：しかし・・・あなたは仮面ティーチャーなんですよっ・・・
校長：非常時には、しっかりと仕事してくださいねっ
コータロー：なんのつもりだてめぇ～・・・
剛太：昼、食ってねぇ～みたいだったからさっ
剛太：傷治すには、ビタミンとカルシウムだっ！！
剛太：ボンから聞いた・・・
剛太：何で抵抗しなかったんだ・・・
コータロー：うるせぇ～・・・
金髪先生（塚田僚一）：3ね～ん、Ｃぐみ～！
生徒：金髪せんせ～い！！！
金髪先生：いいですかっ！この手は・・・ただ物を掴むだけじゃないんです！！おりゃああああ！握手をして心を通わせることができたり・・・・拳を握って武器にすることもできるんです！！どういう使い方をするかは、皆さんの心しだいなんですぅ～！！
さえこちゃん：なにかあったんですか・・・？
剛太：ああ～・・・いやぁ・・・・
おやじさん：またぁ・・・生徒のことかあ・・・
剛太：一人・・・変わろうってしてるやつがいるんです・・・
剛太：そいつはきっと今・・・
剛太：暴力を捨てようとしてるんですよ・・・でもぉ～そのせいで・・・
コータローはほかの生徒から仮面ティーチャーにヤラレタと言われ暴力を振るわれる。しかし、コータローはただひたすら殴られるだけ。手は出さない。その姿を手下たちは見ていた。
剛太：そいつをどうやって救ってやればいいか分かんなくて・・・
親父さん：もうそいつは救われてるよっ
剛太：えっ・・・・
親父さん：人間気付けたら変われるんだ。で、最後の一歩はだれかに背中を押されるんじゃなくて、自分で踏み出さなきゃなんねぇ～んだ。
剛太：おやじさん・・・いやぁ～・・・いつになくいいこと言いますねっ
親父さん：なぁ～に、いってんだかねぇ～・・・一言余計なんだよっ大体お前がそんな辛気臭い顔してるから。みろっ！！
親父さん：誰も客が寄り付かなきゃしねぇ～・・・。
剛太：あ・・・・
さえこちゃん：いつもなんでっ♪大丈夫です!!
親父さん：大丈夫じゃないよっ！毎晩、赤字だよっ！！
剛太：えっ・・・・(笑)。俺、毎日来ますから！ごちそうさまでしたっ！！
親父さん：じゃぁなっ！あっ待て待て待て！！これ、マンゴージュース1杯。1万8千なっ！！
剛太：えっ！高っ！！ぼったくりじゃないですかっ！！
親父さん：ぼったくりじゃないよっ！生しぼりだよぉ～・・・
剛太：おはようっ！おはよう
コータローが生徒に肩がぶつかるところを見た剛太。
剛太：（小声）ガンバレぇ・・・・コータロー・・・・
夜、不良たちにぶつかったリョータ（柳 俊太郎）はこっちにこいと怒鳴られるが電気棒で不良たちを倒すリョータ。リョータはその不良たちの財布から金を抜き取っていた。そこに偶然、市村先生が。
誰にも言うなと言われ言ったら殺すと脅された市村先生。
市村：荒木先生！！
剛太：あっ！市村先生！おやようございます！！
市村：あのぉ～
剛太；どうかされましたか・・・？
剛太：リョータが人を襲って財布を！！！
市村：はい・・・。偶然見かけて・・・・警察に届けるべきか迷ったんですけど・・・荒木先生に相談してからって思って・・・
剛太：あいつ・・・
剛太：なんでそんなことを・・・
近藤（竹富聖花）：リョータくん！お金が必要なんだと思います！！！
近藤：ちょっと待ってください！今、おりますんでっ！！！
剛太：えっ・・・
市村：あっ・・・
近藤：はぁ、はぁ、リョータくん・・・・はぁ、はぁ・・・今・・・・・はぁ、はぁ・・・・お金・・・・
剛太：ごめん。ごめん。ごめん。何言ってんか、全然分かんないわ・・・・
市村；落ち着いて・・・・
近藤：リョータくん今、一人で暮らしてるんです・・・・はぁ、はぁ・・・
剛太：えっ・・・？
市村：ご両親は？？？
近藤：さぁ？中学から私一緒だったんですけど、中学の時も施設から通っていました。高校は行って、すぐそこ出て今、一人で、マンション暮らししてるって噂で・・・・
ボン：なんで一人暮らししてるか俺にも分かんないけど・・・・彼奴が毎晩大人狩りしてるのはマジだぜ・・・
剛太：大人狩り！！！？
ボン：街ぶらついて、テキトーなやつ見つけて、襲って・・・金奪うんだよっ！まぁ、よく考えたらひでぇ～よなぁ～・・・そんで、表情一つかえないんだぜぇ！だから通称アイスマン。
ボン：罪悪感もなにもねぇ～し、武器も平気で使う。まぁ、ある意味、金造よりひでぇ～悪なんじゃないかって言われてる
仮面ティーチャー＠第3話 M4、動く②へ続く